"Poetry" にまつわる文章のリスト

求める

 男は自分の気持ちに正直であろうとする。
 でも、女は、それ以上を求める。

  • 2006年7月 8日 00:22
  • 松田拓弥
  • Poetry

夏の桜は花火だった
月並みだけれど咲いて散ってく
色とりどりの景色を見せては
夢のように枯れていった

ずっと眺めてたいとは思えなかった
どうせ消えるものなんだって
先が見えたと感じてしまうから

それなら最後に夜空も見上げることもなく
途切れることなく火をつけていく人でいたい
桜に見とれることもなく
その花びら1枚の美しさを知っている人でありたい

  • 2006年7月 5日 00:02
  • 松田拓弥
  • Poetry

Especial for you

涙のなかで愛を確認してきたり
誰も知らない孤独や不安を
それすら人には話せずに
ずっと一人で抱えていたり
人知れず思いだしては
泣いて泣いて 泣きじゃくって
ほどけない結び目のような憎しみや怒り
そんななかで誰かを傷つけてしまったり
そして傷つくことに麻痺していたりする

だけど
過去はもう振り返らない
あえて目を背けるようにはしてきたけれど
そんな過去も全部全部ひっくるめて
今からすべてを築いていこう
これから見えるすべてのことに感謝して
涙を流して許していけたら
僕らがめぐり逢えたこと
まだ見ぬすべての人たちが
みんな笑顔に見えてくるかもしれないから
悲しみや涙を流していても笑顔に変えてみせるから

だけど
その裏にはいろんな苦労や悲しみ
つらさや過去があるんだろう
僕にはそれはわからない

だけど
笑っていけたらいい
許せることはひどく少ないかもしれない

だけど
許せることもあるはずなんだ
同じ傷みはわかち合えない

だけど
誰にも話せず支えもなくて そんなとき
聞いてくれる人がいるんだよって
顔では笑っていたとしても
一緒に心で泣いてくれる人がいるんだよって
そして笑ってくれる人もいるんだよって
胸を張ってそう言えるんだ

どんなに使い古されていたとしても
たとえそれが聞き慣れたことだったとしても
もしも誰かの受け売りだったとあとから知ったことだとしても
ふとそっと置いていってくれるその言葉のその1つ1つが
僕の心を許してくれる
僕を 心を許してくれるんだ

人の傷まで背負い込めるだなんて思っちゃいない
だけどそこにそっと手を添えて
そこでぎゅっとにぎり返すことぐらい
それぐらいはしたいんだ
「ありがとう」と言われるたびに
同じ言葉が僕の心に刻まれるんだ
それは傷よりもっと深く
繰り返すたびに涙があふれて
僕の「ありがとう」も同じ深さであればと願う

僕らはこれから手をつないでいくんだけれど
どれだけの人にめぐり逢っていけるんだろう
そこで出逢った愛や夢 希望や光に微笑んで
どれだけの涙や悲しみを抱きしめていけるだろう
だけどなにがあろうとこの手は離さずにいこう

いこう

  • 2006年7月 3日 19:57
  • 松田拓弥
  • Poetry

5’

不安が消えない
いつも胸のどこかに抱えてる
すごく大事なものを守るように
いつかこぼれた涙のように

過去をいつも振り返るたび
同じ傷みが胸を刺す
まるでそれだけが想い出だったというように
そしてまた繰り返しの未来を怖れてしまうように

新たな道を歩いてきたと胸躍らせて
はたと立ち止まってしまったとき
同じ道が少し景色を変えただけと
今度は進もうとしていた道を見失ってしまいそうになる

きっとどこかにこの終わりがあると信じながら
それさえ恐れて何度も同じ始まりを求めてく
そして消えかけた道しるべをなぞるようにまた
同じ安心をくれる場所へと同じ不安を連れてゆく

笑いながら振り返って
泣きながら前を向いて

また歩きだして同じ不安に立ち止まってしまったときは
そこで思いきり泣いてしまえばいい

  • 2006年7月 3日 02:46
  • 松田拓弥
  • Poetry

洗面器

浅い容器に水を溜めて
僕がそれを覗きこむ
表面だけが波打って
底の見えない海のように
にぎった拳が脈打って
うねり出した水面が
静かに僕のなかで濁りだす

やり場のない怒りや
はけ口のない不安が
表面までは到達しないまま
僕のなかで拡散してゆく
どんなに歪んだ表情でさえ
ゆるやかな微笑みに似せてゆく

いつでも笑みを浮かべながら
そればっかりを練り上げられて
そんな石像ができあがったり
そのなかに閉じ込められた僕はいつか
自暴自棄になってみたり
だけど不思議と
ぬるま湯のなかをただ泳いでいるようで
居心地も悪くなかったり

いつかその鏡に映る僕ってやつに
思いきり拳をたたきつけてやったなら
水が揺れて弾けてこぼれて
僕の顔から笑みなんてものも消えるだろう
だけどそれをしでかす勇気もない

心の支えや優しさのなかでは
それを壊したくなるような
安心と不安が共存していて
そんなアンバランスで保たれている
泣き笑い 愛 怒りや憎しみ
いろんなものが溶け合っていて
だから優しい気持ちになれるんだ

鏡で自分の姿を眺めていたら
ヤなとこばかりが目につくように
人を見ればいいとこばかりが心に残る
そうやって人は出逢ってくんだね

いつか自分を覗きこんだら
誰かの顔が見れたらいい

  • 2006年7月 1日 10:17
  • 松田拓弥
  • Poetry

えんぴつ

“人生に消しゴムは使えないんだよ”
誰かの歌が僕の胸を引っかいた
そして僕はそれを消さない

消せないペンで文字を書き
消したいところは線を引く
それが不完全さを隠さぬように
見失うのが怖いんだ

自分の描いた軌跡が
そこで消えてしまいそうで
“完全”なんていうものは
きっとただの落書きなんだ

消しゴムを使うのは
僕が絵を描くときにだけ
知らぬ間にいらぬ影が落ちたそこに
僕はそれで光を作る

  • 2006年7月 1日 00:58
  • 松田拓弥
  • Poetry

tears of happiness

見慣れた景色をかきわけながら
いつもの座り慣れた隣の席で
なにげない会話のなかを泳ぎながら
なんでもないのに笑い合えた

なにもおもしろいこと言ってないし
もちろんなにかが変でもない
ただ調子を合わせただけでも
胸の奥から笑顔があふれだしてくるような
木漏れ日でもなく小春にそよぐ風でもなく
聞き慣れた声やありふれた言葉
何度も何度も繰り返されていくなかで
見つけたんだ ふとした幸せ
どうやってそれを表現したらいいかのがわからなくて
ただそれに慣れてないだけ
いつまで経っても慣れないもの
通り慣れたなかにあるもの
そんなに大きなものじゃない
思い切りは泣けないけれど
きっと隣に座っていれば気づけるもの

  • 2006年6月30日 18:44
  • 松田拓弥
  • Poetry

大切な人

大切な人がたくさんいて
大切な人は選べなくて
大切な人に順位なんてつけられなくて
大切な人を想っていたら
涙がたくさんこぼれたんだ
理由なんてきっとない
きっとそれでいいんだよね
きっと。

  • 2006年6月28日 09:00
  • 松田拓弥
  • Poetry

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