2006年5月の文章リスト

“ 2006年5月 ” 分の文。

SAMURAI

過ぎ去った季節が今なお記憶に残ってることが傷みであり…
過ぎ去った心の季節を忘れてゆくのもまた傷みであり…
心の季節も、めぐる季節も、どちらも無常なる時の定め…
逆らうことなく生きてゆく…
歩いてゆく…
まるで道を流れる水のように…

  • 2006年5月10日 15:58
  • 松田拓弥
  • Poetry

地図と空とぼくの夢

僕は空を飛んでいた
人が夢見た大空で
両手をいっぱい風に広げ
ただ地上を歩くように
僕は自由に飛んでいた

でも僕は目が覚めた
夢だった
羽根もない
翼に受ける風もない

でも僕は
そのとき初めて気づいたんだ
目覚めたあとでも夢は見れる
そして改めて知ったんだ
夢はいつもそこにある
夢はいつもそこにある

いつか心に思い描いた自分の姿は
いつもなぜか飛べないように
信じていればいつか叶うと
なんだかんだで神頼みと変わりなく
お賽銭を投げた分とそこまでの歩いた分しか
結局いつもがんばってない
それは誰かが描いた虹のように
あきらめなければ花咲き実る
それは誰もが開いた絵本のように
いつかはどこかに置き忘れて色褪せてゆく

いつの間にかそこから遠くに来すぎたみたいだ
どれだけ離れてしまっただろう
わからないけど夢はそこにきっとある
色褪せてても自分が離れてしまっただけさ
いつでもそこに戻っていける
もしかしたら先にあるかもしれない
だから今はもすこし先へ進んでみようと思うんだ

そのとき描いた夢の地図が
今は別の道をたどっていても
先に道はつづいてゆくんだ
僕が進んでゆく限り
そこには地図が広がってゆく
僕にたとえ羽根はなくても
心が空を広げてゆくんだ

夢を1つ叶えることより
自分が広げる地図のなかで
自分が信じた自分を感じてゆくことが
なにより大切なんだと気づいたんだ

誰もそこに登れなくするかのように
すべての色をかすませた空に輝く虹の端は
必ずどこかで別の虹を同じ空に架けていると
信じられたあの日のままで
誰もが同じ空を見上げることができるようにと

目覚めたあとでも夢はいつもそこにある

  • 2006年5月10日 07:48
  • 松田拓弥
  • Poetry

黙って2回うなずいた

ふと走ってみたくなった。

走ってみた。

疲れた。

走り疲れた。

でもまた走ってみたくなった。

また走ってみた。

また疲れた。

でもまたいつか走りたくなるときがくると思う。

そのときはまた走ってみようと思う。

気づけば、スタートもゴールも全部自分のなかにあった。

出遅れたなんてことはない。

走りだせたその場所がぼくのスタートだったから。

出遅れたなんてことはない。

はじめの1歩がすべてのスタートなんだから。

  • 2006年5月10日 00:00
  • 松田拓弥
  • Poetry

君がいればそれでいい

いまだ後悔の残る恋、ありますか?

ぼくにはあります。
気持ちは伝えました。
伝えてももらいました。
どうやら互いに想い合っていたようでした。
でも、遅かった。
恋愛には、そのタイミングってやつもすごく重要なんだと知りました。
だから、恋愛って、本当にすごいことなんだと思う。
人と人とのめぐり逢いとか、出逢いとか、一緒にいれることって、やっぱり奇跡なんだと思う。
人が空を飛ぶことよりも、そんなこととは比べものにならないほどすごい途方もない奇跡なんだと
思う。

偶然だって必然だって、なんだっていい。
君がいればそれでいい。

  • 2006年5月 9日 22:47
  • 松田拓弥
  • Poetry

追憶

想い出って、実はすごく遠いのに、すごく近くに感じてしまう。
いつの間にか過去でできた道の上を歩いてる。
それが未来につながってるとは自分でも気づけない。
そこに必死になってしがみついて、いつまでも過去を過去にできなくて、
昨日が今日に重なって、今日が明日ににじんでくような、そんな気がしてならない。
過去を過去と言い切れる、過去を過去に変えられる、
過去を過去として受け入れられる、ごくありふれた時計が欲しい。
でもそんな時計があっても、きっとあとからあとから追いかけそうな気もするから、
あまり意味がないかもしれない。
でも、追いかけられない記憶も、あまり意味がないような気もする。
忘れてしまった記憶を、記憶と呼べるかもわからない…

恋人とかそういうんじゃなくて、ただ単に不思議に思うことがある。
好きだったから一緒にいたのか?
一緒にいたから好きだったのか?

「その黒いズボンいいね」

「もとは真っ白だったんだよ」

「白だときっと似合わないから、黒くなって良かったね」

「そうかもね」

  • 2006年5月 9日 20:50
  • 松田拓弥
  • Poetry

詩を書くと、そこには『心』が浮かびあがる…

裏腹であれ、正直であれ、カタチはどうあれ…

波紋のような心の雫がこぼれ落ちる…

  • 2006年5月 9日 10:56
  • 松田拓弥
  • Poetry

時計

また1日が過ぎた
過ぎた時は もう記憶へと
すでに過去は包まれて
時はまたその上を流れてゆく
隠れていても消えてしまうことなどないんだと
期待にこの胸 抱いてみても
どんどん時は過ぎてゆく
時の流れに身を任せても
いつしかそこに流されて
やがてはただただ流れてく
自分がいない人には
きっとなにもわからない
首のうしろがかゆくなるのも
きっとなにかに反応してるそんな証拠だ
考えずに歩いてくだけの人には
きっとなにもわからない

自分は今 どうして歩いているのか?
自分は今 どこにいるのか?
自分は今 どこに向かって歩いているのか?

でもなにも見てないわけじゃない
人はいつもなにかを思いだして生きていく
1分前も過去となる
だから時間を止めたくなる
なにも望まぬ人生なんて
きっとなにも得られない

今ぼくはなにを思いだしてるんだ?
今ぼくはなにを思いだせるだろう?
今ぼくはなにを思いだしたいんだろう?
今ぼくはなにを背負っているんだろう?

時間だけに背中押されて
ただ時計みたいに歩きだしても
また元の同じ場所に戻ってくるだけ
それを安心と呼ぶのなら
そこを歩いていけばいい
別のなにかに背中を押されて
今日はほんのちょっとでも
別の時間と向き合いたい
ほんの少し違った進み方をする
そんな時計で歩いていたい

  • 2006年5月 9日 01:28
  • 松田拓弥
  • Poetry

この震える胸のなかで

他人の視線が時にまるでトゲのように
人の心の片隅にほのかに開いた花びらを
雨が大地をたたくように突き刺してゆく
理解できない 目には見えない
形などない
多くの人の心の花をそこに集めて
どこかにあいた穴をふさぐ
むこうが見えず隙間もトゲに埋められて
うしろの人の心の花から1つまた1つと雫が伝う
それはやがて自分へと そして前の人へと
心の穴に気づくことなく人は先へと生きてゆく
他人の心の雫を受けてそれをそのまま伝えてゆく
人は心の奥底で他人の傷みを抱えてる
どこかでは人の傷みをわかってる
孤独にもその傷みを一緒に抱えて生きてゆく
うしろの人のトゲを伝って自分の胸へ
そして自分の胸から前の人へ
でもそれはやがてトゲを突き刺すことのできない
誰かの心のなかで途切れてしまう
もっと大きなトゲを残すだろう
深く多くの心へ食い込んでゆく
だれもが誰かの傷みに気づいてあげられる
でも誰もがそれに気づかぬフリをしているだけ
自分も傷みを同じところに抱えているから
きっと誰もが抱える心の傷みがあるのだから

  • 2006年5月 8日 21:00
  • 松田拓弥
  • Poetry

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