僕は無力だ
だけどそれを恥じたりしない
嘆いたりもしない
それも僕だからだ
きっとだれもが唯一の存在になりたい
だれかの唯一
そして自分の唯一
偽りもなにもない
自分だけの自分
そしてだれかの自分
でもそれって遠いようで近い
そんな自分
そんなみんなを
受け入れてみればいい
でもそれができないでいる
そういう力が僕にはない
不安には不安で応えてしまう
だれかの不安を拭いきれない
傷ついた人の傷を癒すなんてできやしない
でもそれも違う
その傷を深めてやろうか
えぐってやろうか
思いきりしょっぱいやつを
そこに流しこんでやりましょうか
もう二度と
それを痛いとも感じなくなるほど
でも痛いものは痛いんだよね
それも知ってる
きっと僕には小さな力があるだろう
そしてそれはきっとたくさんあるだろう
大きな力はなくたって
少しずつ少しずつそやってみんなの
唯一になれてく
そんな気がする
そしてそれは
きみにもあるよ
もし泣いてるのなら
もっともっと泣けばいい
そんなときは
僕も泣いてもいいだろうか
- 2007年10月11日 07:37
- Poetry