2006年5月の文章リスト

“ 2006年5月 ” 分の文。

まっしろ

まっしろな紙
えんぴつで描いた夢のかけら
いろんな色で塗りつぶしては
また小さいまっしろな紙

なにも描けない心の闇
いつしか夢はふくらんで
力が入って芯が折れた
小さな点がにじんでゆく

いろんな色のクレヨンも
いつしかどれもが短くなって
色のかけらがせめての面影
想いだせても忘れられてく

お天道様が出てるときには
目を閉じたってまっしろな紙
月もない夜
インクをこぼしたようなまっしろな紙

まっしろな紙
たくさん詰まったえんぴつの芯
まだ新しいクレヨンの先
そこに座って誰を恨もう

今は言葉を選ぶけど
昔はそこに絵を描いた
人より多くの色を使って
人より大きな絵を描いた

まっしろな紙
今ぼくはそれが欲しい

  • 2006年5月24日 02:37
  • 松田拓弥
  • Poetry

ありがとう

今この想いを失くしたら
きっと僕には何も残らないだろう
今この歌や伝える言葉を忘れたら
きっと僕には何もありはしないだろう

なにもかもを失った
そう思った僕がいた
そこには自分だけが残るだろう
取り残されたと思うだろう

つらいだろう
痛いだろう
小さな部屋の闇のなかで
きっとひとりで泣いてしまう

だけど支えてくれる誰かがいるなら
許してくれる誰かがいるなら
それはきっと自分だけじゃないってこと
弱さや強さは涙で測れるものじゃない

何もなくても僕がいる
歌えなくても伝わらなくても
涙だけが言葉としても
自分だけはここにいる

わかってくれる誰かがいたなら
泣いてくれる誰かがいたなら
それはずっと一人じゃないってこと
今までも そして これからも

ありがとう
ありがとう
今はうまく伝えられないかもしれない
だけどいつかは伝わるように
そしていつかは誰かに伝えてもらえるように

  • 2006年5月24日 01:03
  • 松田拓弥
  • Poetry

BROTHER

今あなたを失ったなら
この世の誰を家族といえよう

親は1人の人として
僕らに命を与えてくれた人

同じ血を分け合えたのは
あなただけだと僕は思う

この木の幹には血が流れ
それが僕らにつながっている

そしてまたいつか
僕らが新しい木を作っていかなきゃ

強い風にも激しい雨にも負けない木を
そして僕らが僕らを守れる大きな森を

小さな木たちが大きな森を作っていくんだ
時には大きな森にも安心を

今あなたを失ったなら
この世の誰を家族といえよう

  • 2006年5月24日 00:46
  • 松田拓弥
  • Poetry

270円

ぼくの煙草が値上がりしました
270円になりました
味も何も変わってないのに
20円も上がりました

嗜好品はいつの間にか値上がりします
何も変わっていなくてもその価値は変わっていきます
時代の流れに値踏みされてその値段が決まります
売れなきゃ中止 製造までもが止められます

でもそれは一体誰が決められることなんでしょうか?

いくら好きでも失われれば戻りません
カネを出しても手に入れることができません
よりそれに近いもので補うことしかできません
より良いものが出るかもしれません
そのときはよりカネを出すかもしれません
だけどやめることはできません

もし違うものに手をだせば
以前のものはゴミ同然に感じるでしょうか?
ゴミとして扱われてしまうでしょうか?
そう扱われることすらなくなるのでしょうか?

  • 2006年5月23日 22:02
  • 松田拓弥
  • Poetry

NO

やっぱり僕は考えなおした
僕が悪いと思ったことは
なにもかもを否定する
そのすべてを否定する

「これも1つの考え方」だと考えるのを
僕はそれを人任せにすることにした

僕の人生の上では
僕がその主人公でありつづける
僕がその中心にいつづける
こればっかりは譲らない
なにがあろうと譲れない
聞き流されてく存在なんて耐えられない
それを自分から認めてしまうのはもっと耐えられない

それはきっと誰もが同じ
それもわかってる
だから僕は譲らない
自分に対してはいつまでも頑固でありたい

僕の無理強いかもしれない
怒りたいなら怒ってほしい
僕を否定するならしてほしい
それが僕という人間なんだ

だから僕には
あなたという人をぶつけてほしい
あなたのすべてをぶつけてほしい

ここにいる自分自身に誇りを持ちたい
誇りを持って自分自身でありつづけたい

  • 2006年5月23日 12:02
  • 松田拓弥
  • Poetry

kawa

今はこれしか言えなくて
おもしろくもなんともない
その程度の自分なんだと
好きと嫌いを行ったり来たり

努力が嫌いと自分を嘲ったこともあったけれど
1つ1つを積み重ねてきた
時にはちょっとムリもした
誰かに伝えることでもない
自分だけがわかっていればそれでいい
それで充分
それだけで自分なりにがんばれた

そんな自分は嫌いじゃない
あんな自分も嫌いじゃない
だけど好きになれない自分もいたんだ
嫌いじゃないけど好きとも言えない
好きといえる自分でいたい
いろんな自分を見つけたい

言葉にならない気持ちもあって
自分じゃなにもわからないけど
特にそんな理由もないけど
今の自分なりにがんばってる


そんなに大きな理由はいらない
自分だけがわかっていればそれでいい
自分だけの理由でいい

“その程度”がどの程度か
あとで自分でつかめばわかる

伝わらなくても自分だけはわかってる
それが一番大きな理由

  • 2006年5月23日 09:35
  • 松田拓弥
  • Poetry

人よりちょっと小さな胸

いつの間にか心がからっぽ
考えても考えてもなにも出てこなくない
感じることができなくなってる

子供の笑顔
大人の涙
想い出
ぬくもり

映画ならいつの間にか泣いているのに
リアルのなかには気持ちがどこか入っていかない

一輪の花
喧騒
窓を打つ風
降りだした雨

「かわいそうだね」と言われるたびに
認めたくない自分がいて
「そういう性格なんだ」と笑ってみせる

繊細さだとか感動だとか
うすっぺらな笑みを浮かべながら
より現実味のない甘さを舐める
ヨダレを垂らした牛のように
何度もそれを味わってるだけ

人に言うのは簡単だ
だけど自分のそれはどこへいった?

きっと答えなんて求めてない
まわりで誰もが泣いたり笑ったり
憎しみ合ったりしてるから
それが僕のなかの同じものを動かしてるんだ
だからそこから抜けたあと
むなしさだけしか残らないんだ

だけどちょっと
そっと胸に手を添えてみる

ぽっかり穴があいたような
涙すらも出ないような

でもそこには
むなしさが入るゆとりがあるとか
今の今までなにかが埋まってたんだとか
なにも受けつけないで
なんでもかんでもつっぱねるより
ずっとマシだと感じれた
今の今

からっぽな心なら
きっとなんでも感じれるさ
なにも感じてないんじゃない
感じるものが次から次へとありすぎるんだ
きっとすぐ胸いっぱいになっちゃうだけさ

  • 2006年5月23日 02:04
  • 松田拓弥
  • Poetry

骨董品

恋人どうしが笑っている
友達とおしゃべりしながら笑ってる
母につられて子供も笑う
なにもないのに笑っていられる

笑いがそこへ溶けてゆく
笑顔が1つの景色になる

笑顔はごまかすための道具じゃない
素直な気持ちがそのまま映る鏡にしたい

  • 2006年5月22日 22:26
  • 松田拓弥
  • Poetry

» 全リストを見る »

Search
Feeds
ランキング
人気ブログランキング

人気ブログランキング

にほんブログ村
ブログランキング・にほんブログ村へ

にほんブログ村

BlogPeople

BlogPeople:自分/自分のこと

BlogPeople:人間・哲学/人間考察

BlogPeople:芸術・文学/小説家予備軍

Creative Commons License

Creative Commons License

Creative Commons

トップへ戻る