疑いようもない愛ほどに
疑わしいと感じてしまう
自分のなかの不安や迷いを一切消して
すべてが愛で拭い去れるなんて思えない
君や僕を構成する1つ1つを愛という大きなくくりで包んでしまえば
それはそれで傷も痛みもなくなるだろう
でも僕の心はいびつなのかな
自分のなかの不安や不満をすり替えてる
なにもかもが満たされる愛なんて
きっとない
満たされないこともまた
きっと1つの愛なんだ
君は君を、僕は僕を
満たそうと思うだろう
誰かがそこを埋めてくれる
それが愛の形というなら
その形は自分じゃ決められない
いつも誰かの愛にはまってくだけ
誰かのなかでしか自分を見出せない
探し求めておきながら
自分じゃなにがそれなのかもわからなくなってる
見つかったらそれがそれ
それも悪くない
それも悪くない
誰かがいつか見つけてくれる
それを運命と言うのなら
自分で見つけてしまったら
それはなんと呼べばいい?
そしてもし誰も見つけてくれなかったら
それもまた運命として諦めてしまうのかな
自分で見つけたものは
いつも自分が捨ててきた
100%満たされたとき
それをすべて捨てていた
いつも自分のなかに眠る可能性を信じてた
それがホントにあるかどうかもわからないのに
満たされないことで
満たしてくれるものを探す
疑う余地もないぐらいの大きな愛のなかに
まだ疑えるだけのほんのわずかな隙間を探してしまう
笑っていられる毎日に
疑問を抱いてしまうような
そして君はまた1つ愛を知り
また少し満たされて
少しずつ成長していくんだ
満たされないこと
それを知ることでまた1つ自分のなかの愛が芽吹くんだ
- 2007年5月21日 04:47
- Poetry
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