"Poetry" にまつわる文章のリスト
BUSY
いつの間にかそばにいた時間
気づけばもうそこにあった
ともに過ごしていたようで
自分だけが取り残されてるような
ゆるやかに訪れた土曜の夜
そして過ぎてく日曜日
もうすぐそこまでやってきている月曜日
朝陽にさえ気持ちが萎えてしまいそうになる
もっと大きな影を携えてくる太陽
心をなくしてしまいそうで
あんなにあんなに大事に大事に
なにがあっても失うことはないようにって
忙しさには笑顔をつけて月に返した
だけど違うね
なんにもなくしちゃなんかいなかったんだ
心まではなくさない
心意気だけ
次に待ってる心構えがはがれちゃうんだ
ピーンと張ってた糸がほつれてしまうだけなんだ
そう ほんのちょっとだけ
ふと思いついて電話した人が
なんだか話し中だったみたいな
ほんの少しがっかりするけど
だってほら またかけられるんだよ
だからほら
なんもなくしちゃいないんだ
未来はいついつまでもつながってるんだ
- 2007年10月25日 09:20
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力と涙
僕は無力だ
だけどそれを恥じたりしない
嘆いたりもしない
それも僕だからだ
きっとだれもが唯一の存在になりたい
だれかの唯一
そして自分の唯一
偽りもなにもない
自分だけの自分
そしてだれかの自分
でもそれって遠いようで近い
そんな自分
そんなみんなを
受け入れてみればいい
でもそれができないでいる
そういう力が僕にはない
不安には不安で応えてしまう
だれかの不安を拭いきれない
傷ついた人の傷を癒すなんてできやしない
でもそれも違う
その傷を深めてやろうか
えぐってやろうか
思いきりしょっぱいやつを
そこに流しこんでやりましょうか
もう二度と
それを痛いとも感じなくなるほど
でも痛いものは痛いんだよね
それも知ってる
きっと僕には小さな力があるだろう
そしてそれはきっとたくさんあるだろう
大きな力はなくたって
少しずつ少しずつそやってみんなの
唯一になれてく
そんな気がする
そしてそれは
きみにもあるよ
もし泣いてるのなら
もっともっと泣けばいい
そんなときは
僕も泣いてもいいだろうか
- 2007年10月11日 07:37
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隣
思いっきり走った
目標なんてなかった
終わりなんて考えないで
ただとにかく走ったんだ
もう走れなくなるまで走ってみたんだ
息が切れて胸が苦しくなって
脚が震えてなんも考えられなくなって
そして恋を思い出した
こんなふうにだれかを好きになったこと
鼻水垂らして口のなかもカラカラんなって
全身から汗を流した
そんなふうな恋をした
でももう忘れたな
だってもう走れないなんて全然なかった
まだまだきっと走れた
そういう気持ちが消えてしまっただけだった
やっぱりそういう恋も悪くないかなって思いだした
でも今はなんか違う
走りだすと自分のことしか見えなくなってた
自分の気持ちしか見えなくなってた
前しかないと思えていた
きっと相手もそれを望んでると思ってた
きっと同じ気持ちでいるんだって
だけどどっかで追い抜かしてしまってた
時には少し振り返るってことを忘れてた
だから今は歩きたい
いつも気持ちを一緒に連れて隣にいられるように
時には立ち止まってまわりの景色を眺めるのもいい
僕が見たからって目なんて合わなくたっていい
お互い寄り添っていられれば
たとえ別々の足跡を残してたっていいんだから
- 2007年10月 8日 04:32
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チンする
まるで君
まるで僕
いつも表面だけを火傷するほど焦がすだけで
すぐに縮んでいくよに冷めていく
なんでもかんでも自分のなかに抱え込んで
自分勝手にスイッチが入ってしまう
なにも確認しないまま
なにも用意しないまま
冷えてもたとえ消化不良でも
それでも全部出てきたものは受け入れちゃうんだ
自分の覚めた部分も見えないうちに
相手の熱さに惹かれちゃうんだ
そして全部を知る前に
自分のなかでだけ決め込んじゃって
そのまますべてを捨ててしまう
ホントはそんな自分が嫌いなのに
たとえ素敵な未来が描けていても
傷つくことも怖くないなんて強くなれてたはずなのに
だけどみんな捨ててしまえば
辛くもなんともない
火傷だって忘れてしまえる
そんな自分も悲しかったり
いつもあっためすぎてしまうんだ
- 2007年10月 8日 04:16
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怖くても
きっと好きじゃないと思う
だけど気になって仕方ない
いなきゃいないで
いつもどおりに過ごしていける
だけどどこか切なくて
想い出なんかを追いかけてしまう
それでなんだか満足しちゃう
いつの間にか笑ってしまう
楽しいときだけ追いかけるから
そしてもっと気にかかる
「好き」って言葉が好きじゃなくて
どしてもそれを言い出せない
それを言うとそこで終わるような気がしてしまう
何度も何度も同じ言葉を思い出す
何度も何度も振り返る
いつもそこから踏み出せない
もしそこから踏み出したのなら
なんだか違う世界が見えちゃいそうで
なんだか少し怖い気がする
だけどもしも踏み出せたのなら
もっともっと好きになれる
そんな気もする
どっちがいいとか悪いじゃなくて
ホントに好きになってもいいのかなって
迷惑だとか嫌われるのが怖いじゃなくて
もし自分でも知らなかったまた違う自分を気づかせてくれたとき
そいつとちゃんと向き合えるのか
そしてそれまでの自分を置いてきぼりにさせないでいられるのか
いつも笑ってるなんて不自然だから
そうじゃないときの自分に「好き」って言ってあげられるのか
もっと苦しんでもいいんじゃないかな
- 2007年10月 7日 10:39
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みずのいろ。
ただ川が流れてく。
せせらぎ。
草花。
時に穏やかに、そして時には激しく。
揺れて、揺れて、揺れながら。
水のように生きていきたい。
道ができれば、そのすべてを流れていき、道なければそれを作る。
細くても、太くても。
そしてやがては空へ消え、いつか大地に雨を降らす。
それは時に悪魔と呼ばれ、ある季節にはそれ以外の何ものでもなく、ただの水。
しかし、またある場所では恵みと呼ばれ、多くの人を笑顔にし、救い、微笑みを取り戻す。
人間は、ひと雫。
きっと美しいだけじゃない。
かといって辛いだけのことでもない。
平等でもなければ、不平等でもない。
悪いことのあとには、必ずいいことがやってくるとも限らない。
悪いことが続くことだってある。
でも、いいこともあった。
日々のなかで色褪せてしまいがちな、忘れかけてた笑顔。
水の色は、水だけの色じゃない。
そんなことはわかってても、本当は知らないことがあまりに多すぎて、ついつい自分の知ってることだけでいろんなことを知ったつもりになってしまう。
僕って雫は今、どれだけの雫を映せてるんだろう。
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赤く腫れるケツ
いつもできてることばかり何度も何度も見つめなおしては
まだまだと自分の尻をたたいてる
だけどホントはそこに満足しきった自分もいる
探してるのは今のベッドで使える新しい枕
ちょっと見た目や色が違うだけで
今だってぐっすり眠れてる
求めてるのはもっと上
だけど探してるのは同じ目線
踏みしめてるのはもっと下
抱く夢さえ両手で届く範囲だけで
自分ができるものの枠のなかしか
その翼を広げられない
だけどそんな自分を嫌いにもなれない
夢や希望がなにより大事と雲をつかもうとするもう一方の手で
金や女のはっきりと跡を残す足取りを追いかける
どっちがホントに大事かなんて全然決められないし
そんなの考えることすらバカバカしくも思えてきた
上や下がないのなら
右も左もどうでもいい
たとえそんな自分を突き動かすのが
今は虚しさだったとしても
たたいたケツは腫れあがる
そんなふうに自分は変わる
変わって少しまた少し
変わり続けて進んでいく
虚しささえもかき消して
- 2007年7月 5日 00:55
- Poetry
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夢でも金でも何でもない
何かが欠けてる
それでいていつも何かに満たされている
毎日まいにち同じことを繰り返しているようで
きっと何かが欠けてて何かが満ちてる
そんななかに生きている
たまった仕事を机の上からドロップキックするように
がむしゃらにただやっつけていく
書類の山にデータの川に
珈琲はロープだ
煙草はタオルだ
捺印するのは俺の靴だ
ぶっ壊せ!ぶっ壊せ!ぶっ壊せ!
ただ浮かんで揺れてるだけの
不満だらけの腐った自分を
凝り固まった日々のしこりを
そして欠けた満月を
白々しいよ今さらそんなの
誰もがみんな金が欲しくて
生きてく以上に、必要以上に働いて
それでももっと働いて
年末ジャンボをせっせと買う
フォローなんて何もない
何が欠けて何が満ちていってるんだろ
満ちた分だけ欠けていくのか
欠けた分が満ちているのか
だからそれがなんなのか
満ちても欠けても生きていく
- 2007年6月30日 00:57
- Poetry
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