傷つくたび
それ以上に傷つけながら
自分を守ろうとする僕に
想うことを涙で教えてくれた人
優しい言葉をいくつもささやきかけるより
たった一粒 涙を流す人
泣いていても笑っていても
いつでも涙のように輝いてた人
自分の傷が癒えるより
その涙で僕の痛みをすくってくれた人
だけど
こぼれる前にその涙に気づけていたら
ろうそくの静かな炎を風からそっとかばうように
もしもこぼれてしまったときは
なにも言わず僕の手のひらに
泣きたいときは泣いていいよ
君がいつか僕にそう言ってくれたように
- 2006年4月 9日 04:28
- Poetry