なにも見えない
目を閉じた
好きな歌だけが背中のほうから聴こえてくる
だけど歌詞もそのタイトルもたいてい憶えてない
名もない声が僕は好き
姿もなくて触れることもできないけれど
僕の気持ちを鎮めてくれる
どこからともなく聴こえる声
なにも求めるわけじゃないけど
僕はなにかをもらってる
恩返しなんてできないし
そんなのする気もないけど
僕は歌を聴きつづける
僕はその声が好きなんだから
きっとなにも伝わることはなさそうだけど
たまにはそれもいいじゃない
- 2006年5月15日 23:09
- Poetry