"Poetry" にまつわる文章のリスト

kawa

今はこれしか言えなくて
おもしろくもなんともない
その程度の自分なんだと
好きと嫌いを行ったり来たり

努力が嫌いと自分を嘲ったこともあったけれど
1つ1つを積み重ねてきた
時にはちょっとムリもした
誰かに伝えることでもない
自分だけがわかっていればそれでいい
それで充分
それだけで自分なりにがんばれた

そんな自分は嫌いじゃない
あんな自分も嫌いじゃない
だけど好きになれない自分もいたんだ
嫌いじゃないけど好きとも言えない
好きといえる自分でいたい
いろんな自分を見つけたい

言葉にならない気持ちもあって
自分じゃなにもわからないけど
特にそんな理由もないけど
今の自分なりにがんばってる


そんなに大きな理由はいらない
自分だけがわかっていればそれでいい
自分だけの理由でいい

“その程度”がどの程度か
あとで自分でつかめばわかる

伝わらなくても自分だけはわかってる
それが一番大きな理由

  • 2006年5月23日 09:35
  • 松田拓弥
  • Poetry

人よりちょっと小さな胸

いつの間にか心がからっぽ
考えても考えてもなにも出てこなくない
感じることができなくなってる

子供の笑顔
大人の涙
想い出
ぬくもり

映画ならいつの間にか泣いているのに
リアルのなかには気持ちがどこか入っていかない

一輪の花
喧騒
窓を打つ風
降りだした雨

「かわいそうだね」と言われるたびに
認めたくない自分がいて
「そういう性格なんだ」と笑ってみせる

繊細さだとか感動だとか
うすっぺらな笑みを浮かべながら
より現実味のない甘さを舐める
ヨダレを垂らした牛のように
何度もそれを味わってるだけ

人に言うのは簡単だ
だけど自分のそれはどこへいった?

きっと答えなんて求めてない
まわりで誰もが泣いたり笑ったり
憎しみ合ったりしてるから
それが僕のなかの同じものを動かしてるんだ
だからそこから抜けたあと
むなしさだけしか残らないんだ

だけどちょっと
そっと胸に手を添えてみる

ぽっかり穴があいたような
涙すらも出ないような

でもそこには
むなしさが入るゆとりがあるとか
今の今までなにかが埋まってたんだとか
なにも受けつけないで
なんでもかんでもつっぱねるより
ずっとマシだと感じれた
今の今

からっぽな心なら
きっとなんでも感じれるさ
なにも感じてないんじゃない
感じるものが次から次へとありすぎるんだ
きっとすぐ胸いっぱいになっちゃうだけさ

  • 2006年5月23日 02:04
  • 松田拓弥
  • Poetry

骨董品

恋人どうしが笑っている
友達とおしゃべりしながら笑ってる
母につられて子供も笑う
なにもないのに笑っていられる

笑いがそこへ溶けてゆく
笑顔が1つの景色になる

笑顔はごまかすための道具じゃない
素直な気持ちがそのまま映る鏡にしたい

  • 2006年5月22日 22:26
  • 松田拓弥
  • Poetry

ウォークマンとバッグと自転車

ボリューム上げると
まわりの音が聞こえなくなる

素知らぬ顔ですれ違い
涙の跡にも何食わぬ顔

ぼくを導く信号だけに従ってれば
ぼくはきっとそこへ行ける

道順だって関係ない
まわりの景色も関係ない

ぼくのペースは遅くはない
マイペースだって悪くない

本当に行けるかどうかもわからない
時間もないし 約束なんてありはしない

待ち人は今 どこでぼくを待ってるんだ?
きっとそこに着いたら逢えるだろう

ヘッドフォンをはずすのは
きっとそのときバッグと一緒に

そこで逢おう
約束はそのあとでする

でもまたすぐにペダルをこいでく
この自転車を降りるのはきっともっと先だろう

ムリに声を嗄らすより
今は好きな歌を聴いていこう

  • 2006年5月22日 18:38
  • 松田拓弥
  • Poetry

そう

意地をはって 見栄をはって
意気地なしで 根性なしで
なにをやっても中途半端で
泣き虫だけれど涙を隠して
強がりだけで走ってきた
ゆっくりだけど歩いてきた

今も自分なりに進んでる

変わらない僕がいる
変われない私がいる

それでいいんだよ
そう それでいいんだ
今そのままの自分でいようよ
そう 今のままで進んでいこう

  • 2006年5月22日 13:59
  • 松田拓弥
  • Poetry

心の森

ふたり 一緒だったのに
いつの間にか迷ってしまって
あなたにはぐれてしまっていた
でも今わたしは一人だけど
まだ前を向いて歩いてゆける
あなたの背中を探している
あなたもわたしを探してくれてる
そう信じていられたから

だけどいつしか疲れてしまって
時折座りこんでしまっていた
いつも心にあったはずの
あなたの背中も消えていた
振り向いてもくれないから
なにを探していたんだろう?
なにを探しているんだろう?
あなたのいない わたしがいる

暗い道では手をつないでくれてたね
遠くであなたを眺めたときもあった
笑ってたね
楽しそうに
嬉しそうに
迷ったりはしなかった
この手を伸ばせば
いつでもどこかに触れられた
そんな距離が支えてくれた

帰る場所もわかってた
またふたりで同じところに戻ってゆける
そんな安心に背中を押されて歩いてゆけた
だけど今は不安や怖さに背中を押されて
ひとりでふたりになるため走ってしまう
もう歩けない
いつ放れてしまったの?
いつから離れてしまったの?
隙間を埋める空を見上げた

だけどわたしは今もまだ
あなたの背中を探してる
ただぼんやりとあなたを想い
森の小径をたどるように
見えない背中を求めてる
だけど今は見つけてほしい

ずっと不安に追いかけられて
わたしはあなたを追いかけて
追いつきたくて 追いつきたくて
きっとうしろを振り返れたら
森を照らす木漏れ日のように
優しい陽射しにすがるように
きっと今は引き返しちゃうよ
ひとりで森から出てしまいそう
もう出たいよ
待ってるだけはもうつらいよ

気づけば私は前だけ見てた
そこに自分の気持ちがあったのかな
置いてかれるのが怖かっただけだったのかも
いつもその先に幸せがあると思っていたから
ほんの少し前にあって
手を伸ばさないとつかめないと思っていたから
だけど違ったんだね
あなたがいたから
ただ肩を並べて歩いてくれてたんだね
いつの間にか私が追い越してしまってたんだね
あなたは先を行ってたわけじゃない
振り返るのにもちょっとの勇気がいるんだね
想いだせる記憶や気持ちも幸せなんだね

私が走りだしてしまったとき
あなたも走ってくれてたのかな?
あなたには逃げているように見えてたのかな?

なにを探していたんだろう?
なにに迷っていたんだろう?

夢?


一緒にまた帰ろう

  • 2006年5月22日 07:23
  • 松田拓弥
  • Poetry

あなたが寝てる間に

いつもいつも試行錯誤で
流行の歌や神話のなかや映画から
愛の言葉をひっぱりだしては
自分のことだと胸にしまう

だから今は自分の愛がわからない
どれもこれも誰かが作ったものだから
自分の愛が見つからない
あなたに贈れるものがない

だけどこうして探しているのは
愛はきっとどこかにある
自分の 自分だけの愛が
きっとどこかにあって
それをいつしかこの手につかめる
そしてあなたに届けられる
そう信じていたいから

あなたの愛に応えることが
今こうしていることなら
ぼくも自分に自信が持てる
「愛してる」という言葉なら
あなたの愛する誰かの歌で
きっとぼくのそれより聴いているだろう
選ばれたのはぼくだけれど
そのなかには不安しかない
それを愛と呼べるなら
ぼくはその結晶だろう

そんなことを考えてるとき
あなたはそっとぼくの胸に手を添えた

あなたが愛しているものは
ぼくも愛せる気がしてる
どんな未来が待っていようと
どんな過去があろうとも
だからいずれはこんな自分も愛せるだろう

ぼくの愛を伝えたいから
今あなたが寝てる間に
ぼくだけの愛を
あなただけに
ちょっと笑ったような表情で
ぼくの胸を枕にして
今はそう眠っておくれ

  • 2006年5月22日 05:54
  • 松田拓弥
  • Poetry

応援ソング

いつも後悔なんてしたくないと言い聞かせては
いつも後悔ばかりをそんなふうに繰り返してた
涙を流す自分の姿が先に見えた
顔を背けるむこうの景色がそこにはあった

幸せはいつもむこうにあって
届きそうで届かない
悔しくてほんのちょっと背伸びして
見えないむこう側を見ようとしてる子供のように
「もういい大人」と自分につぶやきながら

たとえ1つだけだって
幸せこの手につかんでみれば
また1つむこう側に見えた気がする
そしてそれが欲しくなるんだ

幸せはいつもほんの少し先にある
だからぼくらはいくつもの幸せをつかんでいける
後悔が今またあとからやってきても
先には希望が待っている

そうなんだ
後悔は
むこう側にまた1つ幸せを見つけられることなんだ
始まりだ
あの日後悔しなければ今の幸せはなかったんだ

  • 2006年5月22日 02:36
  • 松田拓弥
  • Poetry

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