"Poetry" にまつわる文章のリスト
交差点
そして今、その “裏切り” のない交差点に、ぼくはたたずんでいる。
見上げると、そこには大きな大きな空がある。
ふと他人に視線を向けると、一瞬だけぼくを見るか、見て見ないフリをする。
手にしたお金でなにかを買えば、それはどこかへ消えてゆく。
知っている人を探してみるけど、それはきっと影や記憶が重なるだけで、知らない人のなかに潜む小さな小さなぬくもりを探してるだけ。
見つからない。
そこにはきっと誰もいない。
- 2006年4月18日 00:33
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SEE U 2
恋は言葉があふれだす。
自分の想いを伝えたいから。
だれもが詩人のように
尽きることのない水で
しっとりと濡れた布が心にかぶる。
気持ちを言葉に変えるように
その日の笑顔も気持ちに帰る
悲しみは涙があふれだす。
言葉じゃ気持ちに追いつけないから。
流れては消えた涙の跡には
また違う気持ちを背負った小さな粒が包んでく。
あったかくて冷たい心の雫が
熱い気持ちを冷ましてゆく
裏腹な気持ちをそのままに
- 2006年4月18日 00:30
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Cry
自分の流した涙は、きっと、自分にしかわからない部分が多い。
誰かに見せるために泣くんじゃない。
誰かに気づいてもらうために泣くんじゃない。
泣きたくても泣けないときがある。
なぜか涙するのを我慢するってことがある。
でもそんなとき、ふとひとりになったとき、
まるで雨で景色がにじむように涙がこぼれてしまうんだ。
自分の涙は、もうそんなにつらくない。
そんなに悲しいわけじゃない。
そんなに淋しいわけじゃない。
その涙の意味よりも、また自分の弱さを思い知る。
でも誰かの涙が何よりつらい。
心のなかで泣いてる人がいる。
無力さ、弱さ、もろさ、強さ、優しさ。
そんな人の涙に、いつも母を思いだす。
もし涙がなかったら、この弱さとか強さとか。
優しさとかを、
どうやって表現したらいいかわからない。
- 2006年4月17日 05:01
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クロス
どんなに言葉を費やして
自分を隠してきただろう
自分の知るすべての言葉を費やして
どれだけ嘘をついただろう
自分の知る言葉で
知らない自分を覆ってきた
ありもしない理由を作りだしては
無意味な結果を消してゆく
だからなにも理解できなくて
言葉はいつも蜃気楼の檻の中
今までのなにかを変えるために
今日も明日もあさっても
その繰り返しの繰り返しで
結局なにも変えられなくて
だけど終わりはまだまだ来ない
“結局”なんてたった2つの言葉を使うには
まだまだ今じゃ早すぎる
ずっと止まったままだった
時計の針はさっき手のなかで
今また動きはじめたばかりだから
小さく小さく
友達が笑顔も連れていって
他人の隙間を吹き抜ける季節の風の口笛に
自分の居場所もわからぬまま
ひとり 交差点で鼻歌なんてね
だけど嘘をつくために言葉を憶えたわけじゃない
自分の居場所を探すために
他人ばかりの交差点で隙間風をにらみつけに来たんじゃない
ここを渡りきっても
その先になにかが待ってるわけでもないけど
渡りきれたら渡る前とは
少しはなにかが違っているかもしれないし
他にはなにも変えられなくても
自分のなかで何が変わればそれでいい
だから今はそれで充分なんだと思えたり
涙が急にあふれてきた
止まることもできなくて
止めることもなかった
ごくありふれた人の街
- 2006年4月15日 00:53
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愛色
一緒に過ごした時間よりも
出逢うまでが長かった僕たちだけど
君と過ごせた時間が
どんなひとりの季節よりもずっとずっと長かった
桜の花が散るころに
僕らはそこで出逢って
同じ色の花びらの上
そこから二人で歩きだした
次の季節に迎えた日々で
強くにぎった手と手も
ちょっとぎこちなくなったけど
今度は強く強く抱きしめた
愛色季節を重ねるたびに
君への想いも深まって
君が伸ばしたその手のひらと同じように
季節の木の葉も頬を染めてく
あの日言葉に変えた僕の気持ち
その夜明けの景色を変えた雪のように
君の心にずっとずっと降り積もればいい
君のリングに触れるたびに感じられた
優しく冷たいそのぬくもりのように
愛色季節を重ねてゆくたび
僕らは変わらぬ約束を
“また変わらぬ季節を繰り返そう”
また君と変わらぬ季節を繰り返そう
そう君と一緒に変わらぬ季節と景色を
季節は変わっても変わらぬ景色
君と一緒に映画を見ていたソファも
君と並んで眺めた鏡も
君が聴いてたCDも
そして写真のなかで笑顔で寄り添う君と僕も
変わらぬ景色は2人で過ごした時間のなかに
忘れよう
だけどそんな努力はやめたんだ
君の笑顔でまた僕も笑えるように
それが僕の愛色景色だから
今でも君は愛しき人だから
そして君はこれからも
ずっと僕の愛しき人だから
- 2006年4月14日 02:27
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まずいコーヒーでも飲めた日々
今日のコーヒーはやけに苦くて
いつもより多く砂糖を溶かしこんで
グルグルグルグルかき混ぜた
だけどちっとも甘くなんか感じない
思えば今日は二日酔い
はしゃぎ合ったぬくもりも
昨日は昨日で 昨日だけ
ヒリつくような頭のなかは
まどろみなのか 夢なのか
それから僕は何もしない
なにも見ない
なにも感じようともしていない
匙に滴る雫でさえ
この瞳のなかじゃ渇きだけしか映らない
僕はいつからこんなに強くなったのか
なにもかもが眠れば消える
僕はいつからこんなに強くなったのか
夢も心も切り捨てて
僕はいつからこんなに弱くなったのか
ただじっと全部を背負って我慢して
なにもかもを忘れてしまう
いつからか自分の靴を履き替えた
真新しいちょっと高価な黒い靴
ある日靴を並べてみた
どんどんキレイになっていった
まるで汚れることを知らないように
一体どこを歩いていたのか?
人の笑顔が見たかった
いつも笑って欲しかった
みんなの笑顔に囲まれてるのが夢だったんだ
いつもいつも笑っていて欲しかった
だけど自分の笑顔は消えてたんだ
こんな詩なんて売れやしない
カネも女も親友も
誉められたいし認められたい
何でも全部2つほしい
本当に失うことがないように
優しい言葉も軽いキスも
体や心を重ねながら
それと同じだけ重ねた嘘でできた
充血したようなひびを埋めるように
みんなみんな欲の裏を隠しつづけて
裏腹なのを逃げ道なんかに変えていた
右手にスプーン
左手には湯気の消えたコーヒーカップ
そして舌の上には角砂糖
今日のコーヒーはやけに苦い
グルグルグルグルかき混ぜながら
こぼれるほどの砂糖を垂らす
だけどちっとも甘くならない
そんなコーヒーなんて飲んでられない
もう飲めない
じゃあ今度は塩を1つ
やっぱりちっとも甘くない
今日はなんだかほろ苦い
- 2006年4月13日 02:22
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見上げた星1つ
たった今
重ねたキスも何もかも
すべて忘れてキスをしよう
「僕の過去はずっと君であってほしい」
そう僕は星を見上げた
今が始まるこれからも
今が終わるこのときも
この光り輝く星のように
僕の過去は君の未来とともにある
- 2006年4月12日 05:49
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バイバイ
また逢えるよね
また逢えるんだよね
また逢おうねって
こんなのホントはいらない約束なんだよね
そうだよね
もう逢えないのかな
もう逢えないんだね
だからバイバイするんだよね
でもそれなら ねえ
「さよなら」って言ってよ
友達みたいな言葉だけじゃ
ずっとさよならできなくて
今でも涙があふれちゃうんだ
別れだけ大人のフリをしてみたって
結局いつも子供のままで
「バイバイ」って
どんどん小さくなっていくそのうしろ姿に
でもホントは隣のななかまどの木に もう一度
「バイバイ」って
子供だっていつかテレビで見たような
泣き笑いもできるんだ
振り返らないずっとずっとうしろのほうで
見えなくなっても「バイバイ」って
「バイバイ」って呼んでるんだ
- 2006年4月12日 05:42
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