2006年6月の文章リスト
“ 2006年6月 ” 分の文。
月明かり、咲いた
月になりたい
長い夜にふと見上げた空に浮かんでる
そしてあなたを見守って
たとえ一瞬だったとしてもあなたに見つめられていたい
気づくことはないとしても いつもそばにいる
ひとり涙の影にたたずんでしまう
そんなときは少し瞳を上げてごらん
いつもと変わらぬ夜空があるから
そんなときはあなたの素直な気持ちをそっと
静かな月にはささやきそうな気がするんだ
優しい微笑か
小さな涙か
わからないけど
素直な気持ち
あなたの
あなたの
おいで
おいでよ
ほんの少し背伸びすればいいだけさ
僕はそんなに遠くない
きっとそのとき
あなたが月になってるからさ
- 2006年6月24日 00:50
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花びら
しばらく遠ざかる風の行方を眺めていた
桜の花が舞い散るなかで
君はドラマみたいだ
まるで他人のような美しさ
そして儚さ
君は一度も振り返らずに
どこかのかどで曲がって行った
帰る場所はそっちじゃない
どうしてふたり 振り返ってしまうのだろう
向き合うことをやめてしまった
こぼれ落ちた花びらのように
- 2006年6月23日 10:15
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鼻がきく
【鼻がきく】とは、よく聞く言葉。
そうだ、それは大切なことなのだと気づく。
それに気づいたのは、ある人との出逢いがきっかけでもあり、バイト先のテンキーをポコポコたたいてたという偶然とも一致したときの気分だった。
有名な人のお言葉ちょうだい。
“人はまず、ニオイをかぐ。それは、自分の鼻がそれを受け入れられるか否かを判断するための、本能的なしぐさである。それを近づけるか、遠ざけるかは、自分の鼻が決めることである”
…って、実は、無名な俺のお言葉なんだけども…でもコレってけっこうあると思ったから、特別に枠をとって載せてやった。
【臭気】と書くと、それはきっとクサそうな印象が全身を駆けめぐる。【臭い】と書いても意味も文字も同じになるし、もし【臭気剤】なんて名前なら、中身は同じものでもきっと誰も買わないと思う。
【芳香】なら、とても女性的で優しそうな感じがする。【匂い】と書けば、これまたいい感じだろう。やっぱり【芳香剤】っていう商品に手が伸びるでしょうな。
これだ。これなんだな。
文字を見ただけで、なんとなく鼻がピクピクと反応してしまう。
文字や響きから受けるイメージが、そのままもうできあがってしまうわけだ。
人はまず【見る】と思いがちだけど、実際に見たらば、本当にあくまで【見る】だけだと思う。想像も確認する必要もないなんて勝手に体と頭のほうで判断しちゃって、その目に見えたものがすべてになっちゃうと思うんだわ。
だがしかし、【におい】だとどうだろうか?
ガスのにおいをチラッと左の小鼻がかぎとったとすると…絶対確認しに行く。そして、そういうニオイにはすごい敏感な反応を示すと思う。
もしシューって鳴ってたら止めるだろうし、なんもなかったらひと安心。目でも見てるわけだし。
イヤなものほど敏感に働くわけだ。
でも、この【におい】ってやつは、そういう本当のにおいってやつだけにはとどまらない。
人の見た目とか姿からでも、会話でも、恋愛でも、信用問題でも、きっと何にでも通用するものなのだと思うんだな。
本当にその人からなんかニオイを感じたら、それは好きなものか嫌いなものかで決まるだろうし、なんか雰囲気とかからでも「こいつ、なんかニオうなぁ~」なんて感じることもある。
うまい話に「これは信用しちゃならん!!」って感じるのも、きっとそれはそお会話のなかで本能的にそんなニオイを嗅ぎつけたからだろうと思う。
そんなふうに、人はいろんなところから出てる【におい】を嗅ぎ分けてるんじゃないかと思った。
だから、鼻が悪いっていう人は、どうもパッとしないとか、イマイチ信用できないかもな、なんていう印象を受けたりすることがままある。
気づけば、なんかいっつもボケーッとしてたり、なにかと行動に移すのが遅かったり、集中力に欠けてたり…
とまあ、これもまた俺の勝手な思いこみの域を出ないけども。
【鼻がきく】ってのはまた別の意味だけども、俺のまだまだ短い経験からの教訓の1つだったりする。でも、俺の友達が1人、プロの競輪選手になってガンガン稼いでるやつがいるのも、これまた確固たる事実。
恋愛では、感情がにおう会話とか言葉選びとかしぐさとか…あ、この場合は【にじむ】のほうが的確かもしれまいに?
恋愛では、まったく夢のない発言かもしれないけれども、きっとお互いかどっちか片方の【勘違い】から始まるんだと思ってみたり。
で、そのきっかけが、お互いの何かしらの行動だったりしぐさだったりから嗅ぎ取った【におい】じゃないかと…
相手ににおわせる会話のできる人は、恋愛への運びがうまい。まあ、俗に言う“思わせぶり”ってやつだな。
直球ストレートで伝えると、それはそれでわかりやすいのかもしれないけど、実際にはその瞬間は、冗談として笑われて終わりということもある。まあ、その間柄にもよるだろうけど、それはそれでけっこううまくいかなかったりする。
“ん? もしかしたらこれって……”
恋愛においては、これが絶大なる効果を発揮するわけだ。けっこうモヤモヤしたものを人に残すと、人はそれを自然に追及しようとするわけだ。
だから実は、気持ちを恋愛にもっていくということは、案外簡単なことだったり……
あぁ~夢がない!!
やめた…
<!--と思ったけど、いい展開になりそうなので、このまま引っぱることに決定-->
でも、信頼関係でも、恋愛と同じような原理だと思う。
まあ、これはこじつけかもしれんけど、その人の人相とか出で立ちとか、あとは服装だったり髪型だったり…いろいろか。
たとえ強面でも、どっかからいい感じの“におい”を発してれば、絶対の信頼を得られたりすると思うのだな。
逆に言えば、ちゃんとしたスリーピースのスーツ着こなして、髪もピッチリ七三分けで、高級な香水つけてようとも、他の部分で胡散臭そうだったら、それはもうそれまで。
あ、そうだ!!
【胡散臭い】って字もあるな!!
つまり【嗅覚】ってやつが重要なんじゃないかと思うわけ。
「危険なにおいのする男に女は惹かれるものよ」
映画のなかでは、もうかなり昔っから使い古されてる言葉だ…
で、とにもかくにも、“いいにおいのする女”に男は惹かれるものなんだな、これが。
でもって、これけっこうあると思うんだけど、そのにおいでその人がだれだかはっきりと判別できるということ。
昔の恋人を抱きしめたことがある、抱きしめられたことがあるって人なら、きっとここで大きくうなずいてると思われる。
香水をつけてようがいまいが、その人の“におい”って必ずあって、“あ、やっぱりこの人だぁ~”っていう不思議な安心感というかなんというか、そういうのは体が憶えてるって感じで認識して理解して、たとえそのときはもう好きじゃなくてもけっこう受け入れちゃうんだな。
記憶のなかにあるっていうだけで、けっこう人って、それがほとんど直接安心っていうところにつながってるんじゃないかと思うわけ。
まあ、声もそうかもしれないけど、においっていうのを知っていれば、そっちのほうが強烈に伝わる。
“もとさや”が一番結婚に向かいやすいってのは、きっとそこにあるんじゃないか?
記憶のなかにありつつも、そのときはまた改めて新しい転機になってるっていうことでさ。新しくもあり、安心もあるっていう感じで。
で、そのにおいには自分もなじんでるっていうかさ。
なんか“ああ、なんか懐かしいにおい”とか、そういう曖昧なものじゃなくて、人のにおいの場合って、もう“あ、これはこの人のにおい”とか“あの人のにおいだ”とか、もっとこう、完全に鮮明な形で記憶にあるんだと思う。焼きつくとか、刻印みたいな感じで。
まあ、つまり、結局なにが言いたいかっていうと、においを出せないやつは、なにをやっても感じてもらえないというわけだ。
しっかし同じことばっかし書いてんなぁ~…そろそろネタ尽きてきたか、俺?
- 2006年6月23日 03:49
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二人だけの特別な話
だれかに語れるような話じゃない
ただ君を愛してる
ほかの言葉が見つからない
ただそれだけ 愛してる
君を愛してる
ずっと知ってるわけでもない
子供のころも前の恋すら知らなくて
だからこそもっと君を知っていきたい
そう思う 見つめてたい
想い出も積み上げてきた時間も多くはない
やっと自分っていうのがわかってきたころ
君と出逢い 不意に向き合ってしまったから
ともに過ごせる時間は短くなったかもしれない
だけどありふれた一瞬やほんの些細な一瞬を
大事にしたい
大切にしていこうと思えるんだ
つらいことや悲しいことがあったとしても
ソファに座って隣にそっと腕を伸ばせば
そこには君の手があって 指があって
ぬくもりがあって かといって冷たさもあって
そっと僕の手をにぎり返してくれる
君の気持ちがそこにはある
もう
腕を伸ばせば君がいる
もう
これ以上君のなにを求めよう
もう
こうしてたぐり寄せても僕のこの手じゃにぎれないんだよね
そう
今度は僕の話を君にしよう
- 2006年6月23日 01:38
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男の沈黙に効果的な防止法
男が怒るときってのは、たいがい追い込まれてるとき。
つまり、自分より頭のいい人間といるときだ。
そういうとき男はすこぶる怒りっぽい。
どんどん自分の無知というかなんというか、ものすごい劣等感が募ってくると、どうやってそいつを凌駕しようか悪あがきをする。
でもどうしようもないと、脳みそがパンクして、キレる。あるいは、フテくされる。
投げだすってやつだな。
男は、恐ろしくプライドが高い。
たぶん女の人のそれよりあると思う。
まま、女の人とは琴線に触れる部分が違うと思うけど、男の場合、それは自尊心のなかでも地位とか名誉とか、知識とか、なんかそっちの方面だと思う。
女の人ってもっとこうなんていうのかな……内面的な部分だろうから。
男の場合、もしそれに対しては自信がなくても、いったん自分が言ったとあらば、それはもう自尊心のなかに含まれちゃうわけだ。
女の人は、それに対して自信のあることじゃなきゃ自尊心にはならない気がする。知ったかは得意だろうけど、そのへんはプライドにはなんら関わってこない。
でももし、自信のあること、あるいは、自信もなにもまったくなく、特に意味もなくなんの気なしに言ったこと、やったことに対するにいちゃもんをつけると、じっくりコトコト煮込むスープみたいな怒りを買うことになる。
万が一にもやっちゃいけないことだ。
あ、でも、女の人のそれって、けっこう女どうしっていう状況じゃなきゃ発生しないような気もする。
対男には、そんな自尊心やプライドは、鼻クソみたいなもんだろう。あってないようなもので、気にすればあるけど、気にするような価値もないみたいな。
男に対してなら、ほぼその全部が、なにかしらの形で自分に関係してくるものじゃなきゃ、そんなの持ったってしょうがないぐらいの感じだろうか。
外食に着ていこうと思ってた服を変えろと言われたとか、変えた髪形に触れてもくれないとか……
女に好かれたきゃ、自分たちの関係よりも、むしろそのまわりにひしめき合う女どうしの関係のほうに気を配ったほうがいい。
ただ、心配を注ぐのは、いつでもその本人に対してのみにしなきゃいけないっていう補足も必要か。
とまあ、男はそっちの面で侮辱を受けると、ものすごく怒る。すぐ表に出て、ムッとした顔になるからすぐわかる。
沈黙は、たいがいそういうことだな。
怒ったりムッとすると、いきなりしゃべらなくなる男が多い。一瞬でも、必ず沈黙が入る。実にわかりやすい。
たとえ一瞬でも、目つきが変わるってのも、また然り。ピクッてなる。
だから、頭のいい女はモテないって、そういうことだろう。
少なくとも、自分より頭のいい女ってのは、たぶん男にとってフラストレーションのかたまりみたいなもんだ。
鼻につくのが一番ダメ。
男が一番好感を持つタイプは、きっと“自分の話に敬意を以て食いついてくれる女”だろうな。
ただ食いついてきてもダメなんだな、これが。
とはいえ、それは男に限らず、女でも一緒かとは思うけど。
自分に興味を持って寄ってきてくれる人に興味を抱かない、そんな人間はいないだろうからな。
でも女の人の場合、自分のほうに興味がなければ、その男がなにしようと徒労で終わってしまうもんだ。あるいは、逆に利用されるだけか。
だから、もしわからないこととか理解できないことがあったときは、女の人の場合、“なんで?”じゃなく、“へぇ~、そうなんだ。すごいね”が一番効果的だ。
頼んでもないのに、そのことについてもっと話してくれるだろう。
しかしどうなんだろうねぇ~……
女の人もきっとそのへんは本能的にわかるんだろうな。
ちょっとバカな女を演じながら近寄ってくる。
それがきっと“賢い女”っていう感じなのかな。
逆に、バカだなぁ~って思うのは、自分の頭の良さをひけらかすような人でしょうか。“男はバカだ”って、もうすでに決めつけてかかってくる人とか。
男と接してるとき、心の片隅にちょっとでも思ってれば、言わずもがな、言葉の端々にとかしぐさのひとかけらでも、どっかには必ずそれがにじむもんだ。
まあ、日ごろからずっとバカだと、男もあきれてさすがに嫌気がさすけど。
もう“天然”もダメだな。
付き合ったとしても、すぐ別れが忍び寄ってくるかと思う。
これもまあ、僕の個人的な好みの話かな。
実際身のまわりにいれば、必ず相変わらずまだまだ人気は高いだろうから。
つまりはさ、男の言う“頭のいい女”って、きっと“自分にとって都合よくバカな女”ってことなんだろうな。
- 2006年6月23日 01:31
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LOVE SONGがもう1つ
笑ったとき すれ違うとき 振り返った
君の匂いが僕をくすぐる
友達ではなく恋人でもなく
二人の関係さえも曖昧にしたいと思えるほど
ぬくもりや優しさだけじゃなく
たとえ体を重ねたことがあったとしても
ほかのどんな煩わしさも溶かしながら
どこかから僕の笑顔を取り戻してくれる
恋や愛も取り払って
過去やプライドも脱ぎ去って
君を求めるわけじゃなく
なんの犠牲も払わずに
そんな木漏れ日みたいな時間のなかで
ただただ君を感じてたいんだ
手もつながない キスもしない
見つめることさえなくていい
ただただ君のそばにいて
話しながら笑いながら
歩いたり 眺めたり 並んだり 離れたり
君といるから愛しくなるんじゃない
愛しい時間に君はいるんだ
いつも
愛や言葉は人それぞれと言うけれど
「そんなのどうでもいいじゃない」
君はそうやって微笑むんだ
きっとそれは僕に言うでもなく
君自身に言うでもなく
愛や恋を語りはするけど
それを実践するんじゃなく
感じながら見つけながら
ともに探してゆけたらいいね
- 2006年6月21日 23:43
- Poetry
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雨だ……
雨だ……
雨が降ってる
目を閉じて耳を澄ませば
君が歩く音が聞こえる
僕の心の輪郭をそうするように
その静かな足音が僕の気持ちに波紋を呼ぶんだ
そっと弾ける君のその一歩から
苛立つほど優しいその雨音に打たれながら
自分の腕にそっと頬を預けてみる
ただ僕はこうして眺めているだけだけど
やまない雨は降ってもこない
だけど今はそれすら疑ってしまうほど
こんなにも降ってる
雫を追えば目を閉じろと言われているようで
地面しきりにまぶたが弾かれているようで
きっとなんの変哲もない日によってはただの雨で
みっともないとかみんなの目とかも関係なく
浴びるように一歩そこへ踏み出してたり
雨宿りできる場所を探してそんななかを歩いていたり
ふと顔を上げて「雨だ」とかつぶやいてたり
吸いこまれるよに無性に独りを感じながら
きっとどこかでみんな一緒と安心してる
だけど淋しいよ
洗われてゆく鞄の汚れや
どこかで泣いてる多くの涙は
この雨には僕の目には映らないから
僕は僕にしかないにおいを感じているだけで
こうして雨を眺めているときは
凍えて震える自分の体のぬくもりだけが……
だけど孤独は雨と似ていて
季節はずれの雨のように
ふと突然降りだしては
僕のなかで降ったりやんだりを繰り返すんだ
それにしてもいま君はどこでなにをしているのかな
電話で聞いてみてもいい
すぐにメールで確認してもいい
でもこうして君のことを考えられる僕の
ささやかなあったかい時間でもあるよ
あったかいよ
- 2006年6月21日 02:52
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