いつか空に虹が架かる

傘の下では半分いつも濡れていた
なんだかんだと寄り添い合っては
少し君が離れるたびに
僕が少し追いかける
僕が君の手を引いて
それでも君はちょっと
幸せそうに微笑むんだ

だけど今はこの傘が
とても大きく感じられる
下でどっちに傾いてみても
上はなにも見えなくなってしまってて
まわりを見ても他人ばかりで
僕は傘をささなくなった

たまには一緒に濡れようって言ってみたかった
そしてまた君が微笑んでくれるのを見てみたかった
でももう誰もこの雨から守る必要がなくなってしまった
だから

  • 2006年8月30日 01:12
  • 松田拓弥
  • Poetry

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