中古

 人はきっと、アリンコよりもせっせと働く。そして我先にと死んでいく…
 時の流れは早いもの。でも死ぬまでは長くとも、死んでからはさらに長い。
 死んだことはないけれど、まだ生きてる人の心のなかには残ってるだろうから。
 生きておるのがツライなら、もっともっと生きるべし。


 「答え」ばかりを知っていても、なにも実を結ぶことなし。
 「疑問」をたくさん抱えることで、初めていろんな答えの花が咲く。咲き誇る。
 俺は誇る。
 俺の疑問の数々を…
 そして、あなたに…
 咲き誇る。
 恋の疑問と答えの桜が咲き乱れる…やがて散っても、疲れ果てることもなく、また咲き、散っては返り咲く。
 たとえ散るのが悲しくとも、また咲くことを知っていれば、また静かに雨が降る。その奥に秘められた、また光を浴びたいと強く願う、小さな小さな心の種に…

 人は恋をしては大きくなり、恋を重ねて成長し、恋と離れて自分を知る。そしてまた人は恋をして、さらに大きな自分と出逢う。

 …新しい人との出逢いは、新しい自分との出逢いなのだから…

  • 2006年6月29日 23:54
  • 松田拓弥
  • Essay

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