夢とは、いろんな破片が絡みあって、1つの景色を見せてくれるもの。

 自然と、ちらちらと降る雪のような静かさと、暖炉のようなあたたかさをもって、包みこんでくれるもの。

 悪魔のような残酷さと、突然の夕立のような冷たさと、無邪気な子供のようなしたたかさを与えるもの。

 まぶたを閉じたときに浮かび上がる果てしのない夢の地図を広げ、はばたくことさえできなくなった翼のシワを伸ばして、大空に舞うことのできるもの。

 夢は、忘れない。

 ずっとずっと、これからも、いつまでも。

  • 2006年6月 6日 07:35
  • 松田拓弥
  • Essay

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