そこにはたくさんの三つ葉がある
細い茎にただ葉っぱが3枚くっついている
寄り添うように
そして守るように
普段はまるで気づきもしない
そこを通りすぎるときは全部がただの緑色
もし1つが枯れていてもそれもきっと同じ色
急いでいるなら忘れている
いつもあたり前のようにそこにあるんだ
ある日 そこで四つ葉を見つけた
たった1枚小さな葉っぱが増えただけ
だけどたった1つだけ
それは僕がその日に初めて改めて
その存在に気づいただけ
うつむいたまま歩いていたら
ふっと気づけただけのこと
僕はそれを「幸せ」と呼んだ
風に揺れる三つ葉のなかで
- 2006年5月31日 00:18
- Poetry
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