日の丸弁当

ドまん中に1つ埋めこまれてる
梅干し1つで事足りる
鉛筆だろうがなんだろうが
塗りつぶしちゃえば
それが何かもわからない

あなたが余計に騒ぐから
秩序の消えた春の宴さ

夜ごと流行りの歌をかけるから
いつまで経っても眠れやしない

ケチなレッテル貼られてゆくのも嫌だから
コンビニにある豪華なやつが欲しくなる

そんなあなたが欲しくなる

嬉しいのやら 悲しいのやら
好きでもないし 嫌いでもない
愛着なんて決してない

ただ母に押しつけられる
そして隠して食べる日の丸弁当
だけど捨てたこともない

  • 2006年6月 1日 09:38
  • 松田拓弥
  • Poetry

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