2006年5月の文章リスト

“ 2006年5月 ” 分の文。

旅路

たとえ小さな一歩でも
そこから旅は始まる
導きの手はなにもいらない
ただ足の向いたところへ
自分の心が行きたい方へ
きっと行ける
必ず行ける
あなたの見つけたその場所へ
あなたにしかないその場所へ

つらいとき さびしいとき
ふと涙してしまいそうなときは
ちょっとだけうしろを振り返ってみてごらん
きっと独りじゃないことを知る
だれかの影が必ず見える
だけどそれはあなたの旅路
だけど独りでいるんじゃない

そのときのつらさだとか
きっとその涙の理由も1つじゃない
ちょっと遠くへ来すぎていても
二度とそばへ行けないわけじゃない
そんな距離であなたをずっと見守っている
ぼくはいつでもここにいる
あなたから見てぼくはいつもそこにいるから

  • 2006年5月21日 18:39
  • 松田拓弥
  • Poetry

恋人

ありきたりな挨拶交わしただけなのに
それを運命だなんて呼んだりして
バカらしいけど好きになって
それを運命だったと信じたかった

ありがちだった気持ちの言葉も
いつもそればかりを伝えたけれど
飾りもつけずにカッコもつけずに
きみもぼくに同じ気持ちを伝えてくれた

ありがとう

ぼくがきみに出逢えたこと
ぼくの隣に座っていてくれた
ぼくに笑ってくれたこと
ぼくと一緒に泣いてくれた


歩き疲れた公園 2つおごりの缶コーヒー
晴れた日には傘の下で歩きまわって
ポスター片手に映画を観たり
ちょっぴりぼくは嫉妬した

まばたきしても眠りが覚めてもきみがいた
いつも置いてきぼりの旅行カバン
誕生日には恥ずかしそうに笑ってた
ちょっとムリした銀のリング

ありがとう

ぼくがきみに出逢えたこと
ぼくの手をにぎってくれた
ぼくに笑ってくれたこと
ぼくと一緒に泣いてくれた


「きみがぼくに教えてくれた」
これはそんな歌じゃない
ただぼくはきみが好き
きみが好き 大好きなんだ
だから

ありがとう

ぼくがきみに出逢えたこと
ぼくに笑ってくれたこと
ただ手をつないで並んで歩いてくれたこと
見慣れた小道もきれいに見えた
ぼくのそばにいてくれたこと
ぼくを選んでくれたこと
数え上げればキリがないけど
もいちど同じ映画をふたりで観たい


ありがとう
さようなら

  • 2006年5月21日 13:55
  • 松田拓弥
  • Poetry

存在

彼女が微笑みくれた
彼女はあんまり笑わない
そんな彼女が笑ってくれた
そんな彼女が笑ってるんだ

そのときぼくはそばにいた
ただそれだけだったんだ
だけど彼女が笑ってくれた
ぼくに笑ってくれたんだ

  • 2006年5月21日 10:36
  • 松田拓弥
  • Poetry

No Cry

不安がそのまま気持ちになって
自分の弱さを知る前に
気持ちをあなたに伝えたくて
伝えたくて 伝えたくて

だけどあなたは言うんだね
「もう泣かないで」

あなたがいてくれたから
わたしは涙を流せた
今も ここで あなたのそばで
それ以外はなにも求めていないのに


笑顔がそのまま自信になってく
自分の気持ちにまた気づく
あなたの笑顔が嬉しくて
嬉しくて 嬉しくて

だけどあなたは微笑むよりも
わたしの笑顔を見たがった

いつも見守っていてくれるから
わたしは素直に甘えられた
ずっと あのまま 抱かれていたかった
泣けたあとに見つけたやすらぎみたいに


涙も笑顔もわたしのすべてを受け止めてなんて言えなかった
それはあなたにただわたしのそばにいてほしかっただけだから

深く抱きしめるより
優しい気持ちの言葉より
ただあなたと同じ場所にいたかった
弱さとか強さとか
全部を隠してしまうより
ずっと見守っていてほしかった
ただそれだけだったのに

だけどあなたは言うんだね
「もう泣かないで」

あなたがいてくれたから
わたしは涙を流せた
我慢できない涙が落ちた
今も ここで あなたのそばで
また素直に泣けたなら
見守っていてくれるあなたがそばにいてくれるなら……

  • 2006年5月21日 03:56
  • 松田拓弥
  • Poetry

いつかはそれを信じたい

人は、いつも目に見えるカタチを求めてしまう。

きっと安心するんだと思う。

科学で証明できないものは信じない。

そんな感じをテレビから吸収したりして。

あるいは、教科書の全部を埋め尽くすあのちっこい字がそうさせたのかもしれない。

人の価値を数字で刻む座標の上を歩くからか。

それはどっちに転んでも、「X」でも「Y」でも、目に見えなきゃ信じられない。

自分のこの目で見えなけりゃ、いつでもどこでも不安になる。

安心もイイけど、不安もイイ。

違う。

目に見えないからこそ、欲しくなる。

目に見えないからこそ、誰もが手にすることができる。

目に見えないからこそ、信じれる。


人は、それを手に入れてしまうと、やがてそれを忘れてしまう。

だけど絶対離さない。

それがあって、別のなにかも欲しくなる。

それは持っててあたり前だと感じてしまう。

目に見えても見えなくても、忘れようと憶えていようと、いつかきっと信じれる。

それが目には見えないモノのカタチ。

きっと誰もが手にすることができるモノ。

目に見えないものが一番大切だとは思わない。

目に見えないものこそ一番大切なものだと気づくこともないと思う。

目に見えないものが希望だから。

きっといつかは手にすることができる。

そう信じることができるから。

忘れたくない。

きっと誰もが手にすることができるから。

いつかきっとその手で触れることができるから。

そしてその時が来たら、その手はずっとその感触を忘れない。

今度はそれを信じたい。

  • 2006年5月20日 07:39
  • 松田拓弥
  • Poetry

心の羽根

きっと心のどこかには
小さいけれど大きくて
強い羽根がはばたいている
きっと誰もつかまえられない

もしも君の羽根を折ってしまっていたのなら
ぼくを離れてまた空へ 大きな空へ飛び去ればいい
もしも君の心の羽根が見つからないのなら
ぼくが一緒に あの君の心の羽根を探してあげる


きっとそこには自由があって
静かで大きな自由があって
その羽根いっぱい広げることができると思う
きっと幸せ見つけられるさ

いつかは君も羽根と去っていってしまわないか
不安で不安で仕方ない 素直になれればなれるほどに
もしもぼくの願いが叶うなら
ずっと君をつかまえてたい 君のその羽根折ってでも


きっと誰もが持っている
いろんなものを背負いながら
心の羽根で大きな空を目指してる
そしてきっと誰もがたどり着ける

雲があって雨が降って
君の羽根は濡れていた
空が落ちて雲が消えて
心の羽根が陽射しを受けた


ぼくの羽根は見つからない
ぼくは羽根を見つけない
君がぼくの小さいけれど大きな幸せ
君がぼくの強い羽根
ぼくの羽根は折れちゃいない


でも
もしも君の羽根を折ってしまっていたのなら
ぼくを離れてまた空へ 大きな空へ飛び去ればいい
もし君の心の羽根が ぼくじゃ広げられないのなら
ぼくはきっとつないだ手さえ離すだろう
もしも君の心の羽根が見つからないのなら
ぼくが一緒に あの君の心の羽根を探してあげる

君のその心の羽根はぼくだけのものじゃない
君をずっとつかまえてたいと願うのはぼくの自由だけれど
心がまた自由の空へとはばたいてゆくのは
それは誰もが持ってる羽根なのだから

  • 2006年5月20日 01:51
  • 松田拓弥
  • Poetry

夕陽

山のようなビルのあいだに
また今日も陽が落ちてしまう
ぼくはいくつ夢を見るのだろうか
また眠りがやってくる

目を閉じて
いろんなことを考えながら
目を閉じて
静寂と闇のなかに身を委ねて

また目覚めたときには忘れるだろうか
生きてることを実感できるのだろうか
目覚めなければずっとそこにいられるだろうか
また夢が見たくて生きるのだろうか

眠り 祈り 憤り
いくつ夢を見るだろう
今度は悪夢か 正夢か
またいつもの見果てぬ夢か

そして今日も陽はまた昇る

  • 2006年5月20日 00:05
  • 松田拓弥
  • Poetry

水たまり

落ちてた月を蹴り上げた
泥が飛んで
ズボンを汚して
月の雫と静かに踊る

まだ長靴なんてはけてた頃に戻ったみたいで
なんだかぼくは嬉しくなった

まだ体が小さかった頃は
心はもっと大きかったような気がする
体ばかりが大きくなって
夢や希望を小さくしてきた

だけどそれは 今どこにあるんだ?

見上げた空にも月があって
地面の空にも月があった
どちらの月に触れられるだろう
もしかしたら蹴り上げたのは
ぼくのなかの小さくなった心だったか

けれどそれが今 ここにあるんだ

きっと明日は天気がよくて
また陽射しがそこを照らしたら
ここにはもう小さくなった月さえ映らず
ぼくのズボンを汚すだけの
石ころみたいな夢や希望が積もるのだろうか

  • 2006年5月19日 23:37
  • 松田拓弥
  • Poetry

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