不安が消えない
いつも胸のどこかに抱えてる
すごく大事なものを守るように
いつかこぼれた涙のように
過去をいつも振り返るたび
同じ傷みが胸を刺す
まるでそれだけが想い出だったとでもいうように
そしてまた繰り返しの未来を怖れてしまうように
新たな道を歩いてきたと胸躍らせて
はたと立ち止まってしまったとき
同じ道が少し景色を変えただけと
今度は今その一歩で進もうとしていた道でさえ
見失ってしまいそうになる
きっとどこかにこの終わりがあると信じながら
それさえ恐れて何度も同じ始まりを求めてく
そして消えかけた道しるべをなぞるようにまた
同じ安心をくれる場所へと同じ不安を連れてゆく
笑いながら振り返って
泣きながら前を向いて
また歩きだして同じ不安に立ち止まってしまったときは
そこで思いきり泣いてしまえばいい
いつかの終わりを求めながら
また同じ始まりの場所へと戻っていくんだ
終わりは理由があればいつでも決められる
だけど始まりはいつも気づけばそこにあるんだ
- 2006年6月10日 22:57
- Poetry