- 436 松田拓弥より
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Elisa
2006年8月29日 22:25
「パチンコで負けちゃったよ」 「いくら?」 「5万」 「もうやめなって」 恋をした。 「なんか負けてばっかだし、もうやめようかなぁ~と思ってんだよね」 「なにが?」 「パチンコさ。旅行とか行きたいとこあるし、音楽もやりたいしさ。まあ、やめないにしても、減らそうかなぁ~と思って」 「偉い!!」 恋が実った。 「そういえば、パチンコってまだ行ってるの?」 「いや、それならおまえと一緒にどっか行ったり、うまいもん食いたいよねぇ~」 「じゃあ、もう全然行ってないの?」 「ああ、なんか勝てそうなときとか、付き合いで何回か行くぐらいかな」 「あれってそんなに勝てるもんなの?」 「う~ん……まあ、慣れてくれば負けなくはなるかな」 「ふ~ん」 「ちょっとこないだ勝ったんだけどさ、それで今度どっか行かない?」 「ホント? やったね。大好き!!」 しばらく経った。 「パチンコって、そんなに...
単なる松田拓弥
2006年8月29日 02:01
今の僕は、自分の夢に食われてる。 未来の自分が、今の自分を食っている。 「作家になります」 きっぱりとした口調でそう口にするたびに、同じことを自分に言い聞かせているんじゃないかという気になる。そうやって、自分で自分勝手に築きあげた中身にしがみついて、そこが空洞になってしまうのを食い止めようと必死になっているような、そんな感覚に揺さぶられる。そして、揺れてしまう。 <僕は、本当に作家になりたいんだろうか?> 定石どおりに、ちょっと照れたように自分の夢を口にすることで、女の人にモテたいという下心なのかもしれない。雑誌で読んだし、少なからず自分の経験からもそれはわかってる。 モテたいというのを全部否定すれば、それは嘘になるけど、それも少なからずあるとは思う。そういう一面。 そこでいつも言われるのが、作家とかなら「就職して仕事しながらでもできるじゃない」だ。 ごもっとも...
迷惑な話
2006年8月28日 00:58
「人様に迷惑かけずに生きていく」 まあ言うなれば、生きてるだけで迷惑だ。 存在そのものが迷惑な話。 そんな自分だけの物語を垂れ流しながら、我が物顔で歩きつづける。自分が主役の物語だ。 食べたらクソをたれ、ムシャクシャすれば人を殺し、思いどおりに運ばなければ戦争を始める。 人の身の上話ほど退屈な話はない。 僕はその人じゃないんだから。 その人も僕じゃない。 僕の過去は、その人が思いだすようには参照できない。つらいと言っても、その人にはとうていわかることじゃない。 それは僕も同じことで、その人がどんなに厳しい過去を背負ってきても、そしてそれをどんなに語り尽くしたとしても、僕が背負えるものでもない。 だけど、つらいことや苦しいこと、悲しいことがあったとき、自分にとって一番迷惑なことで自分が生きてるんだって思い知る。泣いたときに自分の涙を見てしまう。血が出たら、自...
正しい、人の愛し方
2006年8月26日 00:34
自販機で買ったジュースは、きっと出てくるのもジュースだろうと思う。 ただ、お金を入れて、飲みたいジュースのボタンを押せばいい。 でも、こればっかりはそうとも言えなそうだ。 まず、愛するって何だろうって考えてみたとき、だいたい途中で挫折する。答えが見つからない。 「答えなんて、ない?」なんていう使い古しで、なんとも魅惑的でロマンチックな結論を答えにしてみる。 で、眠りのなかで見た夢の人の微笑みを、愛だなんて呼んでみる。 そこでちょっと違う角度から攻めてみる。 なぜ愛するのか? そんなことは特にどうってことはない。愛したいからだ。理由なんてないと思う。 一緒にいたいから? ただたまたま、そのときそこにいたから? 「愛してる」って言われたから? そんなんだったら、もうコロンブスの卵みたいな疑問も沸いてくる。 愛してるから一緒にいたいと思うんじゃないか? ...
伝えたいこと、伝えること
2006年8月25日 01:28
伝えることが大切なんだ。 わかってほしいから、それを伝えることが大切なんだ。 伝えたい。 どうしても伝えたいこと。 自分の存在はすごく、すごく小さいかもしれない。 たとえ自分の声はすごく小さな存在かもしれないけど、 どうしても伝えたいことがある。 それを伝えたい。 難しい言葉をいくつも使って簡単に短い時間で説明するより、 だれにでもわかる言葉で、じっくりと時間をかけてゆっくりとわかってくれればそれでいい。 そうだ。 伝えたい人に伝えたい。 わかる人にだけ伝わればいい。 そんなんじゃなかった。 知らない言葉は使えない。 初めて知った言葉はもっとたくさん使いたくなるように、 初めて知った気持ちはもっとたくさんわかち合いたい。 もしも字が読めないなら、普段おしゃべりしてる言葉でじっくりゆっくり語り合おう。 もしも声が届かないなら、何通でもいくら...
コトバ
2006年8月25日 00:48
最近、「カタカナ」ってやつが流行ってるらしい。 聞いたことない言葉でも、漢字で書かれてると、その字を知ってれば、なんとなくその意味も理解できたような気がする。そして、あとから本当の意味を知っても、それに近いことが多い。 でもカタカナだと、どうもスムーズに入ってこない。 たしかにインパクトはある。 でも、理解できない。 でも、だからこそインパクトがあるのかもしれない。 「コトバ」 だから? なにも伝わらない。 もしそんな題名のモノがあれば、きっと“あれ? なんだコレ? ちょっと気になるかも? 見てみっか…なぁ~”ってなるかもしれないけど、それを開いて読んだら、きっと呼んで終わりになる。 <へぇ~、“コトバ”かぁ~…“コイビト”でもいいじゃん> カタカナ表記の言葉や文章を読んだら、それをそのまま受け取るだけで、それについて考えたり悩んだりもせず、もしかしたら返...
ああ
2006年8月24日 18:10
僕は君になにを残してあげられるだろう そんなことをぼんやりだけど考えるんだ 悲しみや苦しみが あたり前の空気のように 世界中を取り巻くけれど 優しさや幸せも同じように 君の背中を押してるだろう 自分の思いを伝えられず 人の涙に切なくなっても 同じ勇気があるのなら なにもせずにただ黙って その隣で眠ってあげる 10年後 50年後 君のころもこの空を 同じじゃなくてもいい 君の笑顔を包んでくれる そんな空を見上げることができたなら 僕も嬉しい...
みんなでカラッポ
2006年8月22日 18:57
もしかしたら、自分、けっこう病気かもしれない…いや、病的っていったほうがうまいことガチッとくるかもしれない。 しかしながら、躁鬱とか、鬱とか、風邪とか、精神障害とか、人格問題とか、そういう小難しい名前なんてついてないだろうし、スゴクもないし、ましてや薬もらって治るようなことでもないんだろうし、そんな薬もないんじゃないか? いろんなこと考える。 考えすぎるらしい。 いっつもなんか考えてるし、考えてないことないと思うし、考えてなければ「考えてない」って頭んなかでそれを意識しちゃうし、なんか意識してないとダメらしい… 頭が痛い… 頭の前のほうと、こめかみの斜め50度ぐらい上らへんと、後頭部の首のなんとなくくぼんだ間をまっすぐ上に行って骨ばったところの、そのちょうど1点が痛くなる。 そんなときがある。 ありゃヒドイ… 頭が、頭のなかからブッ飛びそうな勢いある。 ...