2006年6月の文章リスト

“ 2006年6月 ” 分の文。

優しさ

 優しさを考えたとき、俺はいつもこう思う。

 “冷たさと紙一重だ”

 なんだかんだ言っても、やっぱり気遣いっちゅーもんが第一だとは思ふがね。
 でも、それを伝えたり見せてしまうと、それはただの『自己満足』になってしまうのではないか?
 優しさってのは、あくまで『好意』でするもんだ。
 しかし、すぐに見分けがつくもんじゃないみたいで、それが過去になったときらしい。
「~のに」
「~してあげた」
「あのときは~」
 こんな言葉が付け加えられるようになると、それはもう『押し付け』ってやつだ。
 それをうまく使うのは、『マルチ商法』とか『親戚』とか『親』とか、『別れ際・別れた恋人』とかだ。
 恋愛に関しての詐欺師は、絶対にそれを使わないのが、一流になれるんだろう…きっと、本気だからだ。だから、ひっかかる。そして、訴えられないんだろう…

 真に優しい人ってのは、きっと「そんなの単なる自己マンじゃん」って、さらりと他人に言われてる側の人じゃないかと思います。
 相手が気づかないからこその優しさって、すごい優しいんだと思う。
 幸せのなかにいるときは、それには気づかないのだから……

 相談されたら、やたらと解決法をしゃべりまくる人がいるけど、それはきっと自分がしゃべりたい人なんだと思います。「自分はあなたに親身になって一緒に考えてあげているんですよ」ってな具合で、ある種の押し売りってやつでしょうか。相手にしゃべらせるだけってのも問題ありな感じだけどね。

 そっちを向いたとき、笑ってちょっとキツめの言葉で返してくれる人を優しいと感じるときもあったりします。

 言葉少なに語る人より、ひと言多い人のほうが、本当は優しいのかもしれませんね。

  • 2006年6月12日 01:08
  • 松田拓弥
  • Essay

 涙……
 人間が授かったもののなかで、もっとも美しい輝きを放つ水。

 涙……
 人間の持つ感情が、もっとも激しく揺れたときにこぼれる粒。

 涙……
 悲しみでは満たされず、喜びに満たされる雫。


 この言葉が好きなのです。
 なんとなくエロチックでエキゾチックで、美しく、きめこまやかな感じがして、いろんなことを想像させてくれるのです。
 繊細。
 目がかすむとかの、オッサン語にするにはもったいない日本語の部類に入ります。
 僕の『原点』的な単語の1つでしょうか……

  • 2006年6月11日 19:51
  • 松田拓弥
  • Essay

やっとわかった

冬が終わって春が来る
空が静かに色づいて朝になる
夜になって月が出る
海が太陽を飲み込んでゆく
花が咲いて枯れてゆく
踏んだ場所に道ができる
道があればその上を進んでいく
人を殺しちゃいけない
腹がへったら食べる
知りたいことを知ろうとする
見たいものを見る
触れたいものに触れる
わからないものはわからない
1+1=2
時計の針が1つ進めば何もかもが過去になる
未来は先にある
今は刹那と移ろい過ぎる
僕がいる
空は大きい
明日は誰にもわからない
“絶対”はない

みんなあたり前だと思ってた
そういうもんだと思ってた
それが疑問で
それが答えで
それは必ず1つだけだと
悲しみや淋しさや切なさは
そこになにを挟んでみても
なんの意味も映しちゃくれないものなんだって
そう思ってた

だけどあたり前のことなんて
なに1つないんだね
不条理や望んだことじゃなくても
突然向こう側からやってくるって
そんなこともあるんだね
やっとわかった
だから涙や笑顔があるんだね

  • 2006年6月11日 17:59
  • 松田拓弥
  • Poetry

沈んだままの宝箱

海のなかの夢や希望
失意や絶望がその光を隠してしまってるだけ
いつまでも舟に乗ってちゃ見つけられない
溺れるか 泳げるか
ただ大海原を眺めてるのか

  • 2006年6月11日 13:03
  • 松田拓弥
  • Poetry

肩を並べて

特にこれといって取り得のない君
歌だってうまくもなく下手でもなく
とびきり明るいわけでもない
胸もそんなに大きくなくて
勉強も運動も人とのあいだを行ったり来たり
そこまで優しいわけでもない
だけど僕に笑ってくれる

いつだって僕を見ていてくれる
しょうもないこと話しながら
なにも気にせず笑ってくれる
ほんのつかの間の別れなのに
淋しそうに小さくその手を振ってくれる

探してくれる
そしていつも見つけてくれる

僕の言葉にうなずいて
僕のしぐさを目で追って
僕といつも向き合って
そして笑ってくれるんだ

それが君の僕にとっては特別な
君のすごい取り得なんだ
全然自慢なんてできないだろう
だけど僕にはかけがえのない存在なんだ

そんな君を誇りに思う
誰がなんと言ったって
僕にとって君は誰より大事な人だから
だからもうそんなふうには言わないで

泣くのはいい
嘆くのもいい
だけど自分を責めないで
過去や未来と比べないで

  • 2006年6月11日 11:06
  • 松田拓弥
  • Poetry

内憂外患

 ちっちゃくなって考えこむことが多くなった…

 いろんなこと考える…
・晩ご飯
・夜食
・ラーメン
・ジャッキーについて
・映画
・納豆
・チャーハン
・パソコン
・【ペンティアム4】って、どんなだろう…やっぱ精密な機械なのか??
・煙草吸いすぎだって何だって、今日もこんなに元気です
・居間でメシ食いながら歌って踊ってるのって俺だけか…?
 …順不同。


 【他人事】
 考えてみりゃ、世の中全部がそれに当たる…そんな気がした今日のバイト先の便所のなか…手を洗い、鏡で髪の毛イジりながら考えた…【他人事】
「他人事だからって、そんなテキトーなこと言ってるんでしょ?」

 ………否!! ………INA!!

「他人事だからこそ、手は抜けないのだ!!」
 このアホぅが!! スカタンがぁ~!!

 【内憂外患】
 …内と外の心配ごと。

 今はじめて辞書ひいて知った…それまで意味をはきちがえて憶えてた…てっきり…

 【他人に厳しく、自分に甘く】
 …最低。

 恥ずかしいです。言葉の意味を間違って覚えてると、ホント恥ずかしい目に遭いますね…いや、ここは『逢』っていう字を使うべきか…なんか教訓として素敵っぽいから…

 自分のことなら、いくらでも手を抜いたって関係ない。
 あとで困るのは、結局自分だから。

 他人のことで手を抜くと…ダメだ。
 その人は、自分の技術とか人間性とか、いろんな面で認めてくれて、頼みごとなり相談なりをしてくれてるのに、手抜きなんぞいかんともしがたい…また使い方間違ってるな、きっと…まあいい。
 …裏切りです。
 …恋人どうしのそれと同レベルの罪に値する。
 でも、できないものはできないと言うべき。それもまた優しさであり、誠意です。
 でもその前に、努力はすべき。ハナっから「できない」って断ったんじゃ~、あまりに切ない…自分が。

 でも、俺は人に頼みごとができない…相談ができない…
 なぜなら、その人がせっかく一生懸命作ってくれたもの、見つけてくれた答えに、いちいちケチやら文句やらを垂れるから…
 そうすると、“頼まれたやってやった”とか“せっかくやってやったのに”とか、“文句たれんなら自分でやれ”とか言う人がいるから。いや、そういう人のほうがきっと多い。

 ってなわけで、だから自分で小説や歌を作ってやろうというわけなのです…

 何事も、【手抜き】と【息抜き】は違うってことなんだろうかな…
 手を抜けば、その手を抜いた分それだけの価値しかない。むしろ、それだけのものしか相手の人に伝えられないってこと。
 そんなんでいいのか??
 手を抜くってことは、それ以上の技術・技量・巧があるのに、それをなんらかの理由をくっつけて発揮しないってことじゃなかろうか…
 伸び悩むな!!
 伸びろ!!
 舞い上がれ!!
 俺!!
 …いとをかし。

  • 2006年6月11日 05:55
  • 松田拓弥
  • Essay

fly

 鏡のむこうに自分の姿を映して、変な顔をしてみる。

 …ムカつく。
 ベロ出すな…
 目ェむくな…
 鼻の穴を閉じなさい…
 …もう目もあてられない。

 鏡に映ってるものって、実際のものとは逆向きになってると聞いた。
 でも、実際に鏡を見てるときって、それを忘れてしまってる。
 でも、右と左をちゃんとそのままに映されると、逆にもっとおかしくなる。
 左右逆の自分の姿に、自分だけが慣れてしまって、自分だけがそのそのまんまの自分の姿を知らない。
 自分なのに、自分が見えない。
 そのままの自分ってやつは、自分だけが見えない姿のことを言っている。
 自分に見えないものが、そのままの自分ってやつだと言えるのか?
 どうやら言えるようだ…
 だから人は嘘をつく。
 …嘘は人に見えないようにつくけれど、自分だけがその裏に隠されたホントの意味を知り得るからだと思えてきたりしてみたり…


 殺してやる、自分を。
 殺してやる、あんたを。
 殺してやるよ、みんなを。
 生まれ変われるんだとしたら、みんなを殺してやる。
 そしてまた生まれ変わったら、みんなが鳥になってるように祈ってやる。
 自由に空を飛べる、あの鳥になりたい…
 そんなふうに思ったこと、きっと誰だってあると思う。
 だから俺が殺してやる。
 そして、鳥として生まれ変わらせてやる。
 …飛べない鳥でも、鳥は鳥…
 大空高く思いっきりその羽根をはばたかせてみたらいい。
 青い空の雲のむこうを突き破って、まだ見ぬ世界に飛び立っていったらいい。

 だけどきっと鳥になったら、それはそれでイヤになるときがくるんだろう。
 そこから見える地上の景色をすごくキレイだと思える日もきっとある。
 きっと鳥は空しか飛べない。
 でも僕らは、どこにだって飛んでいける…

  • 2006年6月11日 02:03
  • 松田拓弥
  • Essay

始まりの場所

不安が消えない
いつも胸のどこかに抱えてる
すごく大事なものを守るように
いつかこぼれた涙のように

過去をいつも振り返るたび
同じ傷みが胸を刺す
まるでそれだけが想い出だったとでもいうように
そしてまた繰り返しの未来を怖れてしまうように

新たな道を歩いてきたと胸躍らせて
はたと立ち止まってしまったとき
同じ道が少し景色を変えただけと
今度は今その一歩で進もうとしていた道でさえ
見失ってしまいそうになる

きっとどこかにこの終わりがあると信じながら
それさえ恐れて何度も同じ始まりを求めてく
そして消えかけた道しるべをなぞるようにまた
同じ安心をくれる場所へと同じ不安を連れてゆく

笑いながら振り返って
泣きながら前を向いて

また歩きだして同じ不安に立ち止まってしまったときは
そこで思いきり泣いてしまえばいい

いつかの終わりを求めながら
また同じ始まりの場所へと戻っていくんだ
終わりは理由があればいつでも決められる
だけど始まりはいつも気づけばそこにあるんだ

  • 2006年6月10日 22:57
  • 松田拓弥
  • Poetry

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