2006年5月の文章リスト

“ 2006年5月 ” 分の文。

遠くで風が吹いていた
はるか彼方で かすかな音が聞こえてきた

春だ 春が来る
桜が咲くんだ


だけど僕は待っていた
ただ待ってるだけだったんだ

  • 2006年5月31日 16:34
  • 松田拓弥
  • Poetry

いつか

あきらめムードの体のなかで
心だけが空を飛ぶ

夢のかけらを吐き捨てながら
最後の最後でため息も出る

“あのころ”は今も“あのころ”のまま
“いつか”はずっとそのままで

1つ1つを選びながら
確かめてから捨てていく

“あのころ”はずっと“あのころ” のまま
“いつか”は今も“いつか” のまま

  • 2006年5月31日 13:49
  • 松田拓弥
  • Poetry

stupid

一体なにが愚かなのか?

虚勢か?
無知か?

頭がいいように見られたい
賢いと思われたい
センスがいいと思われたい
カッコイイと言われたい

自分を愚かそうに演じることか?
自分の愚かさを隠すことか?

できる限り流行は取り入れたい
イイものが欲しい
高いものが欲しい
ロクな大人になりたい

愚かな自分を知らないことか?
なにが愚かなのかもわからないことか?

それなのに
こんな果てのない疑問符に
ただただもがいてみることか?

  • 2006年5月31日 10:25
  • 松田拓弥
  • Poetry

NEWS PAPER

風に揺れる新聞紙
また今日という日が流れてゆく
また今日が昨日になり
明日がいつの間にかやってくる
いつかはいつかのままになる

僕はまた強がるだけで今日を越えた
自分の弱さを1つ1つ確認させていくように
自分の無知を自慢するように
自分のだけの物差しで 他人の尺度で
僕の歩幅を測ってる

自分の弱さは隠せはしない
強がることでそれを知る
自分が一番わかってる
人は弱さの結晶だ
強がることで崩れてゆく

ムリをして
それがいつの間にか馴染んでしまって
人の弱さにも気づけなくなる
だけど強がることをやめてしまうと
きっともう明日の新聞はやってこない

今日の日付を確認しながら
生かされている文字を追いながら
自分の無知を補いながら
でも読み終わればすぐに捨てられるんだ

  • 2006年5月31日 05:50
  • 松田拓弥
  • Poetry

明け方なのか、夕方なのか

時計の針が2時をまわる
もうどれだけこうしていただろう?

透けたような明日の輪郭
透かされたような昨日の影
ほんの短く喜んだり
長い廊下を歩くように悩んだり
隙間を埋める微笑みも
流れ去る時のなかでは凍りつくんだ
そう 時計の針が僕の顔を
ふっと通過するたびに

戻ることも戻すこともない過去にもがき
後悔のようにどっと押し寄せてくる明日に向かって
進んでゆく 進んでゆく 進んでゆく

老いるほどに若返っていくような
この心と自由の意味をかけ違えて
いつもあたり前のようにできていた
ボタンが今日は見つからない

いつの間にか首からぶら下がっていた
燃ゆる時間と消えゆく体
時が明日を灰にする
明日が過去を風に変える

だけどどこへも運んじゃくれない
ただただ巻き上げてくれるだけ

だけど今はわかるんだ
だって、ずっと起きてたんだから

全部時間のせいにして

  • 2006年5月31日 02:06
  • 松田拓弥
  • Poetry

三つ葉

そこにはたくさんの三つ葉がある
細い茎にただ葉っぱが3枚くっついている
寄り添うように
そして守るように

普段はまるで気づきもしない
そこを通りすぎるときは全部がただの緑色
もし1つが枯れていてもそれもきっと同じ色
急いでいるなら忘れている
いつもあたり前のようにそこにあるんだ

ある日 そこで四つ葉を見つけた
たった1枚小さな葉っぱが増えただけ
だけどたった1つだけ

それは僕がその日に初めて改めて
その存在に気づいただけ
うつむいたまま歩いていたら
ふっと気づけただけのこと

僕はそれを「幸せ」と呼んだ
風に揺れる三つ葉のなかで

  • 2006年5月31日 00:18
  • 松田拓弥
  • Poetry

69

「さようなら」
それが今でも言いだせなくて
無邪気に笑う君がつらい
僕が見とれた君の笑顔は変わらない

「愛してる」
なんてもう言わないで
今さら気持ちぶつけないで
君が見つめる僕の笑顔も変わらない

だけど君はもうわかってるのかもしれないね
それでも一緒にいたいと思ってくれてるのかな
悲しいね
だからいつもよりもにぎった手のひらに
力が入ってしまっているのかな?


「それじゃあね」
それはつかの間のさようなら
うしろに影を引くように
君も 僕らは何をつなげようとしているの

だけど次はもうこない それには気づいてくれているのかな
それでもここに来てみたら忘れてしまうね


永遠を誓ったときもあった
それは君も同じだったと思う
だけどふと鏡文字に気づくように いつからか
どっちがどっちで正しいのかもわからなくなってしまった
ところで今は何時?


「わかってるよ」
そんな言葉は聞きたくない
一体なにを見てるというの?
混乱するのは当然だろうけどわかってほしい

でも
僕は君とまた会うための準備をしてるんだ
今日こそ「さよなら」言いたい するって決めたんだ
悲しいね ホントにね
だけど想い出すらもわかっちゃいないんだ
またさよならできないのかな?
永遠に 永遠に そう
愛してると伝えることも もう

  • 2006年5月30日 20:50
  • 松田拓弥
  • Poetry

幸せの花

きれいな花は
その種のために
すぐに摘むという

僕は自分の花を
いくつ摘んできただろう?
自ら摘んだこともあっただろう
そしてその次の花を
よりきれいに咲かせるために

でも
それができてたことはあっただろうか?

  • 2006年5月30日 15:00
  • 松田拓弥
  • Poetry

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