- 436 松田拓弥より
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PETAL
2006年9月 7日 00:19
PETAL 花が咲けば散るように 僕らの出会いも同じように 散るのもきれいな花だから なにがあっても この先なにが待ってようとも また何度も咲き誇ろう ひらひら落ちる花びらを 手のひら花びら指の隙間 服のどこかに引っかかってる 散っても咲いても美しいなら つぼみのころも愛しい きっと咲く花 想い描けてしまうから...
Doublue vision
2006年9月 5日 23:52
真昼の焼けるような暑さから 夕方涼しい風が吹き抜けるころ 疲れた夢のかけらを思いだす 青く濁った空を見上げて 緑色に輝くはずの草っ原も ところどころが焦げたようで ホントの色が見えにくくなってる 窓を開けても迎えてくれるはずの風もない日のように また恋人を抱きしめるたび 過去の恋を語り継いで 新たな嫉妬や怒りや不安を受け入れ 古い涙や笑顔や嘘は色褪せてゆく だけど忘れることはない 忘れるなんてできやしない 1度は焦がれるほどに心が震え 同じ想いでこの空の色も澄んだはずなんだ...
ten
2006年9月 5日 09:56
愛はあたり前ぐらいにあればいい 気づけばいつでもそこにある 忘れることもないだろう たとえ見失ってもそこにある なにも特別なことなんていらないんだ それはそんな時間のなかでしか 見つけることができないから 探さないと出てこなくなってしまう 引っ張り出さなきゃ実感できなくなってしまう 気づけばいつでも過去になってる 変わることを受け入れられなくなってしまう “あのころは”とか“前は”なんて それはそのときだけのそれでいいんだ 今は未来につながってる 幸せは笑い飛ばせるぐらいがちょうどいい きっとそれが幸せだから...
絆
2006年9月 4日 05:00
やっぱ家族の絆ってやつに弱いらしい。 どうにもこうにも、こればっかりはダメらしい。 いつまで経っても免疫ができない。 涙腺がゆるみまくってる。 そのくせ、人の死だとか別れには、一切の涙が出てこない。こぼれもしない。浮かびもしない。 そのへんは、免疫の塊のようになってるみたいだ。 離れることには強いんだけど、結ばれることには弱いらしい。 取り戻すとか、手にするために一生懸命がんばるだとか。 どっちが難しいとか、奇跡とかっていうんじゃなくて、結ばれるのも離れていくのも難しい。 損得だとか難しさとかで物事判断しちゃったら、どう考えても大切なものが見えなくなる。 難しいほうに重きを置いてしまったら、人の出逢いなんて葉っぱ1枚より軽そうなもんだ。 たとえば、その葉っぱ1枚が落ちたことで、そこにいた虫はその夜をあったかく迎えられるかもしれない。 う~ん、このたと...
原石から輝きへ、そして無邪気から純粋へ。
2006年9月 2日 00:34
言葉の重みは変わらない。 誰に言われた言葉なのか?? そのとき、その前、自分はどんな気持ちだったか?? そこらへんにかかってくる。 それが言葉の重みになってみたりするんじゃないか…… 突然、胸にグッとくる言葉が降りかかる。 それは全然、なんでもない言葉だったりする。 愛を叫ぶわけじゃなく、夢や希望を掲げて見せてくれるわけでもない。 でもなんでだ?? 不意だったから?? わからない。 だからそのへんにかかってくるんだと思ってみたり…… 言葉よりモノってこともある。 「お腹はすくかもしれないけど、あきらめないでがんばって生きてね」 そんなあしたの見えたような言葉より、たぶん金だ。米だ。たとえ賞味期限が切れていようが、コンビニのおにぎりだろう。 あすへとつながる励ましよりも、あしたも実際にそこにいれること。 普通に生活してれば、そんな特別っぽく見えて...
鏡像
2006年9月 1日 18:18
僕の知らぬ間に夜が明けていく ずっと眺めていたとしても きっと気づくことはなかっただろう 星が溶けて月の影が薄れてく よそ見も別れも心変わりも 誰も責めることはできない 誰も1度好きになった人を 嫌いになるために好きになるわけじゃない 傷つけるために向き合うわけでもない 誰も気づかぬうちに愛し合っていたように だけど“仕方ない”でも片付けられない...
復讐
2006年9月 1日 00:38
終わりなきもの。 金。金。金…… それによって崩壊となっていった家族、親に対するそれでもある。 とりつかれたように働いた親。 僕らのためと言っていた。 でも結局は、自分のために見えた。 夜ごと店を渡り歩き、女の上をハシゴして、その女と落ちていく。果てしなく。 子供の僕には迷惑だった。 そして今、這い上がることすらできない見えない底でもがいている。 おれは金で育った。 金に育てられた。 聖徳太子のように親の言うことを器用に聞きわけ、福沢諭吉のように勉学をすすめた。 稲造さんは誰か知らない。一葉さんも最近知った。 夏目漱石のような『坊ちゃん』に生まれても、野口英世のような才覚はない。 コインのように財布になければ困り、ありすぎれば邪険にされた。 その金を稼いでいたのは親かもしれない。 でもその上に放り出された。 ...
いつか空に虹が架かる
2006年8月30日 01:12
傘の下では半分いつも濡れていた なんだかんだと寄り添い合っては 少し君が離れるたびに 僕が少し追いかける 僕が君の手を引いて それでも君はちょっと 幸せそうに微笑むんだ だけど今はこの傘が とても大きく感じられる 下でどっちに傾いてみても 上はなにも見えなくなってしまってて まわりを見ても他人ばかりで 僕は傘をささなくなった たまには一緒に濡れようって言ってみたかった そしてまた君が微笑んでくれるのを見てみたかった でももう誰もこの雨から守る必要がなくなってしまった だから...