"Poetry" にまつわる文章のリスト
The Song
なにも見えない
目を閉じた
好きな歌だけが背中のほうから聴こえてくる
だけど歌詞もそのタイトルもたいてい憶えてない
名もない声が僕は好き
姿もなくて触れることもできないけれど
僕の気持ちを鎮めてくれる
どこからともなく聴こえる声
なにも求めるわけじゃないけど
僕はなにかをもらってる
恩返しなんてできないし
そんなのする気もないけど
僕は歌を聴きつづける
僕はその声が好きなんだから
きっとなにも伝わることはなさそうだけど
たまにはそれもいいじゃない
- 2006年5月15日 23:09
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約束の場所
冬がくれば 青く澄んだ海が見たい
夏がくれば 雪を夢見て
一体これは何なんだ?
忙しいときアイツは邪魔だ
だけど今は誘ってほしい
一体これは何なんだ?
どうにかしてよ この気持ち
刺激に餓えてて張り裂けそうだ
きっと満足なんてやってこないさ
腹がへっては戦もできぬ
きっとどこかに見つかるさ
変化も刺激も訪れない
ずっと平和な約束の場所
きっと誰もが欲しがってるのさ
そんな場所…
春と秋には 僕は君を思いだす
- 2006年5月15日 17:51
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Shall
もう2度と離れない
1度離れたわけじゃない
ずっと途切れることはない
この誓いを捧げよう
- 2006年5月15日 12:43
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交差点
小さな頃はまだまだ歩幅が短くて
遠くまでなんて行けることも考えられず
ただ自分が行けるところだけを向いていた
でも自分の好きなだけ眺めていられた
今はどこまでも行ける
行こうと思えばどこまでも
なにかが足りないわけじゃない
自分がちょっと臆病になってるだけなんだ
1歩の距離が大きく長くなった分
そのあいだで見失うことあるかもしれない
気づかぬこともあるかもしれない
だけどその分自分の知らないところへ行ける
なにも知らないところだから
いろんなことを知っていきたい
自分の両手を広げただけの
ほんのちょっとの自分の世界
1歩足を動かすだけで
自分の世界が動きだす
今ここから動きだす
今までこの足はどれだけの土を踏んできたのか
どれだけの草や花を殺してきたのか
どれだけの命を絶やしてきたのか
名もなく消えた小さな命
だけどその分僕も少しは大きくなれた
なにかを踏み台にして大きくなってく
今になってそれに気づいてしまう僕は
きっと何より臆病に自分の1歩を疑ってる
僕の気づかぬところで潰えた夢や気持ちや希望や命
僕のなかでは生かすことはできないけれど
きっとそれは世界のどこかで
新たに宿った光や影と時間と景色と心が混ざって
僕の傷を癒してくれるだろう
単なる自分の尻拭いをキレイな言葉で埋めつくして
その分厚い幕の下に隠れてしまうことがあったとしても
僕のなかでは消えることはきっとない
僕の傷は僕が死んで生きることをやめたとき
そのとき消えるすべてとともに痛みを抱えて失うだけだ
ずっと癒えることのない傷や気持ちを受け入れて
今はただほんの少し うまく付き合えるようになるまでは
たったちょっとの自分の歩幅を少しずつ
自分なりに見つめていたい世界のどこかへ伸ばしてゆきたい
傷を癒せる場所じゃなく それをもっと深めるために
- 2006年5月15日 08:45
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時の人
時は
人に
なにを求めているのだろう?
人は
人に
なにを求めているのだろう?
時代に愛されたものは
その時代とともに消えてゆく
せめて記憶
“時”は
誰も忘れることも誰も無視することもできない
“人”は
誰もが忘れ 誰もが無視できることかもしれない
時のまばたきのあいだにあるだけの人かもしれない
でも、そんな“人”に愛されたい
- 2006年5月14日 22:27
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まだひとり
キミの気持ちには気づいてる
だけど僕の気持ちは明かせずに
ちょっと怖くて すごく嬉しくて
だけどやっぱり何かが怖くて
「楽しいだけの気持ちじゃない」
いつかキミがそう言った
「でもつらくてもキミと過ごせる時間ってあるんだ」
「それがふたりの楽しい気持ちになれるために」
気持ちを伝える100の言葉より
100の時間を重ねよう
言葉はたった1度でいい
キミに逢えたキスと一緒に僕の心に刻んでゆくから
どんな大きな歴史にも素敵な恋があるように
僕らもここに小さなふたりの歴史を残そう
今はまだひとりだけれど
- 2006年5月14日 17:16
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冬に降る星
雪が降る前、吐息が白く、
春のようなこの景色も、
冬のように輝いている。
冬の空は雲より高く、
夏の海より透きとおっている。
夜空。
星を1つ、また1つと数えてゆく。
もしそれが、誰かの祈りと心と呼べるなら、
光輝く星屑の地。
きっと僕らを空のように見上げるだろうか?
星にも男や女があるのなら、
きっと愛も存在する。
きっと星たちの距離も縮まってゆく。
2つの星座が1つになれば、
きっともっと優しい光が届くだろう。
星は、空も大地も照らせるように、
きっと小さな小さな流れ星が
僕らの手にも降ってくる。
銀色の夏。
この冷たい結晶も、手のひらの上ではにぎりしめるその前に、
ゆっくり溶けていってしまう。
そう、きみの心のなかへと…
雪降る夜空を見上げたら、
そこにあった星の形に重なった。
そして1つ、僕の頬で星が溶けた。
- 2006年5月14日 05:08
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いつかまた
基本は、あらゆるものを疑うこと。
そしてやがては、あらゆることを信じることへ。
自分を疑い、自分を信じる。
「自信」となる。
自分を信じること。
自分を信じてみること。
疑いつづけた自分を信じてみること、信じてみようって気になること。
ちょっとした小さな幸せ。
たしかに僕は恋をした。
自分が嫌いと、まわりにはその逆をまるでそれが嘘のように、
自分に言い聞かせるようにぶちまけていた。
すごく悲しかった。
すごくさみしかった。
でもある日、優しく包み込むような微笑みくれたヒトがいた。
「それは、自分を守るための嘘。涙のようなもの」
そう僕の嘘を理解してくれた。
弱いから泣くんじゃない。
悲しいから泣くんじゃない。
強くなろうと一生懸命になれるから涙を流す。
それが精一杯なんだ。
嘘をつくことで、自分を守ろうともがいてる。
嘘をつくことで、そんな日々を切り抜けていた。
すごく悲しかった。
すごくさみしかった。
運命とかそういうことを、たやすく信じてみたくなった。
嘘をついて笑うより、信じて泣くほうがいいと思った。
たしかに僕は恋をしていた。
その人のことを想うことで、僕のなかにも微笑みが生まれることもある。
そんな僕の微笑みを見て、微笑んでくれるヒトもいる。
その人のことを好きでいる自分が好きになれた。
その人のことを好きな自分まで嫌いだとは思えなかった。
悲しかった。
好きな人のことを想ってる自分までもを嫌いと感じてしまうことが、
僕にはすごく悲しかった。
心のどこかで、いつもひとりぼっちを抱えているようで…
それを演じようとすることも悲しすぎる。
さみしすぎる。
でも、そんなふうに自分が嫌いだから、自分以外のだれかを本気で好きになろうと
一生懸命に必死になれるってこともあったかもしれない。
でもそれも、つらすぎる。
「嫌われたくない」という気持ちばかりが大きくなる。
それはきっと「好き」って気持ちとは別の気持ちのような気がするから…
もしもいつかその気持ちに気づいてしまったとき、きっとそのときは、
自分のなかのつらい部分しか見えなくなってしまうだろう。
だれもが抱える不安なのに、きっとそれさえヒトのせいにしてしまうかもしれない。
もしかしたら、「好き」って気持ちさえも見失ってしまうかもしれない。
好きになったのは自分なのに、それさえヒトのせいと嘆いてしまうかもしれない。
自分が、自分のなかで迷子になる。
そんなのやだから、自分を好きになってみようと思えたんだ。
たしかに僕は恋をした。
たしかに僕のわがままだけど、自分の幸せ見つけたかった。
キミを幸せにできるかどうかはわからないけど、その努力はできるんだ。
素直になるのは難しいけど、素直であろうと願うように。
それが自由であるように…
ヒトの恋なら上手に表現できるのに、自分の恋はうまくいかない。
愛をうたった言葉なら上手に紙に綴れるのに、自分の気持ちは伝えられない。
相談を受けたとき、きっと誰もが口にする切り抜きを並べるだけで、
それまで聞いた他人の言葉の引出しを開けて見せてあげるだけで、自分のことを隠すように。
自分のことは誰にも話さないのに。
話せないから。
怖いから。
またいつか自分のなかの小さな幸せ見つけられたら、きっといつかそのときは、
それを手放すことがないように。
自分のなかで勝手に整理をつけてしまう前に、自分のなかの気持ちを全部伝えよう。
自分を好きでいられるように。
もっともっと自分を好きでいられるように。
素直な自分でいれるように…
ヒトの気持ちを上手に歌うことよりも、自分の気持ちを素直に伝えられるように…
- 2006年5月14日 01:23
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