自分の流した涙は、きっと、自分にしかわからない部分が多い。
誰かに見せるために泣くんじゃない。
誰かに気づいてもらうために泣くんじゃない。
泣きたくても泣けないときがある。
なぜか涙するのを我慢するってことがある。
でもそんなとき、ふとひとりになったとき、
まるで雨で景色がにじむように涙がこぼれてしまうんだ。
自分の涙は、もうそんなにつらくない。
そんなに悲しいわけじゃない。
そんなに淋しいわけじゃない。
その涙の意味よりも、また自分の弱さを思い知る。
でも誰かの涙が何よりつらい。
心のなかで泣いてる人がいる。
無力さ、弱さ、もろさ、強さ、優しさ。
そんな人の涙に、いつも母を思いだす。
もし涙がなかったら、この弱さとか強さとか。
優しさとかを、
どうやって表現したらいいかわからない。
- 2006年4月17日 05:01
- Poetry