Love Life

空と太陽

ああ、空が近い
トゲのような草の上に寝転んでる
雲ひとつない空だ
太陽もない
ただ限りなく空が広がっていく

太陽はもっとずっと遠いんだろうか
なにを照らしているんだろう
雲はどこにあるんだろう
きっとどこかにはあるんだろう

手を伸ばせば届きそうだ
ちょっと腕を振れば
こんな空も吹き飛ばしてしまえそうだ

でもきっとこんな指先なんて
すぐに見えなくなってしまう
僕のなかに過去として残るだけで
きっと空に溶けてしまう

どれだけ時間が経ったんだろう
空はなにも変わらなかった
ふと僕の顔をなぞっていった風の音を数えてみても
今はもう雨は降らない

きっと時間は変化の数
そして重なり
それはやがて連なっていく

背中がチクチク痛くなってきた
僕はほんの少し目を開ける
まぶしすぎる空が広がっていく
空が青い
だけど狭い

僕の空は白いんだ
雲が見えない
太陽すらない

ああ、空が近い
ああ、空がまた近い

  • 2009年5月16日 02:19
  • 松田拓弥
  • Poetry

言葉の輪郭

Shape Of My Heart

 本日未明。
 たまたま紙が手もとになかったため。

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  • 2009年2月24日 00:15
  • 松田拓弥
  • Poetry

鏡のなかの向日葵

悲しいけれど自分が遠く
淋しいけれど君は遠く
「好き」って言葉を口にするほど
その気持ちを自分に押しつけてしまってる
そんな気がする

鏡に映ったものを触れようとするように
想えば想うほどそこにあるはずの心
距離と輪郭を見失ってく

でもきっと
本当は触れてるんだ
その感触に自信が持てなくなってくだけ

気持ちばかりがどんどんどんどん実感だけをふくらませて
いつからか爪を立ててつかむことができなくなってる

どんなに大切に思ってたって
どんなに繊細なものだって
臆病になっちゃ流れ星
夜空は悲しみを映す鏡じゃないんだ
ましてや星は涙じゃないから

「好き」って言葉は
自分にかける魔法じゃないから

欲しいものを手にするためなら
平気で嘘をつけるほどの強さが欲しくて
鏡の自分に手を伸ばす

自分自身とは手をつなぐことだって
こんなにも簡単なことなのに
どうして向日葵は
あんなにも高いところに咲いてしまうんだろう
ずっと種を掌のなかでにぎっておけばよかったと思えるほどに

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  • 2009年2月19日 02:03
  • 松田拓弥
  • Poetry

大好きな歌

本当は聴いて
聴いていたいのに
いつの間にか
自分も口ずさんでしまっているような

好きな歌
本当に僕が大好きな歌

見知らぬ人を想う気持ち
優しくて優しくて
信じることはできなくたって
好きになれる笑ってられる

人の弱さや悲しみだけが語り継がれていくなかで
喜びや笑顔は時代に委ねるんじゃなくて
ほんの少し自身とだれかを比べながら
ほんの少し嘘をついて

泣いて笑って
泣いて笑って

みんな誰しも孤独だけど
ふと「ひとりじゃないんだね」って感じたときには

そばにいるなら寄り添って
離れ離れにいたとしてもその事実を受け止めて
一人じゃないほど淋しくなるけど
つないだその手をいつでも離せるほどに信じてる
淋しいのと不安は違うから

なんでもない
誰もが知ってるようなラブソングのはずなのに
言葉と一緒に涙が出てくる

君に
そして君の大切な人みんなにも

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  • 2009年2月17日 00:12
  • 松田拓弥
  • Poetry

眠り

愛せる人を見つけたとき
別れのときを想像した
その人を愛していけるかを考えたとき
別の人が胸裏をかすめた
本当に愛せるかどうかを思ったとき
自分の愛を疑った

この世でもっとも優しく美しい悪夢を見よう
もう一度 もう一度だけ
この世で一番幸せな悪夢を

  • 2008年12月 9日 08:23
  • 松田拓弥
  • Poetry

月と道

いつか屋上でふたり並んで寝転んだ夜
きみの鼻先に止まった半分の月
ぼくはそれが欲しかった

今はあまりに広く限りなく
果てのないぼくの前
道なき道ができてんだろう
ぼくはそのなかをきっと歩いていくんだろう

振り返ればそこには道があって
きっと足跡が作った影なんだろう
あまりに細く節くれだって
何度も同じ場所で立ち止まっていたんだろう

なにもないのはすごく怖い
海の上を歩くような
土の中を泳ぐような
海も土も闇じゃない

きみは夜空を見上げてたのに
ぼくにはじっと月を見つめているようだったんだ
明日も未来もその先も
きっと見失ってしまってた
お互い違う場所を見ていたんだ

この先のどこかに行き止まりはあるのかな
そこで終わる
そして始まる
ぼくの前
きみのうしろ

どこまで行けばいいのかな
ふたり並んでいいのかな
そしたらいつかまた見失っていくことが増えそうなんだ
ずっと見つめていたはずの月が
いつの間にかきみの奥に沈んでいってしまったように
怖いんだ

あのとききみはなにを見つめていたんだろう
ただそこにあった夜空かな
どこかに星を探してたのかな
なにもない空になにかを重ねていたのかな

ぼくが歩く道なき道
きみのうしろにできた道

今度は二人で向き合おう

  • 2008年9月 9日 05:42
  • 松田拓弥
  • Poetry

Rain

目を閉じれば
真っ暗な闇が見えてくる
また目を閉じれば
今度はまっさらな世界が見えてくる
ずっと目を閉じていたら
新たな自分が見えてくる

子供のころは明日がすごく遠く感じた
大人になると昨日がロケットみたいに飛んでいく
たぶん待ってるものが違うんだ

明日を待つのが怖くなる
だから休みが早くなる
楽しい時間が加速する
それはきっと
心のなかも加速するからなんだと思う
「追う」か「追われる」かの違いだとモウ

胸が痛いよ
どうにもならない時間を秘めて
自分以外の人の気持ちを
ちぎれそうな想いを秘めて
つながれたいと願ってしまう
狂おしいほど愛しいのに
引き裂くような時を重ねる

愛は鎖
ちぎるためにも
つなぐためにも
その重さを支え合う

指を結んで
肩を組んで

だけどそれは
きっとだれのためでもないんだろう
唯一理由が必要のない
唯一理由を持ち寄らない
一人ひとりが自分のために
自分をつなぎとめとくために

  • 2008年8月 5日 07:11
  • 松田拓弥
  • Poetry

心の中の暗闇

人は自分のなかに光を抱えてる

きっと誰もが言うようなもんじゃない
それは闇じゃない

光だ

その光を守ろう
その光をもっと輝かせよう
その光を抱きつづけていよう

そうやって努力してがんばって
もがきながら生きてるんだ
だけど環境や境遇がそうさせるんだ

もがきながら苦しんで
悪あがきをしてる
僕は僕でありたい
だから

だれも心のなかに暗闇なんて持ってない
潜んでもない
あるのは光だ
闇は光の影なんだ

  • 2008年8月 2日 06:59
  • 松田拓弥
  • Poetry

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