"Poetry" にまつわる文章のリスト

震える肩に…

なにを守ろうとしているのか この腕…

なにを抱えようとしているのか この腕…

なにをつかまえようとしているのか この腕…

そんなに自分ばかりを抱きしめて…

もっと本当に抱きしめたい人がいる

もっと本当に伝えたいことを伝えたい人

だけど抱きしめられるのは自分の震える肩だけで

その人の腕を求めるほどに遠ざかってく

消えかけた影やぬくもり

消えない想い

抱きしめたいのは自分じゃない

ただこの震えを止めたいだけで

ただこの想いが届けばいいと願うだけで

抱きしめたいのは自分じゃない

本当に抱きしめたいのは

この震える肩のあいだにある

自分の想いとホントのぬくもり

たったひとりじゃ生きてはいけない

たったひとりで強がることはできるけれど

ホントは怖くて不安で泣きだしたいぐらい

つらいときはこうして自分を抱いてあげられるように

愛する人の震える肩を

同じように抱きしめたい

泣いていいんだよ

ここでなら思いきり泣いてもいいんだよ

でも、たったひとりで泣かないで

ともに行こう

  • 2006年5月18日 21:18
  • 松田拓弥
  • Poetry

秋色の月

まぶしすぎた夏が終わり

別の季節がめぐりくる

月が少し傾いて

地上の闇を撫でてゆく

ゆっくりと夜の針が長くなる

まぶしすぎた陽の光

その色濃い影をうっすらと

優しさばかりがかすませる

雨色の空に淡く光る月の陽だまり

  • 2006年5月18日 10:41
  • 松田拓弥
  • Poetry

Will

言葉で気持ちを伝えきるのは難しい
なにも言わずに抱き寄せるより
“愛してるよ”と素直な心で踏みだせない
言葉はいつも気持ちの奥でにじむけれど
想いのすべてを伝えるのには足りなすぎる
一緒にいられるだけで幸せだけれど
不安で心が置いてきぼりで
笑顔の裏でそこに嵐のようにたたずんでいる

今のつらさは自分が一番感じられる
だけどそれに気づいたときには
ホントに傷む胸を抱えているのは誰なのか
それも自分が一番わかってる
想い出重ねて傷も生まれて
そこに幸せみたいな気持ちが芽生えて
一番キレイな笑顔が咲く

愛なんて存在すらもわからないって言うけれど
わかろうとすればするほど見えなくなるよに感じられて
自分で探せば探すほど求めれば求めるほど
その気持ちの下に隠れてしまって探してるモノより
その指先に触れてくものだけ拾い上げてしまってる
見えないものほど見ていたいし この手で触れて感じたい
ただ何だろうってひたすらに探して求めるだけより
いつかふと目をやった先でそれがぼんやり見つかるまで
それがそれとも気づかないよな愛のカタチが見れればいい

ただそれは今はまだ自分のなかにだけ
輪郭さえも曖昧で存在すらもまるでなにかの影みたいに
幸せと傷みが共存しているなんとなくの優しさを
ちょっと古びた小さな明かりを灯したような優しさを
きっとどこかで
いつかどこかで
自分に素直な自分の気持ちを伝えてゆこう

  • 2006年5月18日 04:48
  • 松田拓弥
  • Poetry

青色の水

それはまん丸の花瓶のなかに入っている。

いつも倒れそうで倒れない丸い円い花瓶の中に入ってる。

大きく揺れることもあるだろう。

静かにたなびくこともあるだろう。

もしかしたら、それはもう倒れてしまっているのかもしれない。

倒れてないとは誰にも言えない。

ただ青色の水がそこにはある。

もしかしたら、花瓶すらないのかもしれない。

それがあるとは誰にも言えない。

見えるものがすべてじゃない。

  • 2006年5月17日 05:07
  • 松田拓弥
  • Poetry

………

ホントはすごくつらいだろ?

…弱音吐きなよ

ホントはそんなに強くないだろ?

…泣いたっていいんだよ

  • 2006年5月17日 00:26
  • 松田拓弥
  • Poetry

トンネル

昔あそんだ近くの公園
ふと止めた靴のつま先
小さな石が大きな音を立てていた
ふと見た砂場の子供たち

みんなでトンネル作ってた
一生懸命作ってた
みんなで汚れて
みんなで笑って
楽しそうに作ってた

つながったトンネルの向こうで友達の手に触れた
笑って 笑って
大きな声で笑ってた
嬉しそうに笑ってた

いつかの景色が僕の足もとすり抜けたけど
今はだれかの舌打ちすらも聞こえない
風が僕にむなしさ連れて
消せない景色を求めてる
見えないボールを探したあの日

今度は僕が舌打ちしてた
そしてまた歩きはじめる

  • 2006年5月16日 21:19
  • 松田拓弥
  • Poetry

チクタク

過去は未来の積み重ね

でも未来は過去に埋もれない

  • 2006年5月16日 21:18
  • 松田拓弥
  • Poetry

夜空の太陽

特にこれといって何もない日。
だけど今日はぼやけた月がにじんでた。
あとは何も変わらない。
いつもよりもにじんだ月。
いつもよりぼんやり明るい月明かり。
影もぼんやりにじんでた。
伸びることなく縮まることなく、ただそこに。
ただいつもとなにも変わらぬ月の夜に、いつもよりぼんやり明るい月明かり。
今このときに、この世界で、同じ月を見上げる人がどれだけいるのだろう。
決して俺ひとりなんかじゃないはずだ。
同じ今じゃなくたって、きっと1度は見上げてくれたかな、この月明かり。
このぼんやり明るい月明かり。
なんか太陽よりもまぶしいや。

  • 2006年5月16日 04:00
  • 松田拓弥
  • Poetry

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