ありきたりな挨拶交わしただけなのに
それを運命だなんて呼んだりして
バカらしいけど好きになって
それを運命だったと信じたかった
ありがちだった気持ちの言葉も
いつもそればかりを伝えたけれど
飾りもつけずにカッコもつけずに
きみもぼくに同じ気持ちを伝えてくれた
ありがとう
ぼくがきみに出逢えたこと
ぼくの隣に座っていてくれた
ぼくに笑ってくれたこと
ぼくと一緒に泣いてくれた
歩き疲れた公園 2つおごりの缶コーヒー
晴れた日には傘の下で歩きまわって
ポスター片手に映画を観たり
ちょっぴりぼくは嫉妬した
まばたきしても眠りが覚めてもきみがいた
いつも置いてきぼりの旅行カバン
誕生日には恥ずかしそうに笑ってた
ちょっとムリした銀のリング
ありがとう
ぼくがきみに出逢えたこと
ぼくの手をにぎってくれた
ぼくに笑ってくれたこと
ぼくと一緒に泣いてくれた
「きみがぼくに教えてくれた」
これはそんな歌じゃない
ただぼくはきみが好き
きみが好き 大好きなんだ
だから
ありがとう
ぼくがきみに出逢えたこと
ぼくに笑ってくれたこと
ただ手をつないで並んで歩いてくれたこと
見慣れた小道もきれいに見えた
ぼくのそばにいてくれたこと
ぼくを選んでくれたこと
数え上げればキリがないけど
もいちど同じ映画をふたりで観たい
ありがとう
さようなら
- 2006年5月21日 13:55
- Poetry