松田拓弥の想ひ全集

  • 436 松田拓弥より
  • コメント 36 もありがとう

サンタクロースのヒゲ

2006年7月31日 02:49

小さなころは同じ夢を見ていたけれど 今はなにもお願いなんてしなくなって この日だけは聞こえてきそうな鈴の音に いつもの夜空へ「ありがとう」とつぶやいている クリスマスにはサンタさんは一人じゃない その不恰好な帽子の数だけ夢や希望や笑顔があって そっとそこに贈り物を渡したサンタクロースも きっとそれより大きなものをもらってる もしもお願いするのなら その気持ちをずっと変わらず持っててほしい もしもなにかをくれるなら 時には主役になれるヒゲがほしい サンタクロースに逢えるのは イヴの夜と眠ったフリのときじゃない ずっといつもそばにいる ずっとそばにいてくれる...

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Poetry
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いつか

Lady Dance

2006年7月29日 20:38

女は悲しい性を踊る 蒸せるようなぬくもりに 一人 そっと目を閉じて そんななかに愛を見る 覚めても消えない夢を求めて 手を添え 胸を重ね 汗を湛え 腰を乱し 甘いキスにすべてを許す 舌をからませ 脚をすり寄せ 唇を濡らし 怒りをまたぎ さらに深くの罪を包む 愛のささやきを指で結び ベッドの上では裏切りさえも抱きしめる 泣きながら求めながら受け入れながら にぎりしめてるシーツの色に染まればいいと願っている 騙されてると知りながら 心の琴線に触れているのは 自分だけとは知らないまま 音を出すのはいつも自分ばかりだと 知っててそれを止められない 必要なんだと言い聞かせて 求められることに安心しながら 求められるままに受け入れている 求めることすら罪のように 真新しいシューズは捨てて くたびれた使い古しを履いて 惚れた男の上で舞う 心の線は切れていても それを新たな紐にする すべてを...

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Poetry
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いつか

らしくない

2006年7月29日 03:55

 “自分らしさ”ってなんだろう?  んなこと考えてみたところ…こんな結果が出た。  “らしくない”なんて言われても、でも、そんなところも自分らしさと呼んでみよう。...

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Essay
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いつか

今日の今日にて、この場所で

2006年7月27日 23:40

 詩を書くというと、あたり前のように「気持ち悪い」と言われる。  俺にとっては、あたり前のように詩を書く。  おんなじ世界で生きてる人でも、  その人によって「あたり前」が、  こんなにも違うのかと、つくづく感じる。  「あたり前」が、「あたり前」で通じないとしたら、  なにを「あたり前」と呼べるのだろうか?  そう呼ばなけりゃいい。  人それぞれ違うなら、  んなものは「あたり前」じゃないかもしれない。  きっと“優しさ”っていうのも人それぞれにあって、  人それぞれで受け取り方が違うように、  いろんなことが「あたり前」で踏み倒せるように、  いろんなことが「あたり前」では片づかない。  「あたり前」を「あたり前」と呼べるのは、  そこに自分のなかの何かがしっかりとあるからだと思う。  それを大切にしたい。...

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Essay
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いつか

「星がきれい」

2006年7月26日 19:47

車を降りてつぶいやいた 「星がきれい」 閉まるドアを待たずに駆け出した むこう側には何もないけど 闇が怖くなくなった こんなにも星がまたたく夜は 星の上を踏むように 冷たい地面に星座を作る こんな夜は月はなくても構わない 一人で星と戯れる 乱れた足のつま先があちらこちらで小石を蹴り 靴のかかとが草を滑る 伸ばした腕が風を受けて 溶け合うような星たちが弾んだ息で寝静まる そしてそっと心の音色に瞳を閉じる 純粋に ただ純粋に 「星がきれい」...

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Poetry
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いつか

十把ひとからげ de 十人十一色

2006年7月26日 05:23

 価値ないものなんて、ありはしない。  価値のないもの10コをまとめて1つにすれば、それはそれで役に立つかもしれないし。  ワラ10本を1つにまとめれば、それがタイマツになるかもしれない。  線香花火ほどにも及ばないほのかな炎も、大きく長く燃えてくれるかもしれない。  強く、太く、大きくなる。  なにかを1つにまとめたならば、それをまたバラバラにすることだってできる。  1人じゃできないことだとしても、10人いれば、そこからいろんな可能性が広がってく。  10人いれば、その人たちはそれぞれにその人の色を持ち、それぞれの色を放ってる。  たしかにバラバラかもしれない。  でも、そこに新たな1色が見えはしないか?  10人の10色が集まったところに生まれる、その新しい1つの色。  もしかしたら無色になって、そこに新しい色を作っていけるかもしれない。  たしかにそこには、新たに生ま...

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Essay
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いつか

その理由に濡れた朝露

2006年7月24日 23:55

 部屋に帰ってきたら、まずパソコンをつける。何よりまず、パソコンをつける。  そして、心のなかで誰かがお経を唱えるてるようなブイ~ンって鳴ってるのを背筋に感じながら、その日着ていた服を脱ぎ、きちんとハンガーにかけて、部屋着になる。  椅子に座って、タバコに火をつける。音楽をかける。とりあえずコンポに入ってるCDをそのままだ。  階下に行って、ジュースか麦茶かウーロン茶をグラスに注ぎ、ブラシで手を洗って、また部屋に戻ってきて1本めのタバコを灰皿へ。  そして2本め……  頭がおかしくなりそうだ。  誰もいないベッド。まわさない扇風機と、開け放たれた窓の外から聞こえてくる真夜中の声。風。雨。スピーカーから聴こえてくる聴き慣れた歌声。働かない脳ミソ。なんのために詰まってるのかもわからない。  なんも考えてない。  ただ指先が心のままにキーボードを打ちつづけてる。だけど感じてるのは、...

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Essay
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いつか

マーブルみかん

2006年7月24日 13:13

 みなさん、おはようございます。  自分の血を、みかんの果汁と勘違いする人間、Takuyaです。  以前わたしは耳から血が出ましたが、先日はひさびさ鼻血が出ました。  ただいまわたくしは、ついに比較するための洗顔石鹸を使い切ってしまったため、次のパラオソが届くまでのあいだ、≪サッポロドラッグストアー≫で買った“みかんの石鹸”というものを使っておるわけです。  で、その日、シャワーを浴びてるとき、顔を洗ってる最中にふと目を開けると、泡がオレンジ色のマーブルが混ざっておりました。 「……あ、この石鹸、みかんの果汁配合されてんだぁ」  ちょっとその泡を混ぜてみる。 「おっ、ちょっとすげぇじゃん」  だがしかし、シャワーのお湯が入ったせいか、どうにも鼻がおかしいということで、ハフンと鼻息を飛ばしてみた。  するとどうでしょう。  次の瞬間、自分の腕と、風呂の枠に、小さなその果汁のしぶ...

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Diary
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いつか
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