なにを守ろうとしているのか この腕…
なにを抱えようとしているのか この腕…
なにをつかまえようとしているのか この腕…
そんなに自分ばかりを抱きしめて…
もっと本当に抱きしめたい人がいる
もっと本当に伝えたいことを伝えたい人
だけど抱きしめられるのは自分の震える肩だけで
その人の腕を求めるほどに遠ざかってく
消えかけた影やぬくもり
消えない想い
抱きしめたいのは自分じゃない
ただこの震えを止めたいだけで
ただこの想いが届けばいいと願うだけで
抱きしめたいのは自分じゃない
本当に抱きしめたいのは
この震える肩のあいだにある
自分の想いとホントのぬくもり
たったひとりじゃ生きてはいけない
たったひとりで強がることはできるけれど
ホントは怖くて不安で泣きだしたいぐらい
つらいときはこうして自分を抱いてあげられるように
愛する人の震える肩を
同じように抱きしめたい
泣いていいんだよ
ここでなら思いきり泣いてもいいんだよ
でも、たったひとりで泣かないで
ともに行こう
- 2006年5月18日 21:18
- Poetry