"Poetry" にまつわる文章のリスト

僕は人が嫌いだった。

だけどそれは違ってた。

嫌われるのが怖かった。

傷つくのが怖かった。

だから僕は笑ってた。

笑っていれば時は過ぎると思っていたから。

笑っていれば傷も癒えると思っていたから。

だから僕は笑ってた。

ヘラヘラと、なにも見ずになにも考えることもなかった。

笑ってただそこを通りすぎてゆくことで、僕は僕を隠してた。

傷つくのはもう1度だけで充分だと、裏切られるのはたった1度でたくさんだと。 



だけど、裏切ることもつらい。

去ってゆくうしろ姿を見守られること、それもすごくつらいこと。

悲しみを知ってる人の微笑みは、何よりとても優しかった。

美しかった。

僕はそれをあとで知った。

時が経った。


僕は人が嫌いだった。

だけどそれは違ったんだ。

僕はホントは、人が大好きなんだと知ったんだ。

傷つくのも怖くない。

傷が増えると、痛みや流れた涙の数以上に、絆を深めてゆけるから。

だけどそれに気づいたとき、僕はひとりぼっちになっていた。

  • 2006年4月12日 03:50
  • 松田拓弥
  • Poetry

素直な気持ち

ついに当たってしまいました
僕のおなかがついに拒否を起こしたんです

ちょっと背伸びなファッションも
声を詰まらせるそんなあなたのわがままも
なんでもかんでも割り切ったような素振りにも
いつでも素直な気持ちを隠しつづける心にも

だけど全てがあなたを求めてやまないのです
どんなに離れようと どんなに近づこうと
きっとあなたは振り向かない
振り向くことを嫌うから

背伸びをするのはさみしいから
わがままだってさみしいから
それのどれも割り切れずにいるから強がって
悲しいことが多すぎて涙さえ流せずいたんだから
素直になれずひとりきりで眠るんだね

我慢することに慣れてしまって
気持ちをそのまま伝えることが下手くそで
素直になれる自分のことさえ
別の人だと背中を向けてしまう

わかってるよ
素直になるのがこんなにも難しいことだなんて
知ってるようで知らなかった僕だから……

だってホントは素直になれるし
素直になりたい
素直でありたい
そう願ってるんだし

だから今日は二人で眠ろ?
素直になれるまで……
素直な気持ちで向き合えるようになる
いつかきっとのそんな日まで……

  • 2006年4月12日 03:45
  • 松田拓弥
  • Poetry

“恋をする”ということは

戻ることのない時間のなかで出逢ったんだということはわかってながらも

いつの間にかその人の過去さえも欲しいと願ってしまう

わがままな心の揺れ……


それは今

そう気づいた瞬間から始まる

  • 2006年4月12日 03:23
  • 松田拓弥
  • Poetry

未練

未練なんて何もない

ただふと意味もなくさりげなくあなたを思いだすのが多くなっただけ

そんなときはわたしの好きな歌を聴いてみるけど

それはいつの間にか2人で聴いたあなたの大好きだった歌


いつの間にか現れて いつの間にか消えてった

理由なんてわからない

うしろ姿を追うだけでそれさえ探す余裕もなかった

この小さな胸の奥であなたを想い

自分のためにもあるはずのわたしの心のなかにも

ゆとりがなくなりかけていた

あなたがあふれすぎていた

自分のものをあなたに捧げすぎていた

受け取るものはあなたのぬくもりだけでいい

現実なんてありもしなくて

まるでそこから逃げるように鬼ごっこ

わたしは鬼 そして違う

あなたを追い わたしを追った

でもあなたが去ったとき

わたしは自分だけを追っていた

自由を手にするわたしの理由を探すために

あなたの抜け殻さえも見つけられずに


憎むこともできなかった

これだけ傷を背負わされて

どれだけ涙を流しても

未練なんて呼びたくない

だけどあなたを忘れたくない

だからあなたを忘れない

  • 2006年4月11日 01:08
  • 松田拓弥
  • Poetry

気持ち

自分の気持ちを言葉で伝える。

でも言葉は気持ちを超えられない。

だからこそ言葉で気持ちを伝えたい。

不器用なもので、不器用なままの、不器用なこと。

一番の大切なもの。

伝えきれない不安やつらさ、切ない気持ちもそこにある。

言葉にだせない気持ちがある。

  • 2006年4月10日 09:48
  • 松田拓弥
  • Poetry

手探りなのだ

そんなにたいしたことじゃない
人ごみのなかですれ違う人と視線も合わないことなんて
誰かが死んでも涙のたった1粒もこぼれてこないことも
笑顔のなかに埋もれた泣き顔見つけられないことだって

だけどそれじゃつらいんだ
伝えたいこと涙以上にたくさんある
笑顔よりもいっぱいある
誰もがそれを心に抱いて生きてんだ


そんなにデカいことじゃない
背中を丸めて歩いてくおばあちゃんに微笑みかけてみることも
笑い合ってる恋人たちに自分のなかのクラクションを鳴らしてみたり
黙ってこっちを見上げてる真っ赤な目をした子供の頭を撫でることも

だってみんな生きてんだ
ありふれてても優しい気持ちに触れていたい
笑顔に表も裏もないだろう
誰もができれば笑い合って生きてたいんだ


今はまだ何もかもが手探りで
なにを探してるかもわからずに
あっちへ行ったりまたこっちに戻ったりの毎日で
悪あがきのようにかき集めていくもののなかに
たとえばその答えがあったとしても
それがそうとは気づけないまま
ただ疑問ばかりを拾いあげてる


ホントの愛とは何なんだ?
どうして僕はここにいる?
生きてく理由はどこにある?
どうして僕は生まれてきたの?
そして僕は誰なんだ?


だけど
誰かに訊いても誰も教えちゃくれないし
またほかの誰かに訊いてごらんて言われるし
要は誰も知らないし

だからきっと
それは自分で見つけていかなきゃならないことかもしれないし
自分はたった1人なのに
答えはそうじゃないかもしれない

もしかしたら自分だってたった1人じゃないかもしれない

永遠をいつも求めるけれど
自分は違う。そうじゃないって
求める人にはそやって諭してしまうように


もしこの世界のどこかの誰かと見つけていかなきゃならない
そんな答えがあるのなら
きっとその答えもこの世界のどこかにあるはずなんだ
でも世界中の人たちがみんなで見つけていかなきゃならない
そんなモノもあるよな気がする
だけどそれはどうやら毎日テレビをつけてニュースを見てればわかるような
そんなことではなさそうだ


右も左もわからないなら
とりあえず今は前へ進んでみるとしようか

どこかで壁にぶつかってしまったのなら
とりあえずそこをたたいてみようか
もしかしたら秘密の抜け道があるかもしれない
そこで空を見上げてみたらそこにはそんな壁はなかったりして
だけど僕は秘密の逃げ道探してばかりだ

答えはきっとわかってる
たった1つ
みんなで見つけるものは
そう、たった1つ


自分探しの旅へ出よう
だけどまだ僕はその支度もできてない
なにをどうすりゃ自分ってやつが見つかるのかもわかってない
だから僕はどうしょもない
だから僕は手探りだ

  • 2006年4月10日 06:25
  • 松田拓弥
  • Poetry

そして一粒

傷つくたび

それ以上に傷つけながら

自分を守ろうとする僕に

想うことを涙で教えてくれた人


優しい言葉をいくつもささやきかけるより

たった一粒 涙を流す人


泣いていても笑っていても

いつでも涙のように輝いてた人


自分の傷が癒えるより

その涙で僕の痛みをすくってくれた人


だけど

こぼれる前にその涙に気づけていたら……


ろうそくの静かな炎を風からそっとかばうように

もしもこぼれてしまったときは

なにも言わず僕の手のひらに……


泣きたいときは泣いていいよ

君がいつか僕にそう言ってくれたように……

  • 2006年4月 9日 04:28
  • 松田拓弥
  • Poetry

ひとりぼっちの詩

いつの間にか言葉を忘れて
どんなに気持ちを伝えたくても
声はむなしく秋の空に
気持ちはいつしか冬の風に

聞いてほしい言葉がある
伝えたい気持ちがある
誰かが気づいてくれるのを待っている
ただただここでひたすらに

なにもできずに
僕は書くだけ 歌うだけ
気づいてほしい言葉がある
気づいてほしい心がある

僕はひとりなんかじゃない
君もひとりなんかじゃない
せめて自分のなかには
もうひとりの自分がいるから

気づいてほしい言葉がある
気づいてほしい心がある

……きっと誰もがひとりぼっちなんかじゃない……

でもきっと誰もがわかってる
ただそれがすごく怖いだけ
不安はずっと消えないから
ずっとずっと怖いだけ

君も僕も
そして みんなも
怖がらないで
誰もひとりぼっちなんかじゃない

忘れないで……

  • 2006年4月 7日 07:08
  • 松田拓弥
  • Poetry

» 全リストを見る »

Search
Feeds
ランキング
人気ブログランキング

人気ブログランキング

にほんブログ村
ブログランキング・にほんブログ村へ

にほんブログ村

BlogPeople

BlogPeople:自分/自分のこと

BlogPeople:人間・哲学/人間考察

BlogPeople:芸術・文学/小説家予備軍

Creative Commons License

Creative Commons License

Creative Commons

トップへ戻る