"Poetry" にまつわる文章のリスト

わかって

もう君を愛せないよ
どんなに言葉で伝えても
どんなに君を抱きしめたって
君の瞳は僕のことを通り抜けて
どこか別の 僕の知らないところを見てる

これまで何度も好きと言わされて
何度も好きと言ってきたけど
素知らぬ顔で君は前と比較する
なにもかもを忘れたように

変わらない人はいないと言ったけど
君は変わらないものもあると本気で僕を非難したね
だけど僕は今 それを痛いくらい感じてる
都合がいいのはわかってる
でも今は君の言葉を信じたい

いつの間にかお互い変わってしまったのかな
離れていっても寄り添い合っても
いつもキスのできる距離にいたら
些細なことには目を閉じてしまうのかな

愛してほしい
僕を愛してほしいんだ
またその瞳のなかに僕を映してほしいんだ

なんだろう
すごくわがままなんだよね
わかってる
君はあんなにそばにいたいと言って
いつか涙を流して僕の袖を引っ張ったのに
一人の時間もほしいだなんて
君がいたからできることも多かったのに
僕一人じゃこんなにもいろんなことが淋しく思える
でもホントわがままにはなりきれないほど好きって気持ち
愛してる
君の言葉が僕のなかに響いていたんだ
君となら手放しで笑えたんだ

  • 2006年5月27日 03:06
  • 松田拓弥
  • Poetry

僕のマーチ

自分らしさを求めるたびに
僕はそこでもがいてる
それらしい答えも出せぬまま
立ちすくんで動けなくなる

行き詰まったら立ち止まって
そこから見える景色だけが
自分らしさを作るんだって
急に自信が風化する

限界なんて自分だけが作れるものだと
雑誌の記事を切り抜いて
胸のなかに貼りつけてみる
だけどそれは誰もが買えるものだったんだ

僕が僕であるためには
強がることより嘘を重ねてゆくよりも
何もかもを捨て去って
ありのままで立ち上がること
自分だけの誇りをもって
胸をはって歩いていくこと
なにが自分らしいことかなんて
きっと考えこんでもわからない


時には強がることも必要だけれど
それは弱い自分と向き合うために
負けるもんかってがんばるために
強がることは嘘じゃないから

嘘をついても仕方ない
だけど小さな嘘を重ねることで
僕は大きくなってもきた
なんの計画もなかったころ

悲しいくらいに見栄っ張りで
どんなに人を傷つけたって
その痛みは僕のじゃない
平気な顔で涙も流せる

それが自分らしさの答えなら
それがきっと僕なんだろう
悲しいけれど そうなんだろう
だけどなんだか涙が出るんだ

だから僕は考えるんだ
自分らしさの答えには
涙なんていらないように
胸をはって歩けるように
大きく両手を振って歩いて行けた いつかより

  • 2006年5月27日 00:49
  • 松田拓弥
  • Poetry

ゆりかご

理想と現実のゆりかごは
いつも空しか見えなくて
雲の流れを追いかけては
つかまえようとこの手を伸ばす

壊れかけた天秤でその2つをはかりながら
やっと見つけた答えでさえもそんなふうに思えなくて
今さら埃まみれの心の机と向き合ったって
時計だけが塵と積もってその想いはまた抽斗の奥へ

なんでもないのに泣けてきて
なんでもないのに泣けてきて

愛さえそれが見え透いてると信じきれず
先の見えない明日の影に塗り替えてゆく
心の内をすべてさらせるほどの勇気もなくて
自信のなさを笑顔の裏にすり替えてゆく

愛と嘘のゆりかごは
いつも空が見えなくて
ごった返すショッピングセンターの吹き抜けみたいに
隙間を探してすり抜けてゆく

  • 2006年5月26日 21:37
  • 松田拓弥
  • Poetry

夜明けの月

ふと見上げた青い空
そこに見つけた白い月
ほんの少し嬉しくなる
なんだか幸せ

また振り返った青い空
そこに消えない白い月
ほんの少しかすんでる
なんだか虚しい

ふと見上げた青い空
そこに見つけた白い月

また振り返った青い空
そこにまだある白い月

また見上げた青い空
そこから消えた白い月

もう見慣れたいつもの空
そして気づいた僕の涙

  • 2006年5月26日 16:59
  • 松田拓弥
  • Poetry

last again

たった一つの恋が消えて
これで最後と祈るように
笑って過ごした毎日を
涙の前に振り返った

「愛してない」とも言えるぐらい
ずっとあなただけを愛してる
「あなたしかない」
そう感じさせてくれた
いつもあなただけを見てるから

花よりキレイになれた気がした
星より光り輝いてるようだった
そんな自分を好きになれた
あなたを愛し
そんな自分も愛せたんだ

だけど
たった一つの恋が消えて
これで最後と祈るように
笑って過ごせた毎日に
涙を残して歩きだした

  • 2006年5月26日 12:49
  • 松田拓弥
  • Poetry

住めば都

いつの間にか迷い込んだこの場所も
慣れてしまうと もうなにも感じない
いつの間にか居心地だってよくなって
「住めば都」と 忘れたように思いだす

机上の空論ぶつけたって
誰かの涙には弱かったりして
どんなに水をあげたって
窓辺の花は枯れてゆく

気づいてみれば幸せだったり
思いだせば涙したり

なにがあって なにがないのか?
そんなの僕が知るもんか
いつか僕が触れたものが
今もそこにあるだけさ

100万ドルの夜景だって
ただの夜景と映るだけで
ロケットみたいな滑り台じゃ
宇宙になんて飛べっこない

なにが変わっていくんだろうって?
そんなの僕が知るもんか
いつか僕が見てきたものが
今はちょっと違うだけさ

小さいころはアメ玉1つで嬉しかった
なにも買えない硬貨だけでも嬉しかった
お母さんに褒めてもらって嬉しかった
つらいときにはどこかに隠れて一人で泣いた

その全部が一生懸命?
そんなの僕に聞かないで
わかってもらえるなんて思ってないから
自分で経験すればわかることだし

どんなに言葉を費やしたって
ホントの気持ちはわからない
言葉でそれを隠すように
忘れたように思いだす

「住めば都」と 誰もが忘れたように思いだす
いつか自分で触れたものが今もそこにあるだけさ
いつか見上げた空の光が今もそこにあるだけさ
今は大きな大きな太陽もアメ玉みたいに見えるだけさ

  • 2006年5月26日 09:39
  • 松田拓弥
  • Poetry

失恋

出逢ったころは見つめ合って話すことができたのに
今じゃ視線もこの手もすれ違い
うしろ姿を追いかける

逢おうって言葉も「逢って」と小さく願ってる
ふとひとりを感じたときは「好きでいて」と祈ってる

繰り返された小さな「さよなら」
一度きりの大きな「さよなら」

信じてほしいと逃げられて
隠した涙に背を向けられて

「どうしたらいい? ずっとこのまま好きでいてよ」
そんな言葉は夜の闇に 涙とともに

同じ気持ちのはずなのに
神様に願うなんてバカげてる

わかってる
わかってるけどわかってほしい

愛してるよりキスがほしい
抱きしめるよりしっかりこの手をつないでほしい

もっと早くに出逢っていたらと時計の針を戻してみるけど
出逢いに遅いなんてなかったはず

もう二度と離さない もう二度と離れない
だけどそれも嘘になってる

つらいたびに涙して
嬉しいたびに涙して

一つの恋が終わってく
だけど恋を失くしたわけじゃない

  • 2006年5月25日 04:16
  • 松田拓弥
  • Poetry

時の砂

豆電球
ランプ
灯台
街の街灯
蛍光灯
ペンライト
ヘッドライト
スポットライト
サーチライト

太陽
そして星

時代の底には時間という名の川が流れ
そこを泳ぐ魚のように多くの文明が築かれた

ただの砂を金に換える
錬金術師はいつになったら現れるのか

時は繰り返されるという
悪戯のように風の向きが変わるからか

名刺がわりに年を差し出す
だけど人は忌み嫌う

いつか宇宙が地図になったら
その尺度は時間になるのか

どこかの地図上ではかつてこの国が呼ばれたように
この惑星はいつか「黄金の星」と言われているかもしれない

  • 2006年5月25日 00:30
  • 松田拓弥
  • Poetry

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