2006年6月の文章リスト

“ 2006年6月 ” 分の文。

 夢とは、いろんな破片が絡みあって、1つの景色を見せてくれるもの。

 自然と、ちらちらと降る雪のような静かさと、暖炉のようなあたたかさをもって、包みこんでくれるもの。

 悪魔のような残酷さと、突然の夕立のような冷たさと、無邪気な子供のようなしたたかさを与えるもの。

 まぶたを閉じたときに浮かび上がる果てしのない夢の地図を広げ、はばたくことさえできなくなった翼のシワを伸ばして、大空に舞うことのできるもの。

 夢は、忘れない。

 ずっとずっと、これからも、いつまでも。

  • 2006年6月 6日 07:35
  • 松田拓弥
  • Essay

CSS

h1 {
自分:人を想うと、いつの間にか自分のことまで見失う;
人:自分を見失うと、その想いを見失う;
誰も:そして想いを見失うと、そのなにもかもを失うことになる;
}

p {

夢:捨てられない;
心:あきらめきれない;
愛:見つからない;
}

tabel {

position:relative;
border-spacing:auto;

}

td { font:oblique bold; }

body { background-color:#ffffff; }

  • 2006年6月 6日 04:02
  • 松田拓弥
  • Essay

習慣

 気づけば、俺は1日のあいだに5回も6回も手を洗ってる…

 なんとも気違いじみた習慣だ…

 過去に殺人でも犯したか…

 返り血でも浴びたか、この手は…

 いや、それはきっと映画の観すぎだろう…

 単なる習慣だ…

 しかし、習慣というのは、本当に恐ろしいような気になって仕方ない…

 玄関の鍵は必ずしめるのに、便所の鍵はいつもかけ忘れる…

 つまり、開けっぱだ…

 いや、ちゃんとドアは閉めるが、いつでも開閉可能というわけだ…

 いやはや、習慣とは、実に恐ろしい…

 いつもと同じ道順でしかその目的の場所へは行かない…いや、行けなくなる。

 習慣てやつに埋没しがちな日常生活。

 クセは特にこれといってないが、習慣なら、吐いて捨てるほどある。

  • 2006年6月 6日 02:50
  • 松田拓弥
  • Essay

ハゲと垂れパイ

ハゲあがった頭のなかの
しわくちゃな思考

たれ下がった胸の奥の
ささやかな鼓動

これがなにかはわからない
だけど
これはなにもかわらない

無限だった可能性は
どんどん消えてくかもしれない
だけど
そこに記憶がある限り
上手くなってるかもしれない

前より少し
ずっと前よりほんの少し

なにを信じていいかわからなくても
その信じ方はかわらなくても
信じることは何度でも
そこに自分がある限り

  • 2006年6月 5日 18:57
  • 松田拓弥
  • Poetry

NO ONE

雲が流れていく
風のほうへ導かれてく
光が影を追っていく
いろんな色に彩られてく

吐息が白くなっていく
その輪郭を曖昧にぼかしてく
街が静かに傾いていく
隣の歩幅に吹かれてく

その指先で少し庇を上げるように
その指先に炎を灯したように

同じ光が 指先が
時間のなかでは刻々と
姿を変えて軌跡を描く

たった1歩進んだだけで
そこには自分と足跡がつき
2つの影を落としてく
なにもかもが1つじゃない

  • 2006年6月 5日 16:03
  • 松田拓弥
  • Poetry

未完成

昨日までは太陽だったのに
明日にはそれが月になる
淡い光を放ちながら

夜にもきっと陽は昇る...

  • 2006年6月 5日 10:24
  • 松田拓弥
  • Poetry

しゃぼん玉

とにかく大きいやつを作ろうと
思いっきり息を吹いてみた
そしたらすぐに割れちゃった

もっかいやったら
小さいやつがたくさんできた

だけどホントはすごくおっきいやつを作りたいんだ
今度は静かにそーっとやってみた
そしたら今度は膨らんだ

やわらかいのか歪んでるのか
でも顔の前で破裂したからクサかった
だけどホントはいい匂いで
それは懐かしくもあったんだ

やっぱり飛ばしてみたくなった
もいちど思い描きながら
はやる気持ちをおさえながら
寄り目になって口の先をとがらせて
僕がにじませてゆく光を覗きこみながら
楽しさを隠せないまま
割れないようにと不安も一緒に
しゃぼん玉を膨らましてゆく

「これ、僕がやったんだ! ほら、すごいでしょ?」
誰でもいい どこからでもいい
「すごいね」って言ってほしいんだ
みんなで見上げてほしいんだ

そして僕は
やっとみんなの顔を確認しながら
腕を伸ばして飛び跳ねるんだ
嬉しそうにそれをつかまえるんだ

でもいつの間にかそこには
僕一人だけしかいなくなってて
願いながら祈りながら見送るんだ
屋根まで飛んでも消えないように

  • 2006年6月 5日 09:46
  • 松田拓弥
  • Poetry

泣かない 泣かない 絶対泣かない
別れることがつらいんじゃない
ここから離れていくことが
同じ場所じゃない場所へ
別の部屋へ帰っていくのがつらいだけ
だけど“さよなら”なんて言わないで

あなたの言葉に傷ついて
あなたのしぐさがつらくなって
そばにいても淋しくなって
あなたの笑顔を見るたびに
自分の気持ちがわからなくなった

出逢ったころには知らなかったイヤな部分
だけどたくさんのあなたを知ることで
もっともっと好きになってく自分がいた
もっともっと好きにさせるあなたがいた

あたり前のことのように全部が全部楽しくて
欲しくて 欲しくて 触れたくて
写真だけが増えていった
それを眺めてるだけの時間のほうが多くなった
気持ちはどんどん大きくなった

時間や心を重ねるたびに
孤独と自由が体の奥を貫いた

同じソファのなかなのに
遥か彼方に見えてくる

叫びたいくらいの気持ちがあるのに
音もなくあなたの色が薄れてゆく
この部屋の景色は色濃くなってゆくのに
あなたに染まったぬくもりがどんどんどんどん消えてゆく

もしかしたら
これからが一番いい時間になるかもしれない
もしかしたら
もっともっと好きになるかもしれない
なってくれるかもしれない
それは誰にもわからないけど
だけどそうじゃないかもしれない

こうしてあなたを失いかけてく時間が
まるでそれが永遠を約束するかのように
美しさだけが映しだされて
むさしさだけを巻戻してる

好きな人ならまたどこかで探せばいい
今までもそうしてあなたを見つけたんだから

声はいらない
ちょっとうなずいて見せればいい
声をだせば泣いてしまう
でもまだ今はそれができないだけ

いっそ出会わなければ良かった
だけどめぐり逢えてもっと良かった

だけど不思議
今のあなたが一番愛しい

  • 2006年6月 5日 03:55
  • 松田拓弥
  • Poetry

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