- 436 松田拓弥より
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人よりちょっと小さな胸
2006年5月23日 02:04
いつの間にか心がからっぽ 考えても考えてもなにも出てこなくない 感じることができなくなってる 子供の笑顔 大人の涙 想い出 ぬくもり 映画ならいつの間にか泣いているのに リアルのなかには気持ちがどこか入っていかない 一輪の花 喧騒 窓を打つ風 降りだした雨 「かわいそうだね」と言われるたびに 認めたくない自分がいて 「そういう性格なんだ」と笑ってみせる 繊細さだとか感動だとか うすっぺらな笑みを浮かべながら より現実味のない甘さを舐める ヨダレを垂らした牛のように 何度もそれを味わってるだけ 人に言うのは簡単だ だけど自分のそれはどこへいった? きっと答えなんて求めてない まわりで誰もが泣いたり笑ったり 憎しみ合ったりしてるから それが僕のなかの同じものを動かしてるんだ だからそこから抜けたあと むなしさだけしか残らないんだ だけどちょっと そっと胸に手を添えてみる ぽっかり...
骨董品
2006年5月22日 22:26
恋人どうしが笑っている 友達とおしゃべりしながら笑ってる 母につられて子供も笑う なにもないのに笑っていられる 笑いがそこへ溶けてゆく 笑顔が1つの景色になる 笑顔はごまかすための道具じゃない 素直な気持ちがそのまま映る鏡にしたい...
ウォークマンとバッグと自転車
2006年5月22日 18:38
ボリューム上げると まわりの音が聞こえなくなる 素知らぬ顔ですれ違い 涙の跡にも何食わぬ顔 ぼくを導く信号だけに従ってれば ぼくはきっとそこへ行ける 道順だって関係ない まわりの景色も関係ない ぼくのペースは遅くはない マイペースだって悪くない 本当に行けるかどうかもわからない 時間もないし 約束なんてありはしない 待ち人は今 どこでぼくを待ってるんだ? きっとそこに着いたら逢えるだろう ヘッドフォンをはずすのは きっとそのときバッグと一緒に そこで逢おう 約束はそのあとでする でもまたすぐにペダルをこいでく この自転車を降りるのはきっともっと先だろう ムリに声を嗄らすより 今は好きな歌を聴いていこう...
そう
2006年5月22日 13:59
意地をはって 見栄をはって 意気地なしで 根性なしで なにをやっても中途半端で 泣き虫だけれど涙を隠して 強がりだけで走ってきた ゆっくりだけど歩いてきた 今も自分なりに進んでる 変わらない僕がいる 変われない私がいる それでいいんだよ そう それでいいんだ 今そのままの自分でいようよ そう 今のままで進んでいこう...
心の森
2006年5月22日 07:23
ふたり 一緒だったのに いつの間にか迷ってしまって あなたにはぐれてしまっていた でも今わたしは一人だけど まだ前を向いて歩いてゆける あなたの背中を探している あなたもわたしを探してくれてる そう信じていられたから だけどいつしか疲れてしまって 時折座りこんでしまっていた いつも心にあったはずの あなたの背中も消えていた 振り向いてもくれないから なにを探していたんだろう? なにを探しているんだろう? あなたのいない わたしがいる 暗い道では手をつないでくれてたね 遠くであなたを眺めたときもあった 笑ってたね 楽しそうに 嬉しそうに 迷ったりはしなかった この手を伸ばせば いつでもどこかに触れられた そんな距離が支えてくれた 帰る場所もわかってた またふたりで同じところに戻ってゆける そんな安心に背中を押されて歩いてゆけた だけど今は不安や怖さに背中を押されて ひとりでふた...
あなたが寝てる間に
2006年5月22日 05:54
いつもいつも試行錯誤で 流行の歌や神話のなかや映画から 愛の言葉をひっぱりだしては 自分のことだと胸にしまう だから今は自分の愛がわからない どれもこれも誰かが作ったものだから 自分の愛が見つからない あなたに贈れるものがない だけどこうして探しているのは 愛はきっとどこかにある 自分の 自分だけの愛が きっとどこかにあって それをいつしかこの手につかめる そしてあなたに届けられる そう信じていたいから あなたの愛に応えることが 今こうしていることなら ぼくも自分に自信が持てる 「愛してる」という言葉なら あなたの愛する誰かの歌で きっとぼくのそれより聴いているだろう 選ばれたのはぼくだけれど そのなかには不安しかない それを愛と呼べるなら ぼくはその結晶だろう そんなことを考えてるとき あなたはそっとぼくの胸に手を添えた あなたが愛しているものは ぼくも愛せる気がしてる ど...
応援ソング
2006年5月22日 02:36
いつも後悔なんてしたくないと言い聞かせては いつも後悔ばかりをそんなふうに繰り返してた 涙を流す自分の姿が先に見えた 顔を背けるむこうの景色がそこにはあった 幸せはいつもむこうにあって 届きそうで届かない 悔しくてほんのちょっと背伸びして 見えないむこう側を見ようとしてる子供のように 「もういい大人」と自分につぶやきながら たとえ1つだけだって 幸せこの手につかんでみれば また1つむこう側に見えた気がする そしてそれが欲しくなるんだ 幸せはいつもほんの少し先にある だからぼくらはいくつもの幸せをつかんでいける 後悔が今またあとからやってきても 先には希望が待っている そうなんだ 後悔は むこう側にまた1つ幸せを見つけられることなんだ 始まりだ あの日後悔しなければ今の幸せはなかったんだ...
ホタル
2006年5月22日 01:06
そこにあった小さな光を両手ですくう つかまえられた そんな気がした だけどそこには光はなかった 闇のなかへ顔を上げた ぼくは光のなかに立っていた 舞い上がれ 舞い上がれ 空の星よりまぶしく輝き 死にゆく光を解き放て 舞い上がれ 舞い上がれ 生きゆく光で夜空をかざそう まるで地面の下から出てきたように ポツ、ポツと ポツ、ポツと そして消えてはふわりと 死を招いているような 生きてくことを叫んでいるような 目を閉じても見えていた 舞い上がれ 舞い上がれ 月の微笑に重なって 見えなくなるまで飛んでゆけ 舞い上がれ 舞い上がれ 闇を照らす夜空のように なにも恐れず ふわり ふわり ポツ、ポツと ふわり ふわり ポツ、ポツと ふわり ふわり...