時計の針が2時をまわる
もうどれだけこうしていただろう?
透けたような明日の輪郭
透かされたような昨日の影
ほんの短く喜んだり
長い廊下を歩くように悩んだり
隙間を埋める微笑みも
流れ去る時のなかでは凍りつくんだ
そう 時計の針が僕の顔を
ふっと通過するたびに
戻ることも戻すこともない過去にもがき
後悔のようにどっと押し寄せてくる明日に向かって
進んでゆく 進んでゆく 進んでゆく
老いるほどに若返っていくような
この心と自由の意味をかけ違えて
いつもあたり前のようにできていた
ボタンが今日は見つからない
いつの間にか首からぶら下がっていた
燃ゆる時間と消えゆく体
時が明日を灰にする
明日が過去を風に変える
だけどどこへも運んじゃくれない
ただただ巻き上げてくれるだけ
だけど今はわかるんだ
だって、ずっと起きてたんだから
全部時間のせいにして
- 2006年5月31日 02:06
- Poetry
ランキング参加中なので。
単語連鎖
- あとがき : NEWS PAPER
- まえがき : 三つ葉