- 436 松田拓弥より
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世界中の大きな大きなチビッコたち
2006年6月26日 07:16
「意外」 必ずそう言われる。 “子供?” 俺が“好き”と口にすると、必ずそんな答えが返ってくる。 意外だろうが、案外だろうが、子供はなにしたってカワイイもんだ。 カワイイもんはカワイイ、こればっかりは譲れない。 レジ待ちのとき、子供を抱いたお母さんが隣にいると、そのお母さんには気づかれないように、俺は必ず赤ちゃんにちょっかいを出してしまう。お母さんに気づかれたときは、笑ってごまかす。そして、お母さんが視線を前に向けたら、すかさずまたちょっかいを出す。また気づかれたら、また笑ってごまかす。 正直言えば、そのお母さんには興味ない。話しかけられようものなら、お母さんの話には適度に相槌を打ちながら、もっぱら赤ちゃんと遊ばせてもらう。 しかしまぁ~… そんな光景を見てるだけで、お母さんってのは嬉しかったり楽しかったりするんじゃないかと思われる…誠しやかに勝手な単なる...
命の言葉
2006年6月26日 01:57
人が死ぬと 人は泣く 膝を折り 腰を縮め その場に崩れ落ちてゆく まるでその人の心を見ているようだ 人が死んでも 泣かない人 泣いてる人のあいだにたたずみ その人たちに腕をまわし 時に中空をただじっと眺めていたりする 心の形がその人の姿そのものだったとしたら その姿も決して嘘はつけないものだろう 顔では笑っていても心は泣いているという 目が笑っていないという 目が心を映しだす鏡というなら 体は心を偽る器なんだろうか だけど体はどうしても正直だ いつでも泣ける女優さん 心の呼びかけに素直になれるだけだろう 雨が降れば濡れるように 傘をさしても傘は濡れてしまうように 泣きたいときに泣けない人もいるだろう 言葉にすればするほどに 心の在り処がわからなくなる 見えてたものもかすんでしまう 体も心を超えられない だけど言葉は時に心のなかにずっと残り 甦る 言葉がその心や体を支えるときも...
月明かり、咲いた
2006年6月24日 00:50
月になりたい 長い夜にふと見上げた空に浮かんでる そしてあなたを見守って たとえ一瞬だったとしてもあなたに見つめられていたい 気づくことはないとしても いつもそばにいる ひとり涙の影にたたずんでしまう そんなときは少し瞳を上げてごらん いつもと変わらぬ夜空があるから そんなときはあなたの素直な気持ちをそっと 静かな月にはささやきそうな気がするんだ 優しい微笑か 小さな涙か わからないけど 素直な気持ち あなたの あなたの おいで おいでよ ほんの少し背伸びすればいいだけさ 僕はそんなに遠くない きっとそのとき あなたが月になってるからさ...
花びら
2006年6月23日 10:15
しばらく遠ざかる風の行方を眺めていた 桜の花が舞い散るなかで 君はドラマみたいだ まるで他人のような美しさ そして儚さ 君は一度も振り返らずに どこかのかどで曲がって行った 帰る場所はそっちじゃない どうしてふたり 振り返ってしまうのだろう 向き合うことをやめてしまった こぼれ落ちた花びらのように...
鼻がきく
2006年6月23日 03:49
【鼻がきく】とは、よく聞く言葉。 そうだ、それは大切なことなのだと気づく。 それに気づいたのは、ある人との出逢いがきっかけでもあり、バイト先のテンキーをポコポコたたいてたという偶然とも一致したときの気分だった。 有名な人のお言葉ちょうだい。 “人はまず、ニオイをかぐ。それは、自分の鼻がそれを受け入れられるか否かを判断するための、本能的なしぐさである。それを近づけるか、遠ざけるかは、自分の鼻が決めることである” …って、実は、無名な俺のお言葉なんだけども…でもコレってけっこうあると思ったから、特別に枠をとって載せてやった。 【臭気】と書くと、それはきっとクサそうな印象が全身を駆けめぐる。【臭い】と書いても意味も文字も同じになるし、もし【臭気剤】なんて名前なら、中身は同じものでもきっと誰も買わないと思う。 【芳香】なら、とても女性的で優しそうな感じがする。【匂い】...
二人だけの特別な話
2006年6月23日 01:38
だれかに語れるような話じゃない ただ君を愛してる ほかの言葉が見つからない ただそれだけ 愛してる 君を愛してる ずっと知ってるわけでもない 子供のころも前の恋すら知らなくて だからこそもっと君を知っていきたい そう思う 見つめてたい 想い出も積み上げてきた時間も多くはない やっと自分っていうのがわかってきたころ 君と出逢い 不意に向き合ってしまったから ともに過ごせる時間は短くなったかもしれない だけどありふれた一瞬やほんの些細な一瞬を 大事にしたい 大切にしていこうと思えるんだ つらいことや悲しいことがあったとしても ソファに座って隣にそっと腕を伸ばせば そこには君の手があって 指があって ぬくもりがあって かといって冷たさもあって そっと僕の手をにぎり返してくれる 君の気持ちがそこにはある もう 腕を伸ばせば君がいる もう これ以上君のなにを求めよう もう こうしてたぐ...
男の沈黙に効果的な防止法
2006年6月23日 01:31
男が怒るときってのは、たいがい追い込まれてるとき。 つまり、自分より頭のいい人間といるときだ。 そういうとき男はすこぶる怒りっぽい。 どんどん自分の無知というかなんというか、ものすごい劣等感が募ってくると、どうやってそいつを凌駕しようか悪あがきをする。 でもどうしようもないと、脳みそがパンクして、キレる。あるいは、フテくされる。 投げだすってやつだな。 男は、恐ろしくプライドが高い。 たぶん女の人のそれよりあると思う。 まま、女の人とは琴線に触れる部分が違うと思うけど、男の場合、それは自尊心のなかでも地位とか名誉とか、知識とか、なんかそっちの方面だと思う。 女の人ってもっとこうなんていうのかな……内面的な部分だろうから。 男の場合、もしそれに対しては自信がなくても、いったん自分が言ったとあらば、それはもう自尊心のなかに含まれちゃうわけだ。 女の人は、そ...
LOVE SONGがもう1つ
2006年6月21日 23:43
笑ったとき すれ違うとき 振り返った 君の匂いが僕をくすぐる 友達ではなく恋人でもなく 二人の関係さえも曖昧にしたいと思えるほど ぬくもりや優しさだけじゃなく たとえ体を重ねたことがあったとしても ほかのどんな煩わしさも溶かしながら どこかから僕の笑顔を取り戻してくれる 恋や愛も取り払って 過去やプライドも脱ぎ去って 君を求めるわけじゃなく なんの犠牲も払わずに そんな木漏れ日みたいな時間のなかで ただただ君を感じてたいんだ 手もつながない キスもしない 見つめることさえなくていい ただただ君のそばにいて 話しながら笑いながら 歩いたり 眺めたり 並んだり 離れたり 君といるから愛しくなるんじゃない 愛しい時間に君はいるんだ いつも 愛や言葉は人それぞれと言うけれど 「そんなのどうでもいいじゃない」 君はそうやって微笑むんだ きっとそれは僕に言うでもなく 君自身に言うでもなく...