何かにすがりたいわけでも何かを諦めたわけでもないけど
いつも心のどこかで雲が見つかる
煙でもなく空白でもなく
虚しさでも何でもない
そして僕はそれに対して何もできないでいて
それをまた増やそうとする
楽しいわけでも苦しいわけでもない
もしも答えや理由があるのなら
いつかそれが僕にとっての大空を掲げてくれるだろうか
僕の心は空だろうか
青いだろうか
まだまだ青いままなんだろうか
そこに浮かぶ雲やなんかは風に流れてゆくんだろうか
目を閉じたとき
泣けてくるとき
楽しいときもつらいときも
それはいつもそこにあって
あっちにもこっちにも見つかって
苦しさと同時に嬉しさもかき消していく
これは一体なんなんだろう
不満なんかじゃないんだろうな
痛くもないし涙も出ない
探してもない花を見つけたときみたいだ
それはただの花であって
僕にとっては花でしかない
名前もなければ色もない
ただ流れてゆく景色のなかのひとかけら
かけらはいつか実を結んでいくんだろうか
夢や希望は
いつか僕を そして僕の大切な人たちを
みんなみんな結んでくれるんだろうか
僕のなかのこの雲は
君のなかのわだかまりに似てるんだろうか
どこまでいっても僕が思い描ける空と同じ空ならば
僕のなかの雲を映す僕の心もまた
どこまでいっても僕を映してくれるんだろうか
朝も夜も、いつの日も
目を閉じれば雲のむこう側が見えるんだ
でも雲そのものは見えないんだ
なにもないんだ
きっと笑顔のことなんだ
- 2008年3月14日 11:07
- Poetry
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- あとがき : たまには自分に嘘をついて騙されてあげなよ
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