2006年6月の文章リスト
“ 2006年6月 ” 分の文。
愛しい弱さ
そばにいて
この手をずっとつないでて
今すぐここで抱きしめて
細い肩が泣いている
誰もが孤独を胸に抱えて
誰もがそれを恐れてる
出会う前の自分に戻るだけ
そうじゃなくて
一人になるのが怖いから
そんなふうに自分自身を抱きしめる
一人じゃ生きてはいけないと
誰かにすがり
いつも誰かに支えられてる
それがあたり前と感じてる
そうきっと
人は一人じゃ生きていけない
もうきっと
孤独なんてありっこない
だけどきっとそうじゃない
友達も恋人も
もともとそこにいたんじゃない
いてあたり前の人はいない
優しい人が「ありがとう」と笑ってくれる
あったかい人は「ごめんね」って手を差し伸べてくれる
気遣ってくれる人は「どうしたの?」って肩をたたいてくれる
そうやって自分の弱さを感じていく
人として強くあるのは
きっと人としてすごく哀しい
孤独に震えて弱く涙を流すのは
人としてはきっと愛しい
孤独に耐える強さを求めてゆくよりも
孤独に震える弱さを抱えて
ともにゆこう
- 2006年6月10日 19:01
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手探り
この言葉が、好きで好きで仕方ない。
できれば、たとえほんの小さなことにでも感動しながら生きていきたい。
ただそれだけだ。
でも、自分が生きてるうちは、どうやらこうやって自分が生きてることには感動できないでいるらしい。
そして、それを実感することすらままならないらしい。
感じること
自分自身を感じること
きっと自分に何かを感じる。
- 2006年6月10日 15:28
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恐怖
なにが一番怖いか…
確認できないこと。目に見えないもの。見えないこと。
人は、自分で確かめられないものがあると、必ず想像をふくらます。そして、その想像はいろんな形に変化していって、最後には、そこにある“真の姿”をかき消してしまう。
たいてい、それ以上のものが出来上がってしまうから。
《 風呂に入っているときには、“風呂に入っている”ということを忘れる。
誰かから電話が来ないと、それに気づかないのである。
…いま、体洗ってる。
…いま、頭洗ってる。
…いま、お湯につかってる。
いま、そういえば、お風呂に入ってる。 》
※ここは俺の大切な相棒の使った言葉の受け売りです。著作権の関係だとしても、訴えないでね。
目に見えないものだったものが、見えるものに変わってしまうことで、逆に安心に変わってしまうので、そこで安心というぬるま湯に頭のてっぺんまで浸かってしまうわけだ。
つまり、目に見えないことこそが恐怖であり、目に見えるものこそが安心なのであるよ。
それを意識してないってことが怖いわけだ。
最後のつまりは、失う前に自分の“大切なものの真の姿”に気づいてほしいということだ。
- 2006年6月10日 10:01
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フリ
『不文律』って、これが何だか知ってるかい?
俺は知らない。
『自然法』って、これが何だか知ってるかい?
俺は知らないフリをする。
『人の心』って、これが何だか知ってるかい?
俺はそれを忘れかけてる。
だからもう一度、手探りしてみることにした。
それを俺は「あたり前」と言う。
- 2006年6月10日 03:43
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曇り空
いつものようにスローペースで始まった。
起きて顔を洗って歯を磨いてズボンをはいて服を着て身支度万端整えて今日も空は青かった。
通い慣れた道を進んでまっすぐ行ったり曲がったりして見慣れた景色は目にもくれずに着いた場所は曇りのち雨。
端末操作に精を出して覗いたところでちょっとばかりの性が出て最後の最後に断末魔の叫びをあげてうんざりしながら飛び出した外はまた晴れていた。
道草食って腹を壊してテレビをつけて部屋着に着替えてテレビを消してたどり着いた部屋の電気でまた晴れた。
開いて閉じて開いて閉じて同じ道をたどっていってちょっと笑ってちょっと怒って席を立つたび表情消えて変化がないか確かめながら同じ道で戻った場所。
結局自分でずっと曇り。
テレビをつけてチャンネル変えてニュースは飛ばしてお笑いだけに救われて心のなかで笑うだけな晴れのち雨。
シャワーを浴びてドライヤーで髪乾かして横を向いて上を向いてまっすぐ前見て晴れところにより雨。
寝て晴れ。
また同じ道を繰り返す繰り返す繰り返す。
いつものようにスローペースで始まってくのにノンストップで繰り返されて永遠のような曇り空。
- 2006年6月10日 01:09
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君への物語
君と一緒にいれなかった時間
今だから
君に語れることがある
君に聞かせたい物語ができた
僕の物語
すぐに遠くへ行ったんだ
苦手だった一人旅
空の下 風に吹かれて
道の上 先を聞いて
あてはなかったはずだけど
海があって山があって
人がいて犬がいて
雨が降ってまた晴れて
そしてまた僕は歩いた
君と離れて少し友達が増えた
嬉しいのかな
それとも悲しいのかな
喜んでもいいのかな
君がいないことに慣れていった
一人でいるのがあたり前になっていった
君はいない
君じゃないほかの人ばっかりだ
手もつないだ キスもした
セックスもした
彼女のなかに溶けていった
それもたくさん
もしかしたら君とよりも多かった
あんなにも怖かったのに
冗談交じりに誓ったあの日
同じことを彼女に誓った
そして同じように別れていった
白々しいほど愛を叫んで
苦しいほどに愛を感じて
痛いくらい人を愛した
そしてなぜか別れを選んだ
また一人になったとき
なぜか君を思いだす
時間の長さじゃないないんだね
そのとき君を思いだす
だけど君はそれだけの人
二度と結ばれることはなくてもいい
ただ君に聞いてほしい
君と離れた僕の想い出
君がいない僕の想い出
聞きたくないならそれでいい
聞きたくないと言ってほしい
引っぱたかれても構わない
そのとき僕は君の前にいるだろうから
- 2006年6月 9日 18:28
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OL ARS ML
今日も部屋に明かりを灯す
なんの意識も必要ない
この街を彩る1つになる
そんな意識は毛頭ない
今どこか遠くからこの夜景を眺めながら
感動してる人はいるんだろうか
ほんのわずかかもしれないけれど
また1つ輝きが増したことに気づいただろうか
今さらながら僕がこうして生きてることは
そんなに大きな意味なんてないとは思う
せっかく見つけた光なのに
それをつかんだことがないから
だけどほんの少し輝いている
Oh, Light. All Right. So My Life.
- 2006年6月 9日 07:37
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ガラスの瞳
「愛してる」
「好き」
「愛してる」
「好き」
「愛してる」
「好き」
「愛してる」
「好き」
「愛してる」
「好き」
「愛してる」
「好き」
「愛してる」
「好き」
「愛してる」
「好き」
「愛してる」
「好き」
「愛してる」
「好き」
「愛してる」
「好き」
「愛してる」
「好き」
「愛してる」
「好き」
「愛してる」
「好き」
「愛してる」
「好き」
「愛してる」
「好き」
「愛してる」
「好き」
「愛してる」
「好き」
「愛してる」
「好き」
「愛してる」
「好き」
伝えれば伝えるほど、全然足りないと感じる気持ちがある。
どれだけ言えば、どれだけ想えば、すべてを伝えられるのかと不安になる想いがある。
その不安は、どうすれば消すことができるのか、もっともっと不安になる。
足りないものを補うように、どれだけ言葉を費やしたのか…
どれだけ言葉を費やすだろう…
でもそれ以外に表現できる言葉が見つからない…
「愛してる」を、ほかの言葉で伝えるには、どんな言葉があるだろう?
「そばにいて」
「ずっと一緒に」
「生きてけない」
「大切」
ふぞろいな言葉ばかりが浮かんでは消える…
「ふぞろいな」
好きな言葉だ。
ふぞろいなものって、どんなものがあるだろう?
カタチ。
気持ち。
2つの靴。
手。
瞳。
見えるものも、ふぞろいだ。
同じ言葉の繰り返し…繰り返し、繰り返し…
でもそれじゃ、不安も同じぐらいに募ってゆく。
1度だけで想いのすべてが伝わるならば、どれだけ人を愛せるだろう…
でもそれじゃ、苦しくて苦しくて、愛がきっと見えなくなる。
言われれば言われるほどに、苦しくなって、言われなくても苦しくなって、それが軽い存在になってしまったような気がして、だけどホントはそんなことは思ってなくて、もっともっと欲しくなる。もっともっと伝えてほしい。
だけどそれじゃ、苦しくて…切って貼るだけでも言葉を綴るだけなら簡単だから。
伝えようと思えば思うほど、どんどん言葉がへってゆく…
ガラス。
弱い。
ガラス越しに見えるむこうの景色に、今目の前にある景色が映る。
まるでキミみたいだ…
まるで自分みたいだ…
まるで瞳のなかみたいだ…
- 2006年6月 9日 03:01
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