夜の空が明けてゆく
たばこの煙と眺めてた星さえ隠してく
どこかで踏んだ花でさえ
いつかなんの気なしに眺めた水面も
運命だったと呼べるほど
大きくないし小さくもない
ふと見つけた偶然だったはずなのに
想い出だとか始まりだとか
それさえどうでもいいと思えてしまうほど
“必然”なんて弱い言葉が胸裏をかすめる
想い出話をするたびに
未来を語っているような
残しておきたい一瞬が
写真を通して明日を見つめているような
我慢したり涙したり
些細なことで熱くなったり
気持ちさえも置き去りにして
絆の深さを確かめ合ったり
なんでもないのに抱きしめ合ったり
2度目の同じ場所なのに
何度も繰り返し足を運んでみたりして
夜空に浮かぶ星座のように
変わらず今もそばにいる
天気や季節で揺れたり変わってしまっても
時間や場所ではいつも同じと信じてる
いつまでも いつまでも……
いつまでも そう いつまでも……
- 2006年6月28日 03:18
- Poetry