2006年6月の文章リスト

“ 2006年6月 ” 分の文。

木洩れ日広がる静かな森

歩きだして初めて気づく先の長さ
立ち止まって初めて気づく進む早さ
振り返って初めて気づく長い道のり

なにかの覚悟を固めるように
自分に強く言い聞かせていくように
一歩一歩を踏みしめながら寄り添ってきた
伝える言葉のなにひとつ忘れないよ

よそ見でみつけた果てない森や
そこに輝く木洩れ日に
迷うことを恐れながら
きつくその手をにぎり合った

涙が流れてしまうほど
流れた涙に気づけるほど
僕らは遠くないんだね
理由は僕であってほしい

覚悟はいらない
恐怖もいらない
涙なんてもういらない
気持ちだけを携えて一緒に坂を下りていこう
不安定な路だから
離れなければ迷わないさ

そして初めて気づいた強さと弱さ

  • 2006年6月21日 00:26
  • 松田拓弥
  • Poetry

「閉じ込められた」はウソだった

 いやぁ~、かわいいなぁ~と思った。

 まあ、警察まで巻き込んじゃったのはちょっとマズったけどね。
 ってか、そうなる前に親のほうも、ちょっと子供の言葉を鵜呑みにしすぎたんじゃね??
 心配するのはわかる。
 僕だってもしそんなこと子供に言われたら……いや、そんときはたぶん、警察に連絡する前にもう、自分が血眼になって探しに奔走するだろうな。

 でも、けっこうそういうのってなんとなくわかるもんなんじゃねぇの??
 “怒られる”と思ってついた嘘なんて、僕が子供んときはまるで通じた試しがねぇ。すぐバレた。
 嘘をつくのは、子供のころからけっこう上手なほうだったと思う。
 でも、自分の親にだけは通用しなかった。
 まあ、必死とあらば、子供ほど演技のうまい役者はいないだろうけどさ。
 ジェイミー・フォックスもまっつぁおだ。ヒラリー・スワンクも生き返るだろうさ。
 とはいえ、仕事でやってる人のそれとは懸かってるもんが違うけどね。

 自分の子供だし、どっかで通じ合っててなんでもわかってるような気になるらしいけど、やっぱしなんだかんだ言っても、普段のコミュニケーションが一番大事だよ。

 で、この“通じ合う”ってのはたぶん、血とかそういうがそうさせるんじゃないと思うんだな。
 結局、状況とか環境だよ。
 血のつながった人どうしじゃ、逆に通じ合うっていうことはないに等しいんじゃないかな。あ、双子はあるか。
 通じ合えるのなんて、むしろ他人どうしだよ。

 とはいえ、その男の子に言いたいこともある。

 “男なら、たった1つのどんなに些細な嘘だとしても、それは何があろうと何を言われようと最後まで貫きとおし、墓穴の枕にして眠れ”

  • 2006年6月17日 00:32
  • 松田拓弥
  • Diary

自分のためにだけ

 でもやっぱり違ったみたいだ…

 自分のためにこうやって毎日まいにち飽きもせず書きつづけてたのは、それは確かだ。
 だけど、それだけじゃない。自分に向けてだけじゃなく、人に伝えたいことがあるから、こうやって書いてる。
 それに気づいた。
 自分のためだけに書くのなんて、やっぱり書いててつまらないし、息が詰まる。だからこうやって、たいしてわかりもしないホームページってやつを作ってそこに書いてってるわけだ。
 見てほしい、わかってほしい、伝えたい、伝わってほしい、そう願うから、こうやって書いてるんだと思う。

 “自分のためにだけ”?

 今日はその文句がおかしかった。けっこう文句の垂れ流しは多いけど、ちょっと笑えた文句はこれぐらいだと思う。
 まあ、変えたのはだいぶ前だけど、それにはっきりと気づいたのは今日だった。今日ほど自分がバカだと思えた日はなかった。

 伝えたいことがたくさんある。だから書く。伝わるまで書くと思う。
 でも、その受け取り方は人それぞれあると思う。俺は「がんばってほしい」と思って書いたのに、傷ついてしまう人だっているかもしれない。だったら、その傷を、今度は微笑みに変えたい。
 変えたい。変えたい。変えたい。

 時には、自分が書いたことを全部、冗談で笑い飛ばしてほしいと思うことさえある。
 伝えたいことがある。
 カネも名誉も賞も、何もいらないと言えば間違いなく鼻が伸びるだろうけど、でも、伝えたいことがあるから書く。
 “哲学”とか“感性”とか、そんな大きなものじゃないけど、小さくてももっと大切なことだと思う。

 “感じたこと”
 “思ったこと”
 “心のなかに残ったこと”

 歴史に名前を残したいとは思わないけど、いや、残してくれるんなら残したいし、残るようなものを書いて残したい。
 でも、そのうち僕が死んで、そのあとで生まれた子供たちにも、1度でいいから俺の名前を呼んでもらえたらなぁ~…なんて思うことがある。
 本屋さんでたまたま手に取ったその本の一番最後に載ってる名前を、ちょっとでもいいから憶えててもらえたらなぁ~…とか。もうちょっと欲を出すと、その本を友達にもすすめてくれたりなんかして。
 とにかく、人の心のなかに、その片隅にでも、影だけでもいいから、残ってくれたらすごく嬉しい。名前は知らなくても、その俺がこうやってどこかにでも書いてた“言葉”だけでも、残ってくれたらと思う。
 歌詞を書いたりもしてるけど、その人のお孫さんにも口ずさんでほしい。そんな歌を作りたし、そんな言葉を書いていきたい。


 でも、こうやって毎日やってると、実際にけっこう書くことがなくなってくる。
 それって、あまりにくだらなくてあえてこうして人に公開して伝えたいとか、そういう必要はないって、自分が決めてた。
 そういうときは、自分に問いかけてみたりもする。

 なんのために書いてるのか?

 でもそういう単なる自分の日記でさえ、伝えてみたいっていう気になることだってある。
 つらいことがあったり、さみしくなったり、悲しかったり、楽しかったり、いいことがあったりしたときは、それも自分がいるっていう証に思えたりもする。
 でも人の日記なんて見たって、おもしろくも何ともないし、“俺はきょう晩御飯に納豆を食べた”なんて書いたって、それを見た人の心に残るかどうか疑問だ。
 もし残ったとしても、“へぇ~、納豆食べたんだぁ~”ぐらいだろうし、“あ、そういえば私もだ!! イソフラボンジュ~ル”なんて共感のしかたをしてくれる人は、そうそういないだろう。
 でも俺にとっては、それも自分がいたっていう大切な記憶だったりして…

 【別の人にとっては単なる“ソレ”でも、その人にとっては“アレ”になる】

 今になって思えば、“自分のためにだけ”っていう言葉を選んだのは、実は、ホントにその夢をつかんでしまうのが怖かったのかもしれない。
 もしここから誰かが「イイね」と俺に声をかけてくれるかもしれないし、なにが起こるかわからない。
 でも「そんなのほんのひと握り」と笑われるかもしれない。目を覚ませとか、夢見るなと笑われる。自分の親にもそう言われた。
 でも俺は、それでもいい。笑ってほしい。あまりうまく説明できないけど、自分は、たとえ“笑われてる”っていう感覚でも、まわりの人には笑っていてもらったほうがいい。
 不安が少しは薄れるし、自分もなぜか笑いたくなる。意味なんてわからなくたっていい。生きてくことや自分の存在に理由なんてなくたっていい。
 自分のやりたいことや、自分がやってることに、そこに“理由”を見つけられれば、なんとなく自然に“生きる”っていうことにも理由がついてくるような気がする。
 夢って、けっこう希望だったりするから。

 でもその“夢”ってやつが、いざ現実になるかもしれないって思ったとき、なぜだかふと怖くなったりする。嬉しいはずなのに、なぜか怖くなったりするときがある。
 それこそが夢で、希望だったり、光だったりするから。
 1つ不安が消えれば、今度はまた違う不安を探してしまうように、それまで追っかけっこしてた“夢”をつかまえたら、今度は何をつかまえたらいいかわからなくなってしまうんじゃないかっていう、独り鬼ごっこみたいな…なんかそんな想像をしてしまう。
 光を失ったら、あとは闇しかないのだから。
 でもそれも、1つのアメをもらったら、もう1つ欲しくなるように、夢はもっとどんどんふくらんでいくんだろうなぁ~…光がないところにいれば、人は、自分で光を探すことができるのだから。
 いやきっと、どこかの光じゃなくて、自分自身で光を作りだそうとするんじゃないかな。

 でも、こういう“不安”ってやつが大事なんじゃないかと思う。それを失くしたら終わりなんじゃないかって…
 不安がないと、きっと俺は動けない。そこから何も動けなくなると思う。
 そんな想像を今はじめてしてみたけど、なんかすごく怖くなった。
 不安を消したいがために、こうやっていろんなことを書いてはいろんな人に伝えよう伝えようとしてるのに、その不安が消えるときのことは想像したくないと思った。

 この胸の不安を消すようにキスを重ねたけど、この胸の不安はどんどん重なるばっかりで、消すことよりもそれを探しているかのように。
 この胸に詰まった伝えたいこと、いくら言葉を使っても伝えきることなんてできなくて、それも一緒にと伝えたいことがもっと増えてゆく。
 この胸の奥に眠る夢、それはまるで影を浮かび上がらせる月の光ように輪郭だけを映しだしてる。自分で描いたものなのに、それを手にして触れることすらできないのかと、またその夢を胸の奥に眠らせては輪郭だけを鏡に映す。

 夢があるなら、自分からは何があろうと捨てたくない。
 自分にだけは負けたくない。ほかの人にも負けたくない。
 闇のなかでせっかく見つけた光なのに、またそれを捨てるなんてできはしない。
 闇のなかでは何も見えなくなってしまう、そこにいるはずの自分でさえも…


 きょうこそ“自分のためだけに”って感じの内容になってもうた…
 なんかケータイ用のほうと内容がかぶっちゃってる感じがするけども、まあそんな日もあるさってことで、きょうはもうやめとこう…
 自分でもなにを伝えたいのかさっぱりだ。
 伝えたいことがありすぎて、どうやら今日はうまく舌が噛み合わなくてカミカミらしい…

 ってことで、やっぱり違ったみたいだ…

 今日は寝ずにレンタルショップへ出て、ひさびさにCDを借りて、なにを伝えたかったかがわかった。

【誰かに伝えたいことをこうして書きつづけることが、いつかやがては自分のためになる】

 そう信じていたいと思うのであった…。


 そしてまた戻して、今は自分のためにだけ読み返してみた。
 やっぱり日が経つと、同じ文章で同じ書き手なのに、そこから受けるニュアンスがまるで違う。自分で書いたとは思えないぐらいだ。
 でも、こういう自分のことなのにそうじゃないと思えるほど刻々と変化していくことすら伝えたいと思える。
 不思議なもんで、これ、読んでくうちに文字が勝手に入れ替わったり、動いてたり揺れたりしてるような錯覚になる。
 これって文字でしかいろんなことを理解できないんじゃなくて、言葉がそれに合わせて変化していってるんだと思えてくる。
 これから先、いつか僕が本を出すようなことがあれば、自分で自分の本を買うだろう。

  • 2006年6月16日 23:37
  • 松田拓弥
  • Essay

大きな公園

思いきりこいだブランコから
両手を上げて飛び降りた
何度も何度もただ同じことを繰り返してた
足の痛みも省みずに楽しさだけが飛び跳ねた

だけど今じゃ足の痛みや手前の柵
どれだけ遠くへ飛べるかよりも
こぐのをやめたり飛べなかったり
着地点の安全ばかりを頭のなかで計算してる

遠くの木々では葉っぱが揺れて
滑り台では子供が笑って
砂場の端にお母さんが座ってて
柵のこちらに僕がいる

負けたくなかった
どこまで高くこげるのか
どれだけ柵を超えられるのか
誰より遠くに飛びたかった

背中だけを見せつけたくて
僕の目の前にはいつでも
だだっ広い公園だけがあるように
みんなの声が聞きたくて
振り返ったらいつも誰かがいるように
いつでも胸を張れるように

  • 2006年6月16日 00:36
  • 松田拓弥
  • Poetry

ONE

ここに「嘘」が1つだけある
ある人には傷になるだろう
またある人には愛にもなるだろう
だけどそれを転がす人には
単なる1つの「嘘」でしかない

どう転がっていくんだろう
糞になるかもしれない
花になるかもしれない
肥料になっても咲き誇っても
果たして意図した場所まで届くんだろうか

だけどここにあるたった1つのこの「嘘」は
どこかできっとなにかの種になるのだろう
そしてたどり着いたその場所が
きっと最初に願いを込めた最後の意図となるだろう

  • 2006年6月15日 17:22
  • 松田拓弥
  • Poetry

……

涙を流すことによって、なにも見えなくなるのならそれもいい
あなたのことも見えなくなるのだから
募る思いもいつしか消えることでしょう
涙が渇いて、空に昇り、あなたの元に降り注ぐことだってきっとある
そのときは私の思いも一緒に届けてほしい

  • 2006年6月14日 13:36
  • 松田拓弥
  • Poetry

HA!!

「日々成長していきたい!!」

<あんた、カッコいいこと言うね>
「なにを成長させるの?」
「自分!! やっぱり日々精進だよ…自分を磨きたい!!」

<いいこと言うね、あんた>
「最近どうよ? 日々どっか成長してる?」
「う~ん…そういうのって自分じゃわからないものじゃない?」

<なるほど>
「自分のどんなところ成長させたいの?」
「すべて!!」

<ほほう…カッコいいなぁ~>
「んじゃ、自分のすべてを成長させるには、どうしたらいいの?」
「そりゃ日々精進でしょう!! 努力する!!」

<たしかに…>
「努力って、一体どんなことしてるの?」
「ああ…図書館行って本読んだり、習い事も始めたし、通信教育もやってるし…まあ、毎日できることを少しずついろいろやってるよ」

<…それ、ずっと前から言ってるね…>

<…でも、それが大切なのかもね…>

  • 2006年6月14日 01:15
  • 松田拓弥
  • Essay

ガンガン眠い…

眠り王子は、眠ってばかりで眠り姫との結婚を断念…

親が言う。
「生きてるうちに、自分の孫の顔が見たいねぇ~…」

じゃあ、見れるまで死ぬな。

  • 2006年6月13日 22:11
  • 松田拓弥
  • Essay

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