2006年6月の文章リスト

“ 2006年6月 ” 分の文。

右往左往

あすになにを見てきたか
あしたはどこにつながってるのか
それは前なのか 後ろなのか

僕は進んできたと思う
いや進んできたはずだ
そうあってほしい
それは前でも後ろでもいい

ただ何を残せてきたのか
それが疑問だ

ただ通過してきたような
なんの実感もない
なにも見えない
見えるものがなにもない
それが不安だ
影もないんだ

きのうは一体どうだったろう
記憶の網にからまるたびに
苦しんだり 悩んだり
身、悶えて 今もがいて

過去はいいことばかりじゃない
想い出だけが過去じゃない
それが時間だ

さあ時間だ

  • 2006年6月 1日 23:59
  • 松田拓弥
  • Poetry

カッコつけてみたりする

消えない見えないプレッシャーが
クツの下を押し上げてくる

一歩 また一歩と
拒みながら進んでゆく
そうせざるを得ないんだ
ただ漠然と
ただ押し出されてしまうように
ただただ そう

踏みつぶしてるのは
不安なのか
自分なのか

あと戻り
できはしない

って、もうそんなところまで来ちゃったの?

  • 2006年6月 1日 18:21
  • 松田拓弥
  • Poetry

メロディー

僕が君を想うとき
言葉にたいして意味はない

世界で一番小さな花
夕陽に向かうカラスの羽根

ほら
どんどんそれらが消えてゆく

茶色いやつが隠れて栗を味わいながら
大根かついで樽の中
トッポイやつは指先で
おもちゃの地球をまわしたがる
その中心じゃ空洞だけが熱くたぎる
大草原にそよ風を
蛇の口には蛇の頭を
クチナシの実に流れる汗を
砂漠に塩を
干上がる前にまた雨を
静寂のなかを嵐の前に


僕が君を想うとき
言葉にたいして意味はない

僕から君へのメロディーだから
それ以外のものはない
必要なんてあるはずもない

僕のメロディー このリズム
君のメロディー このメロディー

  • 2006年6月 1日 11:58
  • 松田拓弥
  • Poetry

日の丸弁当

ドまん中に1つ埋めこまれてる
梅干し1つで事足りる
鉛筆だろうがなんだろうが
塗りつぶしちゃえば
それが何かもわからない

あなたが余計に騒ぐから
秩序の消えた春の宴さ

夜ごと流行りの歌をかけるから
いつまで経っても眠れやしない

ケチなレッテル貼られてゆくのも嫌だから
コンビニにある豪華なやつが欲しくなる

そんなあなたが欲しくなる

嬉しいのやら 悲しいのやら
好きでもないし 嫌いでもない
愛着なんて決してない

ただ母に押しつけられる
そして隠して食べる日の丸弁当
だけど捨てたこともない

  • 2006年6月 1日 09:38
  • 松田拓弥
  • Poetry

真夜中のデート

もうすぐだ
ほら もうすぐだ
時計を針を見つめてた
そして 12時
時間だ

心のなかに君を描く
小さな恋のおまじない


まだダメだ
まだ まだダメなんだ
もっとずっとこうしてたいんだ
やがて どうして
時間か?

心のなかで君をなぞる
ぼんやり夢をもてあそぶ


朝が繰る
またもう一枚ページを開いて
ほら 続きの時間がやって来た
そんな僕らの真夜中のデート

あったかい
朝陽のように光が射して
さあ 窓を開けよう
君に会いたい

  • 2006年6月 1日 04:20
  • 松田拓弥
  • Poetry

いつまでも

最初は笑い飛ばしていたのに
今じゃたった2、3分の電話まで
2人だけの時間だねって
微笑むようにかみしめちゃってる

「きみが好き」
最初のキスと同じように
きみも言ってくれたかな
そう 今でも
改めて

  • 2006年6月 1日 03:09
  • 松田拓弥
  • Poetry

ホントの気持ち

初めて見たよ
あなたのそんなキラキラした顔
そして気づけば
あなたの恋を応援してた

だけどホントは私だけを見てほしい
でも言えないよ そんなこと

だってどっちも私のホントの気持ちなんだから
嘘もホントも強がりも
このまま時が止まったらとか永遠だとか
あなたを失うかもしれないとか
きっとそんな不安も嘘になる
だってホントはその全部なんだから

私はあなたのそんな顔がずっと好き
だからどっちもホントなの
キラキラしたそんなあなたを見ていたい
ずっと ずっと ずっと

ただ私がその理由になりたいだけ
だけどそれは私の願いだから
そんなあたなのそばにいられて
私はそれで幸せなんだから

きっと幸せと願いって違うんだよね
ほんの少しわがままになっちゃうだけなんだよね

だけどホントは苦しいよ 切ないよ
だけどホントに幸せなんだよ
だけどどうしてなんだろ
いつも涙があふれてきちゃうのは

  • 2006年6月 1日 01:44
  • 松田拓弥
  • Poetry

「明日」

なんかすごくマイッてるとき
トコトコっとそばまでやって来て
ふとキミが笑ってくれていた
見知らぬ子供の小さな手のひら

僕はキミに何をしてあげられるだろう
キミはこうして笑ってくれて
なんだか少し励まされて
僕はその手に何を乗せてあげられるだろう


明日またここへ来たら
キミもまたここまでトコトコやって来て
今度は「どうしたの?」って首を傾げるのかな
「キミに会いに来たんだよ」って言ったら
キミはまたあの笑顔を見せてくれるかな
それとも明日は来ないのかな

お母さんにその手を引かれながら
お母さんの手を引っ張りながら
同じ笑顔で見上げてた
みんなと離れていってしまうのに
なんだかすごく嬉しそうだね
その先にはきっと明日があるんだね
だからきっと眠るのも怖くないんだね

名前も知らないその子の手のひら
まだなにもつかめそうにないんだけれど
なにもかもをつかめそうに大きく見えた
優しさだとかぬくもりだとか
明日だとか夢だとか

キミは僕にその手を差しのべてくれた
でもきっと、僕はなにも返さなくてもいいんだね
キミはそれをその小さな小さな手に乗せて
僕にもあるんだって見せてくれていたんだね

ありがとう

  • 2006年6月 1日 00:36
  • 松田拓弥
  • Poetry

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