サンタクロースのヒゲ

小さなころは同じ夢を見ていたけれど

今はなにもお願いなんてしなくなって

この日だけは聞こえてきそうな鈴の音に

いつもの夜空へ「ありがとう」とつぶやいている


クリスマスにはサンタさんは一人じゃない

その不恰好な帽子の数だけ夢や希望や笑顔があって

そっとそこに贈り物を渡したサンタクロースも

きっとそれより大きなものをもらってる


もしもお願いするのなら

その気持ちをずっと変わらず持っててほしい

もしもなにかをくれるなら

時には主役になれるヒゲがほしい


サンタクロースに逢えるのは

イヴの夜と眠ったフリのときじゃない

ずっといつもそばにいる

ずっとそばにいてくれる

  • 2006年7月31日 02:49
  • 松田拓弥
  • Poetry

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