自分らしさを求めるたびに
僕はそこでもがいてる
それらしい答えも出せぬまま
立ちすくんで動けなくなる
行き詰まったら立ち止まって
そこから見える景色だけが
自分らしさを作るんだって
急に自信が風化する
限界なんて自分だけが作れるものだと
雑誌の記事を切り抜いて
胸のなかに貼りつけてみる
だけどそれは誰もが買えるものだったんだ
僕が僕であるためには
強がることより嘘を重ねてゆくよりも
何もかもを捨て去って
ありのままで立ち上がること
自分だけの誇りをもって
胸をはって歩いていくこと
なにが自分らしいことかなんて
きっと考えこんでもわからない
時には強がることも必要だけれど
それは弱い自分と向き合うために
負けるもんかってがんばるために
強がることは嘘じゃないから
嘘をついても仕方ない
だけど小さな嘘を重ねることで
僕は大きくなってもきた
なんの計画もなかったころ
悲しいくらいに見栄っ張りで
どんなに人を傷つけたって
その痛みは僕のじゃない
平気な顔で涙も流せる
それが自分らしさの答えなら
それがきっと僕なんだろう
悲しいけれど そうなんだろう
だけどなんだか涙が出るんだ
だから僕は考えるんだ
自分らしさの答えには
涙なんていらないように
胸をはって歩けるように
大きく両手を振って歩いて行けた いつかより
- 2006年5月27日 00:49
- Poetry