2006年5月の文章リスト

“ 2006年5月 ” 分の文。

夜明けの月

ふと見上げた青い空
そこに見つけた白い月
ほんの少し嬉しくなる
なんだか幸せ

また振り返った青い空
そこに消えない白い月
ほんの少しかすんでる
なんだか虚しい

ふと見上げた青い空
そこに見つけた白い月

また振り返った青い空
そこにまだある白い月

また見上げた青い空
そこから消えた白い月

もう見慣れたいつもの空
そして気づいた僕の涙

  • 2006年5月26日 16:59
  • 松田拓弥
  • Poetry

last again

たった一つの恋が消えて
これで最後と祈るように
笑って過ごした毎日を
涙の前に振り返った

「愛してない」とも言えるぐらい
ずっとあなただけを愛してる
「あなたしかない」
そう感じさせてくれた
いつもあなただけを見てるから

花よりキレイになれた気がした
星より光り輝いてるようだった
そんな自分を好きになれた
あなたを愛し
そんな自分も愛せたんだ

だけど
たった一つの恋が消えて
これで最後と祈るように
笑って過ごせた毎日に
涙を残して歩きだした

  • 2006年5月26日 12:49
  • 松田拓弥
  • Poetry

住めば都

いつの間にか迷い込んだこの場所も
慣れてしまうと もうなにも感じない
いつの間にか居心地だってよくなって
「住めば都」と 忘れたように思いだす

机上の空論ぶつけたって
誰かの涙には弱かったりして
どんなに水をあげたって
窓辺の花は枯れてゆく

気づいてみれば幸せだったり
思いだせば涙したり

なにがあって なにがないのか?
そんなの僕が知るもんか
いつか僕が触れたものが
今もそこにあるだけさ

100万ドルの夜景だって
ただの夜景と映るだけで
ロケットみたいな滑り台じゃ
宇宙になんて飛べっこない

なにが変わっていくんだろうって?
そんなの僕が知るもんか
いつか僕が見てきたものが
今はちょっと違うだけさ

小さいころはアメ玉1つで嬉しかった
なにも買えない硬貨だけでも嬉しかった
お母さんに褒めてもらって嬉しかった
つらいときにはどこかに隠れて一人で泣いた

その全部が一生懸命?
そんなの僕に聞かないで
わかってもらえるなんて思ってないから
自分で経験すればわかることだし

どんなに言葉を費やしたって
ホントの気持ちはわからない
言葉でそれを隠すように
忘れたように思いだす

「住めば都」と 誰もが忘れたように思いだす
いつか自分で触れたものが今もそこにあるだけさ
いつか見上げた空の光が今もそこにあるだけさ
今は大きな大きな太陽もアメ玉みたいに見えるだけさ

  • 2006年5月26日 09:39
  • 松田拓弥
  • Poetry

失恋

出逢ったころは見つめ合って話すことができたのに
今じゃ視線もこの手もすれ違い
うしろ姿を追いかける

逢おうって言葉も「逢って」と小さく願ってる
ふとひとりを感じたときは「好きでいて」と祈ってる

繰り返された小さな「さよなら」
一度きりの大きな「さよなら」

信じてほしいと逃げられて
隠した涙に背を向けられて

「どうしたらいい? ずっとこのまま好きでいてよ」
そんな言葉は夜の闇に 涙とともに

同じ気持ちのはずなのに
神様に願うなんてバカげてる

わかってる
わかってるけどわかってほしい

愛してるよりキスがほしい
抱きしめるよりしっかりこの手をつないでほしい

もっと早くに出逢っていたらと時計の針を戻してみるけど
出逢いに遅いなんてなかったはず

もう二度と離さない もう二度と離れない
だけどそれも嘘になってる

つらいたびに涙して
嬉しいたびに涙して

一つの恋が終わってく
だけど恋を失くしたわけじゃない

  • 2006年5月25日 04:16
  • 松田拓弥
  • Poetry

時の砂

豆電球
ランプ
灯台
街の街灯
蛍光灯
ペンライト
ヘッドライト
スポットライト
サーチライト

太陽
そして星

時代の底には時間という名の川が流れ
そこを泳ぐ魚のように多くの文明が築かれた

ただの砂を金に換える
錬金術師はいつになったら現れるのか

時は繰り返されるという
悪戯のように風の向きが変わるからか

名刺がわりに年を差し出す
だけど人は忌み嫌う

いつか宇宙が地図になったら
その尺度は時間になるのか

どこかの地図上ではかつてこの国が呼ばれたように
この惑星はいつか「黄金の星」と言われているかもしれない

  • 2006年5月25日 00:30
  • 松田拓弥
  • Poetry

時の距離

やがて距離は時間で計るという
光の速さで進める範囲
時間で計る長い道のり
そして軌跡を残す光の尾

だけど光に速さはない
気づくか気づかないか
そこにある光に気づけるかどうか
きっと答えはそこにある

闇のなかでは光はきっと見つけやすい
求めるからだ
光のなかではきっと気づくことはない
求めなくてもあるからだ

闇を恐れる
光を求める
似ているようで違ってる
きっとそれは違ってる

織姫と彦星は闇のなかでも輝いている
光の速さじゃ計れない
時間の流れは問題じゃない
そこにはそんな距離がある

そこはきっと闇じゃない

目を閉じても光があれば
それが一番速い光
それが一番速い時間
それがきっとあなたの光

  • 2006年5月24日 12:55
  • 松田拓弥
  • Poetry

穴を掘ってく毎日です
いつかは自分が埋まります

毎日まいにち生きながら
毎日まいにち死んでゆきます

毎日まいにち進みながら
毎日まいにち戻ってゆきます

365から1日引いて
その晩見れる夢に眠る

愛や夢は 光となり希望となり
その残り香や残骸は 闇となり想い出となる

どれだけ穴を広げるだろう
この体を入れるために

  • 2006年5月24日 10:50
  • 松田拓弥
  • Poetry

花や小石

誰かを思えば 自分が消えてく
自分を思えば 誰かが消えてく

その想いを言葉にすれば
きっとなにも伝わらない

ここにあるからそれは重い
出した途端に軽くなる

空気のように感じながら
貪るように 補うように

誰かが消えれば
ほかの誰かで埋めてしまう

流れるように隙間へ入り
流れるように去ってゆく

道で花を摘むように
道の小石を蹴飛ばすように

それを外に吐きだすと
中身もへってくような気がしてる

もったいぶって偉そうに
だけどホントは伝えたいのに

その思いを確かめたくて
自分も消えずに 誰も消えずに

目を閉じて 誰かを思えば
それが重くのしかかる

  • 2006年5月24日 04:52
  • 松田拓弥
  • Poetry

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