松田拓弥の想ひ全集

  • 436 松田拓弥より
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えんぴつ

2006年7月 1日 00:58

“人生に消しゴムは使えないんだよ” 誰かの歌が僕の胸を引っかいた そして僕はそれを消さない 消せないペンで文字を書き 消したいところは線を引く それが不完全さを隠さぬように 見失うのが怖いんだ 自分の描いた軌跡が そこで消えてしまいそうで “完全”なんていうものは きっとただの落書きなんだ 消しゴムを使うのは 僕が絵を描くときにだけ 知らぬ間にいらぬ影が落ちたそこに 僕はそれで光を作る...

Category :
Poetry
Tag:
いつか

My Stage

2006年7月 1日 00:57

 目の前に、紙とペンがある…  どうしようか…じゃあ、とりあえず…  その紙の中心にペンを突き刺して、そこにペンよりほんのちょっぴり大きな穴をあけてみた…  なんだ、そりゃ?  紙とペンがあったら、なんか書いてみようよ…先生が言った。 「いいじゃん別にさ…なんか書くかわりに、こんだけ分の穴あけたかったってだけじゃん? どう使おうと俺の勝手でしょ?」 「屁理屈だ」 「ああ、それでけっこうだ」  ひねてくれてる…ヘソ曲がりたぁ~、こいつのことだ!!  人は言う。 【ひねくれ者は、絶対根性も曲がってる】  そしてさらに言う。 【その曲がった根性、俺がたたきなおしてやる!!】  ありがた迷惑だ。  人は俺を【変わり者】と呼ぶ。  【ヘン】とか【おかしい】という言葉も使われる。  でも俺はそのへんのことはわからない。自分はあくまで自分であって、他人に評価された自分っていうわけじゃない。...

Category :
Essay
Tag:
いつか

tears of happiness

2006年6月30日 18:44

見慣れた景色をかきわけながら いつもの座り慣れた隣の席で なにげない会話のなかを泳ぎながら なんでもないのに笑い合えた なにもおもしろいこと言ってないし もちろんなにかが変でもない ただ調子を合わせただけでも 胸の奥から笑顔があふれだしてくるような 木漏れ日でもなく小春にそよぐ風でもなく 聞き慣れた声やありふれた言葉 何度も何度も繰り返されていくなかで 見つけたんだ ふとした幸せ どうやってそれを表現したらいいかのがわからなくて ただそれに慣れてないだけ いつまで経っても慣れないもの 通り慣れたなかにあるもの そんなに大きなものじゃない 思い切りは泣けないけれど きっと隣に座っていれば気づけるもの...

Category :
Poetry
Tag:
いつか

2006年6月30日 13:13

 自分の姿を、逆さまに映しだしてくれる鏡には、不思議な力を感じる。  …自分だけじゃなく、もっと他の、いろんなものをも映しているような気がする…  でも自分では、その「逆さまに映った姿」が、自分の知る自分の姿だったりする。自分の目で、自分を観察することは難しい。  その目で観察できるのは、自分の中身にしか向けられない。  他人から見た自分の姿が鏡に映しだされる。  自分の目で見れる自分の姿は、他人には見えない。  出かけるときに鏡で身だしなみのチェックをするのは、そのせいかと思った。  もし、もう一人の自分がいて、そいつが正面に立ってこっちを見たとしても、それもまた他人が見てる自分の姿を眺めてるに過ぎない。視点はそれと同じで変わらない。  【鏡とは、何か?】  【自分じゃないものを映すもの…そう、自分以外】  自分じゃなきゃ気づかないことがある。自分じゃなきゃ気づけないことが...

Category :
Essay
Tag:
いつか

潮垂る

2006年6月30日 08:44

 枯れ果てた黄砂のような頬を風にさらす老婆  風は冷たくその跡さえも残してはいない  ベンチに座り大きな荷物を背負っている  それはただ目に映るだけのものだった  潮に濡れた脚だけ  涙に沈んだ服の袖  命を含んだ光の朝露  闇に濡れた時間の影  老婆は少し時間を置いて立ち上がった  曲がった背にまた大きな荷物を背負って  微笑みさえも悲しく映る  潮垂るる色褪せた白い袖...

Category :
Essay
Tag:
いつか

hemi sync

2006年6月30日 00:08

ヘミ・シンク hemi sync O(H)OMS...

Category :
Diary
Tag:
いつか

中古

2006年6月29日 23:54

 人はきっと、アリンコよりもせっせと働く。そして我先にと死んでいく…  時の流れは早いもの。でも死ぬまでは長くとも、死んでからはさらに長い。  死んだことはないけれど、まだ生きてる人の心のなかには残ってるだろうから。  生きておるのがツライなら、もっともっと生きるべし。  「答え」ばかりを知っていても、なにも実を結ぶことなし。  「疑問」をたくさん抱えることで、初めていろんな答えの花が咲く。咲き誇る。  俺は誇る。  俺の疑問の数々を…  そして、あなたに…  咲き誇る。  恋の疑問と答えの桜が咲き乱れる…やがて散っても、疲れ果てることもなく、また咲き、散っては返り咲く。  たとえ散るのが悲しくとも、また咲くことを知っていれば、また静かに雨が降る。その奥に秘められた、また光を浴びたいと強く願う、小さな小さな心の種に…  人は恋をしては大きくなり、恋を重ねて成長し、恋と離れて自...

Category :
Essay
Tag:
いつか

恋=時間

2006年6月28日 18:44

 永遠なんて、そんなものは存在しないと思ってた。思ってる。むろん、永遠の愛なんてものは、夢のなかにも出てこない単なる“理想”なんだと思ってる。  だけど、いつか変わる、いや、変われるときがくるとも思ってる。  だから、信じることをあきらめない。 「前の恋は、次の恋で忘れなよ」  だから、終わった前の恋が大きすぎるということはない。思いこみで自分のことだけしか考えられなくなって、防衛線を張りめぐらせて、その先のとがった針先は、相手へと向いたり、ときには自分に向けたり、なにも解決しない、なにも変わらない、なにも変われない、なにも変えられない、深淵に落ちてゆく。  時間ばかりが通り過ぎて、自分はそのままの時間を繰り返す。  自分が幸せだと感じれば感じるほど、ヒトは飢えて不安になる。  その不安を解消し得た代償は、自分の時間と記憶と、前の恋。  だとしたら、時間のなかで繰り返される“...

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Essay
Tag:
いつか
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