"Poetry" にまつわる文章のリスト

A.M.

夜の空が明けてゆく
たばこの煙と眺めてた星さえ隠してく

どこかで踏んだ花でさえ
いつかなんの気なしに眺めた水面も
運命だったと呼べるほど
大きくないし小さくもない

ふと見つけた偶然だったはずなのに
想い出だとか始まりだとか
それさえどうでもいいと思えてしまうほど
“必然”なんて弱い言葉が胸裏をかすめる

想い出話をするたびに
未来を語っているような
残しておきたい一瞬が
写真を通して明日を見つめているような

我慢したり涙したり
些細なことで熱くなったり
気持ちさえも置き去りにして
絆の深さを確かめ合ったり
なんでもないのに抱きしめ合ったり
2度目の同じ場所なのに
何度も繰り返し足を運んでみたりして
夜空に浮かぶ星座のように
変わらず今もそばにいる

天気や季節で揺れたり変わってしまっても
時間や場所ではいつも同じと信じてる
いつまでも いつまでも……
いつまでも そう いつまでも……

  • 2006年6月28日 03:18
  • 松田拓弥
  • Poetry

CROSS WORDS

クロスワードか
ヒントはそこらじゅうに散らばってるけど
答えはどこかチグハグで
いつもそのたびハグをして

なにができるかわからない
テーマなんてありはしない
ないないばかりじゃ意味がない
目的さえもわからない

自分のなかの空白を
脈絡もないその日暮らしで
わからなけりゃそのままで
なんとなくを埋めていく

その一つひとつを拾い集めていくうちに
ヒントが答えだって気づいたりした

最後にできたつながりが
今を形作っているのなら
それがきっとなにかの答えなんだろう
そのなにかもなにかのヒントなんだろう

  • 2006年6月27日 17:00
  • 松田拓弥
  • Poetry

フルコース

全然噛まずに飲み込んだ
ちっちゃいころから注意されてきたんだけれど
腹が痛くて涙が出てきた
なんだったのかも忘れてしまって
吐き出そうにも吐き出せない
よく噛まないから次から次へと入ってしまう
甘さも苦さも感じないまま
なんでもかんでも詰め込んで
満腹感も味わえない
うめきながらのたうちまわって 
初めてやり場のない痛みに気がついた
いつまで経っても消化不良だ

  • 2006年6月27日 15:04
  • 松田拓弥
  • Poetry

命の言葉

人が死ぬと 人は泣く
膝を折り 腰を縮め
その場に崩れ落ちてゆく
まるでその人の心を見ているようだ

人が死んでも 泣かない人
泣いてる人のあいだにたたずみ
その人たちに腕をまわし
時に中空をただじっと眺めていたりする

心の形がその人の姿そのものだったとしたら
その姿も決して嘘はつけないものだろう

顔では笑っていても心は泣いているという
目が笑っていないという
目が心を映しだす鏡というなら
体は心を偽る器なんだろうか

だけど体はどうしても正直だ
いつでも泣ける女優さん
心の呼びかけに素直になれるだけだろう
雨が降れば濡れるように
傘をさしても傘は濡れてしまうように

泣きたいときに泣けない人もいるだろう
言葉にすればするほどに
心の在り処がわからなくなる
見えてたものもかすんでしまう
体も心を超えられない

だけど言葉は時に心のなかにずっと残り 甦る
言葉がその心や体を支えるときもある

無力で儚い言葉であっても
今はまだない心のために
素直な気持ちを素直な言葉で
それを伝えられるのはそんな言葉なんだから
消えゆく言葉は見えないものを残してくれる

人は形を求めてしまいがちだけど
たとえそれが消えゆくものであったとしても
今ある大切さも忘れはしない
だから死ぬまで生きるんだ

人は命を想い 命に人は支えられる

  • 2006年6月26日 01:57
  • 松田拓弥
  • Poetry

月明かり、咲いた

月になりたい
長い夜にふと見上げた空に浮かんでる
そしてあなたを見守って
たとえ一瞬だったとしてもあなたに見つめられていたい

気づくことはないとしても いつもそばにいる
ひとり涙の影にたたずんでしまう
そんなときは少し瞳を上げてごらん
いつもと変わらぬ夜空があるから
そんなときはあなたの素直な気持ちをそっと
静かな月にはささやきそうな気がするんだ

優しい微笑か
小さな涙か
わからないけど
素直な気持ち
あなたの
あなたの

おいで
おいでよ
ほんの少し背伸びすればいいだけさ
僕はそんなに遠くない
きっとそのとき
あなたが月になってるからさ

  • 2006年6月24日 00:50
  • 松田拓弥
  • Poetry

花びら

しばらく遠ざかる風の行方を眺めていた
桜の花が舞い散るなかで
君はドラマみたいだ
まるで他人のような美しさ
そして儚さ
君は一度も振り返らずに
どこかのかどで曲がって行った

帰る場所はそっちじゃない
どうしてふたり 振り返ってしまうのだろう
向き合うことをやめてしまった
こぼれ落ちた花びらのように

  • 2006年6月23日 10:15
  • 松田拓弥
  • Poetry

二人だけの特別な話

だれかに語れるような話じゃない
ただ君を愛してる
ほかの言葉が見つからない
ただそれだけ 愛してる
君を愛してる

ずっと知ってるわけでもない
子供のころも前の恋すら知らなくて
だからこそもっと君を知っていきたい
そう思う 見つめてたい

想い出も積み上げてきた時間も多くはない
やっと自分っていうのがわかってきたころ
君と出逢い 不意に向き合ってしまったから
ともに過ごせる時間は短くなったかもしれない
だけどありふれた一瞬やほんの些細な一瞬を
大事にしたい
大切にしていこうと思えるんだ
つらいことや悲しいことがあったとしても
ソファに座って隣にそっと腕を伸ばせば
そこには君の手があって 指があって
ぬくもりがあって かといって冷たさもあって
そっと僕の手をにぎり返してくれる
君の気持ちがそこにはある

もう
腕を伸ばせば君がいる
もう
これ以上君のなにを求めよう
もう
こうしてたぐり寄せても僕のこの手じゃにぎれないんだよね
そう
今度は僕の話を君にしよう

  • 2006年6月23日 01:38
  • 松田拓弥
  • Poetry

LOVE SONGがもう1つ

笑ったとき すれ違うとき 振り返った
君の匂いが僕をくすぐる
友達ではなく恋人でもなく
二人の関係さえも曖昧にしたいと思えるほど

ぬくもりや優しさだけじゃなく
たとえ体を重ねたことがあったとしても
ほかのどんな煩わしさも溶かしながら
どこかから僕の笑顔を取り戻してくれる

恋や愛も取り払って
過去やプライドも脱ぎ去って
君を求めるわけじゃなく
なんの犠牲も払わずに
そんな木漏れ日みたいな時間のなかで
ただただ君を感じてたいんだ

手もつながない キスもしない
見つめることさえなくていい
ただただ君のそばにいて
話しながら笑いながら
歩いたり 眺めたり 並んだり 離れたり

君といるから愛しくなるんじゃない
愛しい時間に君はいるんだ
いつも

愛や言葉は人それぞれと言うけれど
「そんなのどうでもいいじゃない」
君はそうやって微笑むんだ
きっとそれは僕に言うでもなく
君自身に言うでもなく

愛や恋を語りはするけど
それを実践するんじゃなく
感じながら見つけながら
ともに探してゆけたらいいね

  • 2006年6月21日 23:43
  • 松田拓弥
  • Poetry

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