誰かを思えば 自分が消えてく
自分を思えば 誰かが消えてく
その想いを言葉にすれば
きっとなにも伝わらない
ここにあるからそれは重い
出した途端に軽くなる
空気のように感じながら
貪るように 補うように
誰かが消えれば
ほかの誰かで埋めてしまう
流れるように隙間へ入り
流れるように去ってゆく
道で花を摘むように
道の小石を蹴飛ばすように
それを外に吐きだすと
中身もへってくような気がしてる
もったいぶって偉そうに
だけどホントは伝えたいのに
その思いを確かめたくて
自分も消えずに 誰も消えずに
目を閉じて 誰かを思えば
それが重くのしかかる
- 2006年5月24日 04:52
- Poetry