出逢ったころは見つめ合って話すことができたのに
今じゃ視線もこの手もすれ違い
うしろ姿を追いかける
逢おうって言葉も「逢って」と小さく願ってる
ふとひとりを感じたときは「好きでいて」と祈ってる
繰り返された小さな「さよなら」
一度きりの大きな「さよなら」
信じてほしいと逃げられて
隠した涙に背を向けられて
「どうしたらいい? ずっとこのまま好きでいてよ」
そんな言葉は夜の闇に 涙とともに
同じ気持ちのはずなのに
神様に願うなんてバカげてる
わかってる
わかってるけどわかってほしい
愛してるよりキスがほしい
抱きしめるよりしっかりこの手をつないでほしい
もっと早くに出逢っていたらと時計の針を戻してみるけど
出逢いに遅いなんてなかったはず
もう二度と離さない もう二度と離れない
だけどそれも嘘になってる
つらいたびに涙して
嬉しいたびに涙して
一つの恋が終わってく
だけど恋を失くしたわけじゃない
- 2006年5月25日 04:16
- Poetry