君に嫌われるなんてそんなこと
絶対ないと思ってた
でも違ったんだね
最初から好きでもなかったんだ
ただいつもそばにいて
でもただそれだけで
嫉妬や気になることはあったけど
特にこれといった喧嘩もない
ほかの人を好きになったときもあった
近いようで程遠い
僕を見てるようでいて
いつも僕を透かしてた
僕もきっと君を通して誰かを見てた
比べたりして勝った負けたもないけれど
必ず君はそこにいるんだ
君から恋を聞くたびに
君が好きな人の話をするたび
僕はそれ以上の恋を語った
受け入れるには程遠い
だけど君が嬉しそうにしてる顔
僕も嬉しくなっていた
君が楽しそうに話す顔
僕も同じ気持ちだったんだ
僕と同じ二人なら
今も君はあれこれ世話を焼いてくれる
冴えない話もほかの何かをしていても
一応相槌だけは返してくれて
ご飯を作ってお弁当を届けてくれたり
寝れないときはメールをくれて
起きれない日は電話をくれる
いつも僕なんかを気にかけてくれている
きっと僕ら恋人みたいに見えてたろうな
でも僕と恋人になんてなったことないだろ
そう呼びかけたっていつも笑うだけだったろ
その笑顔をいつかは恨んだこともあった
でもそうじゃないって気づいてもいた
君に感謝すべきかな
ただ居心地がいいってだけで寄り添いあってちゃいけないって
強くなれって弱くなれって
ただいつも微笑むだけで教えてなんてもくれなかった
なんでだろう
なんだか僕のなかに
どんどん穴が増えてくような気がしてるんだ
また誰かと出会うたびにその数と同じだけ
君は一人のはずなのに
そう君が僕を形作っているかのように
でもホントは違うって互いが知ってる
離れることが前提で僕ら
きっといつもそばにいるんだ
だからって離れる理由は探してもない
そんなものは必要ない
またいつか君に新しい人ができたときは
またいつものように抱き合って喜ぶんだ
出会って別れて、そしてまた別れてく
愛でも恋でも友達でもない僕らの日々を
始まりで終わりのもう1つのパレードを
- 2007年4月19日 02:33
- Poetry