"Poetry" にまつわる文章のリスト

矢印

「これは自分に向かないな」

そう思ったときこそ、自分がそこから向きを変えたときなんだ。

自分に向いてないんじゃない。
自分がそっちを向いてないんだ。


やめてしまうのは簡単だ。
「諦めた」とか「破れた」とか「失った」とか言い方なんて
あとからどうとでもなってしまう。

やめんなよ。
やめちゃうなよ。

次、なんかやりたいこと見つかってからだって遅くないだろ?
それまではもう少し続けてみなよ。


でも、こんなこじつけや理由が必要なら、そんなの別になくてもいい。
ただ自分が続けられるものがなにか欲しいだけなんだから。

すがったり固執したり、しがみつけるものが欲しい。
それがなければ自分自身のいる理由すら見失ってしまいそうだ。


自分に向いてるものへの理由を探すために、そっちを向かないようにしてる。
向かないほうへ、向かないほうへ。

自分にはなにもできないと自分自身が納得するまで。
そうすればきっと、すべてが楽になるだろうって期待しながら。
そしてそれに気づいたとき、落胆できるほどの自分もいない。
それが自分だと納得できるまでになっているから。


でも、そんなことない。
いつも自分が向いたほうで、なにかを見つけているはずだから。
ここじゃなにも見つからないってことも見つけてるさ。

  • 2007年6月19日 01:20
  • 松田拓弥
  • Poetry

打ちっぱなし

いつも未来
なのに過去

はなせないよ、そんなこと

いつも明日を夢見てた
今日よりきっと素敵な日だって

今がこんなにも素晴らしいから
昨日なんて忘れるほどに

だけど違うんだ

誰にもわからない明日のはずが
自分だけが知ってる昨日のすべてと比べてしまう

もう昨日はわかってる
それをまた明日に持ち込んでしまうんだ

だからいつも今がないんだ
今あるものがすべてなんて口では言っておきながら
今はいつも二の次で
昨日と明日を行ったり来たりしてるだけ

だけどいいのさ
そやってまた似たような明日を迎えられるんだから

なにも変わってなくていい
同じニュースを見たっていい
むせ返るような息も詰まる今に押しつぶされてしまうぐらいなら
想い出や夢のなかでちょっと息抜きしたいから

同じ今は二度とやってこないんだから
それを忘れてしまうほど
明日と昨日を比べながら
そのはざ間で揺れてられる

ビルの谷間を吹き抜ける風は
なんだか少しまわりよりも涼しいから

  • 2007年6月14日 00:29
  • 松田拓弥
  • Poetry

「愛してる」

「愛してる」
想いばかりが募ってく

あなたの顔を見るたびに
何度も何度も伝えようとした

苦しかった
切なかった

あなたに逢うたび
想いだけが空回りしてるようで

言葉だけが出てこなかった
気持ちはもう止められなかった

どんどん好きになっていく
あなたが見えないときでも想いは募っていくんだね

そして告げようとした日
あなたが先に別れを告げた

本当に愛してるからこそ伝えちゃいけない想いもあって
本当に好きだからそばを離れてずっと見守ってるからね

そんな難しいことわからない
本当に好きだから
そばにいたい

だけど黙ってうなずいた
それがあなたの望みなら
泣かないから

  • 2007年6月12日 00:32
  • 松田拓弥
  • Poetry

春夏秋冬

君とのことは季節ごとに刻まれて
何年前でも昨日のように蘇る

時での区切りは消えてしまった
いつからだろう
そんなことも意味がなくて
思いだすたび君がいる

春夏秋冬
いつの季節も短くて長い1年
また次の1年も同じように時はめぐる
季節はずっと変わらなかった

そして君が季節のなかから消えた日に
また季節が新たな時を刻みはじめた

  • 2007年6月 9日 04:19
  • 松田拓弥
  • Poetry

眠れる獅子

ひさしぶりに空を見上げた

………

なんだろう
疲れてるのかな
これからっていうときなのに

夕陽が空ににじんでる
空が泣いてる

だけど僕の心は穏やかだ

なんでだろう
人の涙にめぐり会うと
心が少しホッとするんだ
そこにある悲しみや傷みは
僕には全然わからないし
僕に流したわけでもないけど
僕をなんだか安心させる

自分が泣いたのはいつだったろう
もう忘れたよ そんなこと

失くしたものは数えちゃいない
いちいち忘れないための努力もしない

だけど忘れたわけじゃない
がんばるなんて必要なくて
いつもそれは目を閉じてるだけなんだ

眠れる獅子に瞼はない
押さえつけたり隠したりはできないんだ
きっとそれは空に似てる

あたり前のようにいつもそこにあるだけなのに
見ようとして見たときも
そんな気は全然なくても
ふと見てしまうときって
すがってしまうときなのかな

僕は空に救われてるかな
ただ大きいだけのこの空に

  • 2007年6月 1日 00:41
  • 松田拓弥
  • Poetry

雨の降る日は

僕は君を疑わない
信じるってのとはちょと違う

信頼なんてしてないさ
裏切られるなんて思ってもないし

何から何まで信頼で結ばれてたんじゃ
何もかもが壊れてく

何もかもを打ち消して
疑問を抱く余地すらない

何もかもが無に帰して
自分の部屋の明かりを消して

信じられないわけじゃない
それすら面倒だなんて感じるんだ

大げさなことは言ってない
ホントに些細なことなんだ

破れてもない夢を捨てて
今あるものに感謝する

ただそれだけ
ただそれだけ

未来なんてどうでもいい
実体なんてそこにない

誰の手にもできないのなら
誰かの足になれればいい

自分を捨てて
知らない誰かのそばにいたい

君が言うならそうしよう
君も貴女もどうでもいい

もっと他のどこかの誰か
まったく知らない人がいい

必要となんてされてない
誰かの何かになれればいい

雨が降る日はそんな気持になってしまう
本当の自分が現れるんだ

  • 2007年5月26日 00:33
  • 松田拓弥
  • Poetry

疑いようもない愛ほどに
疑わしいと感じてしまう

自分のなかの不安や迷いを一切消して
すべてが愛で拭い去れるなんて思えない

君や僕を構成する1つ1つを愛という大きなくくりで包んでしまえば
それはそれで傷も痛みもなくなるだろう

でも僕の心はいびつなのかな
自分のなかの不安や不満をすり替えてる

なにもかもが満たされる愛なんて
きっとない

満たされないこともまた
きっと1つの愛なんだ

君は君を、僕は僕を
満たそうと思うだろう

誰かがそこを埋めてくれる
それが愛の形というなら

その形は自分じゃ決められない
いつも誰かの愛にはまってくだけ

誰かのなかでしか自分を見出せない
探し求めておきながら
自分じゃなにがそれなのかもわからなくなってる
見つかったらそれがそれ

それも悪くない
それも悪くない

誰かがいつか見つけてくれる
それを運命と言うのなら

自分で見つけてしまったら
それはなんと呼べばいい?

そしてもし誰も見つけてくれなかったら
それもまた運命として諦めてしまうのかな

自分で見つけたものは
いつも自分が捨ててきた

100%満たされたとき
それをすべて捨てていた

いつも自分のなかに眠る可能性を信じてた
それがホントにあるかどうかもわからないのに

満たされないことで
満たしてくれるものを探す

疑う余地もないぐらいの大きな愛のなかに
まだ疑えるだけのほんのわずかな隙間を探してしまう

笑っていられる毎日に
疑問を抱いてしまうような

そして君はまた1つ愛を知り
また少し満たされて
少しずつ成長していくんだ
満たされないこと
それを知ることでまた1つ自分のなかの愛が芽吹くんだ

  • 2007年5月21日 04:47
  • 松田拓弥
  • Poetry

まっしろい空
雲だなんて思ってんだろ?
でも違う
これ全部僕の思いだ

目が覚める直前て
まぶたの裏がまっしろなんだ
ドギツい緊張感じたように
これから今日が始まるぞって
昨日までの暗い影を
今日に落さないように

実際なにも感じてない
ただまた今日が始まっていく

いつもなんとはなしに抱えてる
自分の優しさ感じてる
だけどイキがって強がって我慢して
だけど淋しさぶつけられる場所もなくて
感じた怒りの矛先は結局いつも自分に向いてる

いつも気がつくみんなの優しさ
それにいつも自分も応えようとはしてるんだ
だけど一生懸命がんばっちゃう
がんばってがんばって がんばったら
自分だけが優しいなんて
がんばる必要なんてないなんて
優しさなんて
なんてね

いつも新しい朝を迎えるたびに
変わってない自分と向き合うんだ
がんばれなんて言われたって
もうこれ以上なにをがんばれるの
弱さを見せても強さを見せても
誰にもすがりきれないんだから
きっと白いままでいられるのなんて
いっそ自分を丸ごと偽っていられるときだけなんだ

少し楽になってみるよ
いつも満点あげられる自分であろうなんて
そんなこともう疲れちゃったよ
そんな自分を探していくのも飽きちゃったし
たまには空を見上げてみなよ
きっとなんも変わってないから

だけどわかってるよ
昨日よりもほんの少し
自分に優しくなれればいい

  • 2007年5月 9日 00:46
  • 松田拓弥
  • Poetry

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