打ちっぱなし

いつも未来
なのに過去

はなせないよ、そんなこと

いつも明日を夢見てた
今日よりきっと素敵な日だって

今がこんなにも素晴らしいから
昨日なんて忘れるほどに

だけど違うんだ

誰にもわからない明日のはずが
自分だけが知ってる昨日のすべてと比べてしまう

もう昨日はわかってる
それをまた明日に持ち込んでしまうんだ

だからいつも今がないんだ
今あるものがすべてなんて口では言っておきながら
今はいつも二の次で
昨日と明日を行ったり来たりしてるだけ

だけどいいのさ
そやってまた似たような明日を迎えられるんだから

なにも変わってなくていい
同じニュースを見たっていい
むせ返るような息も詰まる今に押しつぶされてしまうぐらいなら
想い出や夢のなかでちょっと息抜きしたいから

同じ今は二度とやってこないんだから
それを忘れてしまうほど
明日と昨日を比べながら
そのはざ間で揺れてられる

ビルの谷間を吹き抜ける風は
なんだか少しまわりよりも涼しいから

  • 2007年6月14日 00:29
  • 松田拓弥
  • Poetry

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